今日の産経ニュース(2020年6月13分)

「われわれは2年前と変わった」 北が核・ミサイル増強を予告 米朝会談2年 - 産経ニュース
 こうした北朝鮮の言動を理由にウヨ連中は「外交交渉など無意味」「北朝鮮の核廃棄はあり得ない」「打倒北朝鮮」「地上イージスの配備が不可避」などと抜かすわけですが、勿論そう言う話ではない。
 核を廃棄したリビアカダフィ政権がその後、米国の支援する反体制派によって政権転覆され、カダフィも反体制派に殺害されたことを考えれば「体制保証というお土産」がなければ、「米国による政権転覆のリスク」を恐れて北朝鮮は核廃棄しないとみるのが適切な見方でしょう。
 北朝鮮にとって「核廃棄するに当たる体制保証」が「朝鮮戦争終戦」か、「米朝国交正常化」か、「米朝相互不可侵条約の締結」か、「韓国版非核三原則」か、「在韓米軍の撤退」かはともかく。
 現時点ではトランプ政権は「体制保証した」と見なせる行為は何一つしていません。
 「体制保証などしたくない」という「アンチ北朝鮮&打倒北朝鮮」の立場に立たない限り、「体制保証して核廃棄させればいい」と言うだけの話です。
 なお、今回の北朝鮮の態度は「いつまでたっても体制保証しない米国に業を煮やしての物」でしょうが、
1)新型コロナや「黒人差別抗議デモ」への対応で手一杯のため、そして外交問題では「中国問題」ばかりに注力する今のトランプ政権なら何をしようと、強硬な報復措置など出来ないとみての行為なのか
2)1)というよりはむしろ新型コロナや「黒人差別抗議デモ」での対応で手一杯のため、そして外交問題では「中国問題」ばかりに注力する今のトランプ政権に対し「北朝鮮問題も忘れるな!」と釘を刺してるのか
気になるところです。