島田洋一に突っ込む(2020年8月12日分)

島田洋一
 夕刊フジの見出しに「中国狂気」とある。(ボーガス注:香港当局が、リンゴ日報(アップルデイリー)創業者・黎智英(ジミー・ライ)や『民主派の女神』こと周庭(アグネス・チョウ)の逮捕に踏み切った今)これでまだ習近平*1国賓招待に固執するなら「媚中派狂気」だ。
 しかし習近平さんが色々苦労している今こそ慰労に駆けつけて他の媚中派*2に差を付けたいが二階*3、石破氏*4らの本音だろう。

 この期に及んで「安倍政権がジミー・ライやアグネス・チョウの逮捕にろくに抗議せず、習主席国賓訪日を進めるなら、政権トップの安倍*5首相、外交トップの茂木*6外相を批判せざるを得ない。彼らは首相や外相を辞めるべきだ」と言えず「二階ガー、石破ガー」とは島田も呆れたバカ(安倍信者)です。
 大体、二階氏はともかく石破氏のどこが「親中派」なのか。そして「二階氏を幹事長にしてるのは安倍」なのになんで安倍批判しないのか。

参考

周庭さんら逮捕に日本は「重大な懸念」どまり 欧米との落差「弱腰」批判、SNS上で広がる - 毎日新聞【宇多川はるか/統合デジタル取材センター】
 香港の民主活動家、周庭(英語名:アグネス・チョウ)さん(23)や中国に批判的なメディアグループの創業者、黎智英(れい・ちえい)氏(71)らが香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で10日に逮捕されたことについて、日本政府は11日現在、「重大な懸念」を表明するにとどまっている。一方で、欧米諸国は「人権侵害」と厳しく批判していることから、SNS上では、中国に過度に配慮する「弱腰」外交ではないかと、日本政府に、より強い対応を求める声が広がっている。
 菅義偉官房長官は11日午前の記者会見で、「香港情勢について引き続き重大な懸念を有している。今後とも関係国と連携し、適切に対応していきたい」と表明した。6月30日に国安法が成立した際には「同法が制定されたのは遺憾」と述べていたが、それでも欧米との落差は目立っている。

枝野立憲代表、香港民主派逮捕を批判 志位共産委員長「弾圧中止を」:時事ドットコム
 共産党志位和夫委員長はツイッターで「強く抗議し、弾圧の即時中止、釈放を要求する。こうした暴圧は『社会主義』とは全く無縁の専制主義そのものだ」と非難した。

日本政府「重大な懸念」 香港民主活動家逮捕、与野党からも批判:時事ドットコム
 日本政府は11日、香港警察が民主活動家の周庭氏らを国家安全維持法違反容疑で逮捕したことに批判を強めた。菅義偉官房長官は記者会見で「重大な懸念を有している」と表明。同法は中国が香港統制を強化するために制定されたもので、(ボーガス注:日本国内のコロナ蔓延を理由に)無期延期となっている習近平国家主席国賓来日は一層実現が遠のきそうだ。
 香港警察は民主派寄り香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英氏も逮捕。菅氏は「一国二制度の下に自由で開かれた体制が維持され、民主的・安定的な発展をしていくことが重要だ」と指摘した。
 自民党は外交部会などが7月に習氏の国賓来日について「中止を要請せざるを得ない」とする決議を決定。今回の逮捕で保守系議員を中心にさらに反発が強まるのは必至で、中堅議員は「常軌を逸している。日本は中途半端な態度を取ってはいけない」と強調した。
 非難の声は野党からも相次いだ。立憲民主党枝野幸男*7代表は党会合で「人権、表現の自由への弾圧と言っていい状況だ。国際世論で人権を守る声を上げていかなければならない」と訴えた。
 共産党小池晃*8書記局長は会見で、日本政府に対し「『懸念がある』と言って見ているだけでなく、中国に一連の事態を抗議し、弾圧中止と釈放を要求すべきだ」と語った。

 「遠のきそうだ」て、イヤーそれはどうですかね。
 なお
1)そのようなことが安倍政権にできるか(やる意欲や能力があるか)
2)そのようなことをすることの政治的是非
はともかく「国賓訪日で日中友好をアピールする一方で、香港問題で苦言を呈し批判する」という方法論もあります。中国政府批判とは何も「国賓訪日中止」とイコールでは無い。

*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*2:「他の媚中派」て具体的に誰なのか?

*3:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*4:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*5:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*6:福田内閣金融等担当相、第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済再生担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、選対委員長(第二次安倍総裁時代)などを経て第四次安倍内閣外相

*7:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*8:共産党政策委員長、副委員長などを経て書記局長