「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年12/27日分:荒木和博の巻)

銚子電鉄の話(12月27日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和2年12月27日日曜日のショートメッセージ(Vol.269)。この間「めぐみへの誓い」で私の役をやっている(ボーガス注:売れない?)可哀想な役者、多田広輝さんが千葉県の銚子電鉄を題材にした「電車を止めるな!」、映画を観て面白かったと(ボーガス注:フェイスブックに)書いていたので先日観てきました。ネタバレにはなってませんがそんな話です。地方私鉄はどこでも大変です。皆さんご支援よろしくお願いします。

 5分40秒程度の動画です。荒木が「自称鉄道マニア」だからといって、「そんな話と拉致の解決と何の関係があるんだ?」という馬鹿話です。
 これがまだ

「めぐみへの誓い」で私の役をやっている(ボーガス注:売れない?)可哀想な役者、多田広輝さんが出演している映画「電車を止めるな!」

ならまだしも

多田広輝さんが(ボーガス注:フェイスブックで)「面白いと言っていた」映画

て(苦笑)。

参考

銚子電気鉄道 - Wikipedia
◆歴史
・1922年(大正11年)10月10日:銚子鉄道設立。
・1960年(昭和35年)11月1日:千葉交通傘下となり、京成グループに加入。
・1976年(昭和51年)2月10日:食品製造販売事業開始。観音駅に直営売店を設置し、たい焼きを販売。
・1990年(平成2年)1月:経営権が千葉交通より内野屋工務店に移り、同社の傘下となる。そのため、京成グループから脱退。
・1995年(平成7年)9月19日:犬吠駅にて「銚電のぬれ煎餅」の販売開始。
・1998年(平成10年)6月5日:内野屋工務店が自己破産申請。
・2018年(平成30年)10月:「鯖威張る弁当」を発売。サバとサバイバル(銚子電鉄の生き残り)をかけている。
◆経営危機
 1990年(平成2年)1月に経営権が京成電鉄系の千葉交通から、千葉県東金市の総合建設業・内野屋工務店に移った。また、内野屋工務店社長の内山健治郎(元千葉県議会議員)が銚子電鉄社長に就任した。しかし、内野屋工務店はバブル期に計画したゴルフ場「八街カントリークラブ(仮称)」の開発に行き詰まり、1998年(平成10年)6月5日に781億円の負債を抱えて自己破産を申請。
 内野屋工務店破産後も内山が社長を続投したが、2003年(平成15年)5月から7月の間に内山が銚子電鉄の借入金を横領したことが発覚。2004年(平成16年)2月7日に社長を解任され、取締役も辞任。同年6月9日に特別背任容疑で銚子電鉄が告訴状を提出した。
 内山は2006年(平成18年)8月29日には総額約1億1000万円の業務上横領の疑いで逮捕され、2007年(平成19年)6月11日に千葉地裁で懲役5年の求刑に対して懲役3年・執行猶予4年の判決が下った。この際、内山と銚子電鉄及び債権者の間で弁済について示談が成立していることを情状酌量の理由としている。
◆食品製造販売事業
 鉄道事業のほか、食品製造販売業、物品販売業を行っている。とりわけ食品では、たい焼きや銚子名産の醤油を使った「ぬれ煎餅」、揚げもち、佃煮などを製造、販売しており、事業収入の過半を占めている。
まずい棒
 収入の約7割を占める「ぬれ煎餅」も、人気が一段落して売れ行きが不振となったことから、「ぬれ煎餅」に続く商品として、2018年8月3日にスナック菓子「まずい棒」の発売を開始した。
ガリッガリ君
 2020年に開発されたアイスキャンディー。鉄道の「経営状況が痩せ細っている」ことを逆手に取って名付けられた。

電車を止めるな! - Wikipedia
・2019年にPHP文芸文庫として出版された寺井広樹*1の小説。また、同作を原作とし、2020年に銚子電気鉄道が製作した日本映画。
・なお、原作小説のタイトルは正確には『電車を止めるな! :呪いの6.4km』である。映画版のサブタイトルは「のろいの6.4km」と「呪い」がひらがな表記になっている。これは電車のスピードが鈍(のろ)いと呪いを掛けているからである。タイトルも映画『カメラを止めるな!』と掛かっていて、キャッチコピーも「超C級映画」となっており、銚子(ちょうし)と掛かっている。また、作品には「うまい棒」ならぬ、「まずい棒」が登場する。これは実際に販売されている。

北斗星(12月16日付)|秋田魁新報電子版2020年12月26日
 うわさにたがわぬ「自虐ネタ」の連発だった。先日訪ねた千葉県のローカル線「銚子電鉄」で竹本勝紀社長の話を聞き、抱腹絶倒させられた。
「電車運行会社ですが(経営は)自転車操業
「うちで売り出し中の菓子は『まずい棒』。経営がまずいので」
▼累積赤字は4億5千万円。経営難を笑いに変えて認知度アップを図る作戦らしい。その覚悟とギャグセンスがずぬけていた
▼8月に映画「電車を止めるな!」を公開。施設改修費2億円を稼ぐため自主製作した。
「銚子だけに『超C級』のくだらない内容。経営もこれ以上くだらないと信じます」。
 新型コロナウイルスの影響で上映会場探しは難航。それでも暗さはみじんもない
国土交通省によると、2000年度以降、ローカル線を中心に44路線が廃止された。残った路線も多くが赤字を計上。
そんな苦境にあって、由利高原鉄道由利本荘市)が来春からの高校生の通学定期代引き下げを決めた
▼減収リスクを抱えても活路を見いだしたい。
 そんな必死さが伝わってくる。思い切った決断を沿線住民はどう受け止めるのか。その成否はローカル線と地域の関係性を占う試金石となる。

「電車を止めるな」で経営悪化止める 銚子電鉄が映画: 日本経済新聞2020年8月25日
 銚子電気鉄道(千葉県銚子市)が制作した映画「電車を止めるな!~のろいの6.4km~」が28日から公開される。2019年秋の台風被害、新型コロナウイルス感染拡大による乗客の減少が経営状況の悪化に追い打ちをかけるなか、「超C級」の低予算映画でヒットをねらう。
 映画は銚子電鉄が経営難を打開するために企画した心霊イベントで、実際に心霊現象が相次ぐといったストーリー。撮影はほぼ沿線で行われ、社員や地元住民も出演している。

よそ者集団、倒産なんとか回避 「銚子電鉄」数奇な運命:朝日新聞デジタル2020年8月29日
 倒産しそうになっても踏みとどまるローカル鉄道が、千葉県の最東端にある。銚子市でわずか6・4キロを走る「銚子電鉄」だ。
 4480円。銚子電鉄が4月18日に計上した鉄道の売上高である。一日17往復(4月の減便前は24往復)とはいえ、社員1人分の日当にも満たない。「空気を運んでいる」という幹部の言葉は誇張ではなかった。
 2月ごろからコロナの感染がじわりと広がり出し、春のツアーがすべてキャンセル。乗客の7割が観光客で、通勤・通学などの定期利用者は全体の2割弱、200人に満たない。観光客が来ないと、副業としている「ぬれ煎餅(せんべい)」など駅売りの菓子類の売り上げも減る。手持ちの現金が底をつく寸前になった。
 1923年に前身の「銚子鉄道」が設立されて以降、経営不安はずっとつきまとってきた。大がかりな設備投資とは長らく無縁で、現在の車両は大手鉄道会社から地方鉄道に払い下げられたものをさらに格安で譲り受けたもの。
 最も新しい車両でも1963年製で、変電設備の更新も先送りが続く。駅売りの切符は今も厚紙製だ。こうした昭和の鉄道風情が魅力で、全国に根強いファンがいる。
 近年は「鉄道なのに自転車操業」などと自虐ネタをいとわない竹本勝紀社長(58)らのなりふり構わぬ経営手法も新たなファンを獲得している。2018年には「経営がまずい」に引っかけてネーミングした「まずい棒」が大ヒット。鉄道の赤字穴埋めに貢献をした。

自虐的?赤字の島原鉄道「赤字ボールペン」発売 珠玉の一本、目指すは黒字 - 毎日新聞2020年11月19日
 長崎県島原市の「島原鉄道」は赤字経営を逆手に取り、赤字しか引けない「赤字ペン」を21日から発売する。3色ボールペンの形をしているが色は全て赤。新型コロナウイルスの影響で経営が厳しさを増す中、「赤字の鉄道会社だからこそ作れた珠玉の一本。黒字を目指して発売します」と自虐的にPRしている。

長崎・島原鉄道の“自虐商品”バカ売れ! 自社の経営状況を表現「同色赤字ペン」など 永井和久社長「目標は『同色黒字ペン』発売」:イザ!2020.12.7
 コロナ禍でローカル鉄道の経営が大打撃を受けるなか、長崎県島原市島原鉄道が自虐的な商品を販売し、話題をさらっている。自社の経営状況を表現したという「島原鉄道・同色赤字ペン」は、3色ボールペンの3カ所とも「赤字」。発売からわずか10日間で完売した。開発理由や経営状況について永井和久社長(62)を直撃した。
 永井社長は「想像以上の反響をいただき、大変ありがたい。人口減少に伴い厳しい経営状況で、新型コロナの流行がさらなる打撃となった。ローカル線はどこも厳しいが、赤字でも地元のために頑張っているところを少しでもお見せできればと思って発売した」と語る。
 島原鉄道諫早駅諫早市)を起点に島原港駅(島原市)を終点とする24駅、43・2キロを結ぶ。島原半島唯一の鉄道だが、新型コロナの影響で観光客が激減、4月には学校の一斉休業がさらなる打撃となり、売上高が前年同月比で5割減となった。
 商品開発会議では、他社にない商品を模索していたところ、永井社長自ら「赤字経営なら、赤の線だけにしてしまえばいい。パソコンの普及でペンを持つ機会は減っていても、採点をする先生や家計簿にはまだ実用的だ」と提案、同色赤字ペンの誕生につながった。
 赤字のローカル線といえば、千葉県銚子市銚子電気鉄道が、スナック菓子「まずい棒」を発売するなど異彩を放っている。
 永井社長は「銚子電鉄さんが頑張っておられるのは、いつも拝見しており、大変リスペクトしている。パクリだとの声もあるが、われわれには少しでもお客さんに島原鉄道の良さを知ってもらいたいという思いがある」と明かした。
 今後の目標として「もちろん同色赤字ペンが売れたからといって経営が黒字になるわけではないが、これをきっかけに経営を改善させ、『同色黒字ペン』を発売するのが目標」と前を向いた。

*1:著書『泣く技術: 一瞬でストレスを消す「涙活(るいかつ)」入門』(2014年、PHP文庫)、『崖っぷち銚子電鉄:なんでもありの生存戦略』(銚子電鉄社長・竹本勝紀との共著、2019年、イカロス出版)、『AV女優の家族』(2020年、光文社新書) など