今日の産経ニュースほか(2020年11月19日分)

【戦後75年 第7部 教育(1)】教科書問題 つくる会 一発不合格の衝撃 - 産経ニュース
 どう見ても「商売敵を潰すための育鵬社(産経グループ)の謀略」だろうに良くもこんな記事が書けたもんです。「育鵬社以外」にとっては確かに衝撃でしょうが。


国連総会で拉致被害者の即時帰還求める決議 16年連続で採択 | 拉致 | NHKニュース
 「16年連続」てその16年間ずっと拉致問題で進展がなかったのだからこんな決議は少なくとも「拉致の解決」と言う意味では何の価値もありません。


国連の北朝鮮非難決議に加藤長官「拉致問題に国際社会が強い懸念」 - 産経ニュース
 「その非難決議とやらで拉致が解決するのか」で終わる馬鹿話です。過去にこの種の北朝鮮非難決議はたくさんあるわけで、もちろんそれらは拉致の解決には全くつながっていない。
 おそらく加藤官房長官に拉致を本気で解決する気が無いからこういうバカを平気で言える。


憲法審でも「鬼滅の刃」 自民・船田氏「緊急事態条項に『全集中の呼吸』で」 - 産経ニュース
 そもそも発動しようと思えば今すぐ発動できる現行法(新型コロナ特措法)の「緊急事態宣言」すら、自民党政権は「コロナ不況が怖くて発動できない」「財界や業界団体(観光業、外食産業、デパートなどの小売業など)の反発が怖くて(以下略)」であるのに何を馬鹿なことを言ってるのかという話です。
 そして本気で「緊急事態条項ガー」というなら、今すぐ「gotoキャンペーン(トラベルとイート)を中止すべき」でしょう。
 「gotoは辞めない。マスクや手洗いなど感染予防をすれば何の問題も無い。新型コロナ特措法の緊急事態宣言も発動しない。しかし緊急事態条項改憲は必要だ」なんて馬鹿な話がどこの世界にあるのか。
 そもそも緊急事態宣言にせよ緊急事態条項にせよ「魔法の杖」ではありません。発動したところで「新型コロナ重症者用のICUなどが増える」訳でも何でもない。新型コロナについては緊急事態宣言だの緊急事態条項だのと言う「抽象的な話」よりもむしろ「新型コロナ重症者向けの病床をどう確保するか」などの具体策の方がよほど大事です。


大阪知事「病床トリアージやる」 重症者増加で方針 - 産経ニュース
 「医療崩壊ではない」と強弁する吉村ですが、どう見ても医療崩壊でしょう。


酒気帯び運転の元TOKIO・山口さん「罪を償っていく」 兄コメントも(1/2ページ) - 産経ニュース

 弟はジャニーズ事務所退所後、専門医の診察の結果アルコール依存症との診断を受けておりました

 やはり「予想通り」アルコール依存症だったようですね。


元朝日新聞記者の敗訴確定 最高裁、慰安婦記事巡り - 産経ニュース
 「捏造学者呼ばわり」した維新議員を名誉毀損で提訴した「慰安婦研究の第一人者」吉見義明氏を不当にも敗訴させた最高裁では予想の範囲内ですが無茶苦茶すぎて呆れますね。もはや日本には「三権分立など無い(自民党に忖度して平気で不当判決を出す)」ということを改めて実感します。
 なお、産経や櫻井よしこ西岡力などはデマるでしょうが、吉見氏の件にしても、植村氏の件にしても「故意、過失が認められなかっただけ(その「故意過失を認めない=違法行為と認めない」論理として裁判所によって酷い詭弁が発動されるわけですが)」で吉見氏や植村氏を捏造呼ばわりすることが「正しい=事実である」と裁判所は認定したわけでは全くありません(これについては例えば澤藤統一郎の憲法日記 » 安倍晋三は、自らのフェイク投稿を削除せよ。参照。それにしても澤藤氏も憤っていますが安倍のクズぶりには改めて呆れます)。
 むしろよしこらの主張は「事実に反する虚偽だ」と認定されています。
 例えるならば「殺人だが正当防衛や緊急避難なので違法性がない」「確かに過失で人が死んだが軽過失であり、こんな軽過失にまで刑事責任や民事賠償責任を問うのは苛酷であるから無罪」「殺人だが精神病なので心神喪失が成立し無罪」「確かに犯罪だが起訴時点では時効が成立してるので無罪」というような論理で維新議員や櫻井よしこ、西岡らは民事賠償責任を負わなかったに過ぎません。むしろよしこらの行為は「虚偽発言であること」はきちんと認定されています。ただし俺はそうした「故意・過失否定」による違法性否定がまともだとは思いませんが。
 例えるなら「正当防衛じゃなくて明らかに警官の違法殺人だろ!」「心神喪失じゃなくて詐病だろ!」みたいな話ですね。
 いずれにせよ、そこで「人は死んでない」だの「人は死んだが私のせいじゃない」だの言ったら嘘になりますが、そういうレベルの嘘(捏造呼ばわりは正しい)をつきかねないのがよしこらですね。

参考
名誉棄損裁判で植村隆氏の敗訴が確定したが、勝訴した櫻井よしこ氏こそが誤りを認めて謝ったことは知られてほしい - 法華狼の日記
 まあ、上に書いたように「よしこが事実を書いた」ではなく「客観的には虚偽記事だが、賠償しなければならない違法性はない」つう判決ですからねえ。