台湾有事、日本波及「恐れる」81% 「要人訪台を」55%: 日本経済新聞
台湾有事の波及を恐れながら「日本要人(政治家?)の訪台希望」というのは「はあ?、バカなの?」ですね。「ペロシ訪台」への中国の反発を見てなかったのか?。要人が訪台したら「波及する危険性」が高くなるでしょうに。
善意に理解すれば「訪台して中台間の和解の仲介役」かもしれませんが、まあ、それは恐らく「善意すぎる解釈」なんでしょうね。そもそも「仲介役=訪台ではない」し。
「台湾有事」で日本が問われる判断力 そのとき、政治家に求められる力量とは:朝日新聞GLOBE+(牧野愛博)
そもそも
【1】台湾が独立宣言しない限り台湾有事(中国の台湾侵攻)の可能性は低い
【2】問題は「台湾有事が起こったらどう対応するか(明らかに朝日記事は在日米軍や自衛隊による軍事対応を想定している)」ではなく、まず「日本は外交によってどのように台湾有事を阻止するか」と設定すべき。台湾有事は地震、台風のような「人力では阻止不可能な」天災とは違う
という意味で異常な記事です。「朝日もここまで右傾化したか」と心底呆れます。
台湾 野党 国民党幹部が訪中 与党 民進党が厳しく非難 | NHK | 台湾
勿論訪中して何をするかという問題はあります。
しかし中国をいたずらに敵視し、訪中それ自体を非難する「民進党政権の反中国」は常軌を逸していると言うべきです。
中国 台湾統一で白書 “平和統一方針堅持も武力行使放棄せず” | NHK | 中国・台湾
中国政府、台湾への武力行使「最後の手段」: 日本経済新聞
以前からの主張で新味はありません。あくまでも中国の方針は「平和統一が原則」です。蔡英文が「独立を画策してるかのような言動」をするので「独立宣言の場合は武力侵攻もあり得る」と牽制してるだけです。
【主張】中国の軍事演習 国交記念行事を中止せよ - 産経ニュース
国交正常化の共同声明を出した9月29日には、東京都内で記念式典をはじめとする民間主体の「記念慶典」が予定されている。
この記念慶典は外務省が後援し、慶典組織委員会の最高顧問には、親中派として知られる自民党の福田康夫元首相や二階俊博*1元幹事長らが名を連ね、経団連なども協力する予定だという。日本としては、こうした祝賀行事について中止を決断すべきだ。
「無茶苦茶言うな」ですね。そんなことは今が安倍政権ですらやらないのではないか。
ちなみに福田氏、二階氏(最高顧問)、日本外務省(後援)の名前しか挙げない産経ですが日中国交正常化50周年記念慶典-この記念式典並びに記念慶典を、平和の誓いを新たにし、次の50年、またその更に先の日中両国の未来が明るい希望に満ちたものとなる契機と致したいと考えます。によれば
【最高顧問】
◆御手洗冨士夫
日本経済団体連合会名誉会長、キャノン代表取締役会長兼社長兼CEO
◆曽培炎(要請中)
ボアオ・アジア・フォーラム副理事長。元中国副総理
◆唐家璇(要請中)
中日友好協会会長。元中国外相、国務委員(外交担当)
【後援】
◆中国外務省
◆中日友好協会
● 駐日中国大使館
◆日中友好七団体
公益社団法人日本中国友好協会(丹羽宇一郎*2会長)
日本国際貿易促進協会(河野洋平*3会長)
一般社団法人日本中国文化交流協会(黑井千次会長)
日中友好議員連盟(日中友好議員連盟 - Wikipediaによれば小渕優子*4会長:優子自身と言うよりは父である恵三*5・元首相の七光りかと思いますが)
一般財団法人日中経済協会(宗岡正二*6会長)
一般社団法人日中協会(野田毅*7会長)
公益財団法人日中友好会館(宮本雄二*8会長)
とのこと。
*1:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長、幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任
*2:伊藤忠商事社長、会長、相談役などを歴任。著書『習近平はいったい何を考えているのか:新・中国の大問題』(2016年、PHP新書)、『北京烈日・決定版』(2016年、文春文庫) など
*3:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任
*5:竹下内閣官房長官、自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相
*7:宇野内閣建設相、宮沢内閣経済企画庁長官、小渕内閣自治相・国家公安委員長など歴任
*8:ミャンマー大使、中国大使など歴任。著書『これから、中国とどう付き合うか』(2011年、日本経済新聞出版社)、『激変 ミャンマーを読み解く』(2012年、東京書籍)、『習近平の中国』(2015年、新潮新書)、『強硬外交を反省する中国』(2017年、PHP新書)、『日中の失敗の本質:新時代の中国との付き合い方』(2019年、中公新書ラクレ)