今日の産経ニュース(2020年6月25日分)

【竹島を考える】日韓議員連盟は韓国の代弁者か 徴用工問題でまたも…下條正男・拓殖大教授 - 産経ニュース
 会長が額賀*1財務相、幹事長が河村*2官房長官という日韓議連が「個々の所属議員(例:日本共産党議員)」はともかく組織として、安倍の意向を無視するわけもないのですが、それでも「日韓議連」「額賀会長、河村幹事長」には悪口しても、安倍批判は出来ないいつもの産経です。


【主張】朝鮮戦争70年 厳しい現実を再認識せよ 北の好戦性は今も変わらない - 産経ニュース
 アンチ北朝鮮の産経らしいですが、北朝鮮に好戦性などないでしょう。朝鮮戦争当時ならともかく、今の国力で「北朝鮮から開戦」など自滅行為でしかありません。
 いずれにせよ「打倒北朝鮮」が現実的に無理な以上、「太陽政策」「北朝鮮とのある種の共存路線」以外に道はない。
 問題は「どんな太陽政策を進めるか」であって産経のように太陽政策否定など論外です。

 双方は休戦中にすぎない。

 であるなら、戦争中なのだから「青瓦台襲撃事件(1968年)」も「天安撃沈(2010年、北朝鮮は犯行を否定していますが、それを言うと話が進まないのでここでは北朝鮮犯行説を前提にします)」も「ヨンビョン島砲撃(2010年)」も「戦争中なのだから仕方が無い」と産経が言うかと言ったら言わないで北朝鮮を非難するわけです。そこには「法的に終戦条約が結ばれておらず、38度線も建前では国境では無く停戦ラインとは言え事実上終戦している」と言う判断がある。
 もちろん北朝鮮だってむやみやたらに攻撃してるわけでは無い。朴チョンヒ暗殺を画策した「青瓦台襲撃事件(1968年)」はともかく「小規模な局地戦」にすぎない「天安撃沈(死者46名)」、「ヨンビョン島砲撃(死者4名)」は政権転覆を目的とした物では無い。
 北朝鮮も離島であるヨンビョン島を砲撃しても首都ソウルめがけて砲撃などしないわけです。

 北朝鮮が独裁体制を保ち、日本まで核ミサイルの射程内に収めるようになったのは、中国とソ連・ロシアが後ろ盾となってきたことが大きい。中露両国は、核・ミサイル問題でも北朝鮮への制裁緩和を唱えている。

 で「打倒中露」あるいは「中露に北朝鮮支援を辞めさせる」というのはどう見ても無理です。太陽政策以外に現実的道がない。しかし「打倒中露」あるいは「中露に北朝鮮支援を辞めさせる」と言い出すのが産経らウヨだから心底呆れます。

 ありもしない歴史問題で日本を攻撃するのは北朝鮮を喜ばせるだけだ。

 徴用工問題、慰安婦問題にせよ、他の問題にせよ「ありもしない」どころか日本の戦争犯罪であり非難されて当然です。
 むしろ話は逆で

 わびるべき歴史問題で韓国相手に居直るのは北朝鮮を喜ばせるだけだ。

ですが、産経にはそうした理解は出来ません。もちろん理由としては産経が「あの戦争について無反省だから(したがって、産経は韓国関係に限らず、南京事件沖縄戦での集団自決強制など、あの戦争での無法は全て否定)」&「韓国も北朝鮮も舐めてるから」です。
 内心では「別に北朝鮮が喜んだって構わない」と北朝鮮を舐めてるからこそ、韓国相手にも居直る。


河井夫妻、人目避け現金手渡し 参院選「劣勢」で加速か(1/2ページ) - 産経ニュース
 そこまでして当選したかったのか、はたまた、安倍の思惑(何が何でも溝手は落選させる)を考えればそうせざるを得なかったのか。
 当選すれば政権与党として警察、検察も安倍の子飼いである自分は見逃してくれる、安倍もかばってくれる、溝手陣営も警察や検察、マスコミに買収行為を暴露するようなことはせず自分の軍門に降ると舐めていたのか、はたまたそんなことを考える余裕も無く「とにかく勝つしかない、負けたら安倍に酷い目にあわされる、今は選挙後のことは考える必要は無い」と完全にパニックだったのか。
 いずれにせよ「勝つことが難しい選挙」を正攻法では無く「違法な買収」で戦うという無法によって河井夫婦は自滅したわけです。
 無罪を訴えてるとは言え、それはかなりの部分は「最後まで自分らをかばった安倍への義理」でしょうし、もはや仮に無罪判決が出たところで「自民に復党して議員を続け、役職にも就けてもらえる」「安倍に厚遇してもらえる」とも河井夫婦も思ってないでしょう。そもそも裁判が長期化すれば、確定判決が出る頃には安倍政権は終わってるでしょうし。

*1:小渕内閣防衛庁長官森内閣経済企画庁長官、自民党政調会長(小泉総裁時代)、小泉内閣防衛庁長官、第1次安倍、福田内閣財務相など歴任

*2:小泉内閣文科相麻生内閣官房長官自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任