「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年11/19日分:荒木和博の巻)

拉致認定の三要件について(11月19日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
 9分程度の動画です。
 拉致認定の政府3要件とは
1)拉致被害者とされる人間が北朝鮮にいること
2)その「いること」が当人の意思に反すること
3)当人の意思に反して連行した人間が北朝鮮政府の工作員であること
です。
 で荒木の「特定失踪者」の場合、『1)拉致被害者とされる人間が北朝鮮にいること』すら満たしてないので論外です。3要件がどうこう言うレベルの話ではない。
 何せ「国内で何人も特定失踪者が発見されてる」わけですから。
 で動画で荒木が何というかと言えば「政府認定拉致被害者久米裕さんの場合は『実入りのいい仕事が北朝鮮にある』とだまされたとはいえ、当人が自分で北朝鮮に行っているから『2)その「いること」が当人の意思に反すること』に該当しないんじゃないか?(もちろん久米さん以外にもだましケースはありますが)」
 「アホか?」ですね。
 仮にその物言いを認めるにしてもそんなことは荒木の「デタラメな特定失踪者認定」が正しいことには全くならない。繰り返しますが、何せ荒木の場合『1)拉致被害者とされる人間が北朝鮮にいること』すら満たしていませんので。
 そして、久米さんについて言えば「だまされてした同意は正当な同意と言えない、だから『2)その「いること」が当人の意思に反すること』を満たす」で十分説明可能なわけです。そもそも北朝鮮拉致ではない一般的な誘拐だって「だましによる連行」なんてもんは「正当な同意による連行」とは見なさず誘拐罪が成立しますし。
 それにしても荒木が

・3要件があるから特定失踪者が認定されない

と逆ギレしてるのには呆れますね。もう荒木も「特定失踪者が拉致認定などされないこと」は自覚してるでしょう。しかし、それでも「何故特定失踪者を拉致認定しないんだ!」と悪口せずには居られないわけです。

 認定しようがしまいが、拉致されている人は拉致されているということで(中略)問題は認定より取り返すかどうかということにあります。

 おいおいですね。「政府が拉致認定しなくても、特定失踪者を拉致被害者として日朝交渉に持ち出せ」といういつもの馬鹿話です。そんなことをすれば北朝鮮が「国内で何人も発見されてる特定失踪者のどこが北朝鮮拉致だ!」「ふざけるな!」で交渉は成り立ちません。
 「特定失踪者」などという荒木ら巣くう会の与太を家族会が容認し続ける限り、日朝交渉は成立せず、「交渉以外に現実的な解決策はない」ので拉致問題は解決しません。
 なお、荒木は動画において『意外なことに』、「何故か寺越武志さんの件に触れませんが」、彼が拉致認定されないのは3要件の『2)その「いること」が当人の意思に反すること』を満たさないからです。
 彼は「海難事故に遭ったところを北朝鮮に救助された」と言っていますので。まあ、拉致を疑えば疑えますが、彼が拉致を否定し、そして北朝鮮で職を持ち家庭まで築いた今「拉致云々」ということは「仮に本当は拉致だったとしても」彼にとって迷惑な話でしかない。
 救う会なんぞは「寺越氏を拉致認定すべきだ」などと馬鹿なことを言っていて心底呆れますが、そんなことをしても「横田めぐみ氏など政府拉致認定被害者の帰国につながるわけでもない」。

 無理をするからごまかさなければならなくなる

 というのは、むしろ、例えば「山本美保さんDNA鑑定捏造事件」などという非常識な与太をかっ飛ばす荒木の方でしょう。産経ですらこんな与太はろくに報道しません。 
 しかしまさか川人博がこんな与太に加担するほど馬鹿でくずだとは思ってもみませんでした。