島田洋一に突っ込む(2020年9月23日分)

島田洋一
 二階自民党幹事長と中西経団連会長が政財界の媚中派二大巨頭。
中国とどう接する?日本経済界の重鎮2人が正面衝突 正反対の見解を唱えるJR東海・葛西氏と経団連・中西氏(1/3) | JBpress(Japan Business Press)古森義久
 米国大手紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(9月15日付)は、「日本の次期指導者は中国をめぐる衝突に放り込まれる」という見出しの長文の記事を掲載した。
 記事の筆者は同紙のピーター・ランダース東京支局長である。
 ランダース記者がまず意見を尋ねたのは、安倍前首相とも親しい葛西氏である。
葛西
「私は中国の習近平国家主席を4月に日本へ国賓として招くという日本側の計画にも反対であることを当時の安倍首相に告げた」
 ランダース記者は(中略)、葛西氏からみて中国の危険性を過少評価している人物の名を挙げるよう質問した。すると葛西氏はただちに経団連会長で日立製作所会長の中西宏明氏の名を挙げて、次のように述べたという。
「中西氏はジオポリティックス(geopolitics:地政学。地理や環境から外交・戦略を考察する学問)を理解していない」
 そこでランダース記者は当の中西氏にインタビューして、葛西氏の言葉を伝え、見解を尋ねた。すると中西氏は次のように語ったという。
「私は確かにジオポリティックスの専門家ではないが、日本の隣国の中国との歴史的な絆については理解している。その時の政治によって数十年かけて築いたビジネスのパートナーシップの成功を覆すことには反対だ。私の中国に対する見解は葛西氏の考えとはまったく異なっている」
「もしこの国(中国)を敵とみなし、無視しながら、なお経済活動を続けようとすれば、それに伴う危険はかえって高くなり、自滅的な行動にもなりかねない。中国とは隣国として可能な限り仲よくしよう」

 「政権与党ナンバー2(小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相などを歴任)」と「いわゆる財界総理にして日立製作所会長」を「媚中国呼ばわり」とはいつもながら島田には大笑いです。その理屈なら「自民党日本経団連媚中国」になるわけですが。
 それは誰が考えても「島田が異常な反中国だ」と言うだけの話です。
 まあ「安倍とズブズブのウヨ(第一次安倍内閣教育再生会議委員にして、安倍支援・ウヨ財界人の集まり『四季の会』幹部。産経『正論大賞』受賞者)」で「国内でもっぱら金を儲けてる*1JR東海」の葛西なら「反中国」かもしれませんが、誰が考えても日本財界の主流は「中西氏のような中国市場重視」に決まってるわけです。だからこそ中西氏が経団連会長になるわけですし。
 また中西氏以外の経団連役員は

一般社団法人 日本経済団体連合会 会長・副会長 | 経団連について | 一般社団法人 日本経済団体連合会 / Keidanren
副会長
◆山内隆司:大成建設会長
◆進藤孝生:日本製鉄会長
◆山西健一郎:三菱電機特別顧問
◆早川茂:トヨタ自動車副会長
◆隅修三:東京海上日動火災保険相談役
◆冨田哲郎:東日本旅客鉄道会長
◆片野坂真哉:ANAホールディングス社長
◆杉森務:ENEOSホールディングス会長
◆中村邦晴:住友商事会長
◆平野信行:三菱UFJフィナンシャル・グループ会長
◆越智仁:三菱ケミカルホールディングス社長
◆渡邉光一郎:第一生命ホールディングス会長
◆篠原弘道:日本電信電話会長
◆大橋徹二:コマツ会長
◆佐藤康博:みずほフィナンシャルグループ会長
◆菰田正信:三井不動産社長
◆太田純:三井住友フィナンシャルグループ社長
◆安永竜夫:三井物産社長

ですが、これらの企業の多くも中国を重要な市場としているわけです。
 中西氏も「大人」なので大人げ無い態度などもちろんとらないわけですが明らかに「中西氏を敵視している」葛西のふざけた物言いには「何言ってんだ、あの男は(呆)」と内心、葛西に対する怒りや呆れといった負の感情を感じずには居られなかったでしょう。

*1:ただ最近は海外に新幹線技術を輸出しているので国内オンリーでもないようですが。