黒坂真に突っ込む(2020年6月11日分)

黒坂真
 小池晃書記局長。前田・中小企業庁長官と電通の平川氏が10年以上にわたる「濃厚接触者」だった、との呟きですが、御二人のうちどちらかが武漢ウィルス*1に感染していたのですか。他の意味でこの語を用いているなら、定義をいうべきです。

 おいおいですね。
 「悪意はないとは思うが、政財官癒着を『濃厚接触者』と表現するのは新型コロナ感染者に失礼ではないか」「感染は別に不正ではない」と小池氏を批判するなら、まだわかります。
 定義も何も前後の文脈で何が言いたいか、分かるでしょうよ。そもそもこの種の「皮肉」において「定義」など言うわけもない。
 「文脈を読むと言うことも出来ないバカがお前か、黒坂」つう話です。
 大体、その黒坂の理屈なら

萩原遼北朝鮮 金王朝の真実』(2012年、祥伝社新書)
◆五味洋治『女が動かす北朝鮮 金王朝三代「大奥」秘録』(2016年、文春新書)

などのように、北朝鮮を「金王朝」とウヨ連中が呼ぶことは「北朝鮮は王国ではありません。あなたの王国定義は何ですか?。世襲独裁国家なら、共和国を自称していても王国なのですか?。ならば、シリアのバッシャール・アサド政権、アゼルバイジャンイルハム・アリエフ政権なども世襲だから王朝なのですか?」と突っ込むべきでしょうが、もちろん黒坂は突っ込んだりしません。いつもながら、なんともデタラメです。
 それにしてもテレビ局ももっとこの疑惑を報じたらどうなのか。

参考

経産省と委託先、親密さは鮮明に 落ち着かない前田長官 [経産省の民間委託]:朝日新聞デジタル
 新型コロナウイルス対策の持続化給付金の事業を請け負った「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」と発注側の経済産業省との親密な関係がより鮮明になった。担当の経産省幹部が過去に海外で開いたパーティーに、現在の協議会幹部が出席していたことが判明。経産省が入札前に協議会と行った面談も、ほかの団体より長時間に及んでいた。
 11日発売の週刊文春は、持続化給付金を担当する経産省中小企業庁の前田泰宏長官が大臣官房審議官だった2017年に米テキサス州のイベントに参加した際、近くのアパートを借りて「前田ハウス」と名付けてパーティーを開き、そこに昨年6月まで電通社員で、現在は協議会の業務執行理事を務める平川健司氏が出席していたと報じた。平川氏は今回の持続化給付金の委託問題への批判を受け、8日に電通副社長らと記者会見をした人物だ。
 11日の参院予算委員会では早速、立憲民主党蓮舫*2が前田氏を攻め立てた。報道の真偽を問われると、前田氏は落ち着かない様子で「パーティーは毎日(開き)、関係者の意見交換はそこでやっていた」と認め、平川氏が参加していたことや別の場所でも平川氏と会っていたことも明かした。2人が以前から知り合いだったことがわかり、蓮舫氏は「国民の疑惑や不信を招く行為はしていないと言えるのか」とただしたが、前田氏は「そういう行為はしていないと認識している」と釈明。国家公務員倫理法や省内規などに反する行為はないとの認識を示した。
 経産省も11日時点で処分をする構えは見せていないが、野党は、経産省と協議会が癒着し、そのキーマンが前田氏だったのではとの見方を強める。
 立憲民主党安住淳*3国会対策委員長は11日記者団に、「業者側の接待、いろんな付き合いの延長に持続化給付金の委託があったとすれば、これは官製談合、接待漬けを受けていたことになる」と話した。

前田中企庁長官のパーティー/国家公務員倫理法の趣旨に背く/笠井議員が批判
 日本共産党笠井亮議員は12日、衆院経済産業委員会で、中小企業庁の前田泰宏長官が経産大臣官房審議官だった2017年に米国を公務で視察した際に、「前田ハウス」と名付けた宿泊施設で開いたパーティーで、持続化給付金業務を受託した一般社団法人サービスデザイン推進協議会で現在業務執行理事を務める元電通社員の平川健司氏と意見交換していたのは「国家公務員倫理法の趣旨に反する」と批判しました。

電通側と中小企業庁長官の懇親「問題ない」 梶山弘志経産相の会見(6月12日):東京新聞 TOKYO Web
 梶山弘志経済産業省は12日の記者会見で、持続化給付金の支給業務を受託した「サービスデザイン推進協議会」の幹部の元電通社員らと、海外で会食していた経産省中小企業庁の前田泰宏長官について、「問題ない」と答えた。

*1:いい加減、武漢ウイルスという中国ヘイトは辞めたらどうなのか。COVID19、あるいは新型コロナウイルスという正式名称で呼ぶべきでしょう。

*2:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表などを経て立憲民主党副代表(参院幹事長兼務)

*3:民主党選対委員長(菅代表時代)、野田内閣財務相民進党代表代行(蓮舫代表時代)などを経て立憲民主党国対委員長