今日の産経ニュース(2021年2月24日分)(副題:菅の息子の接待疑惑その他色々)

首相「女性広報官として期待」 接待問題の内閣広報官を続投 - 産経ニュース
 国家公務員倫理法違反行為を犯した人間に対して「更迭」もしないで「『まだまだ少ない女性幹部公務員』の『希望の星』として、続投して欲しい」というのだから呆れて二の句が継げません。
 それどころか懲戒処分もしないで「給与自主返納(懲戒処分ではないので経歴に傷が付かない)」で片付けようというのだから論外です。
 まともな首相なら、あるいは首相が菅でもこれが「菅と関係ない業者(今回は菅の息子)」が「菅と親しくない官僚(今回は菅のお気に入り)」に1人頭7万の接待で公務員倫理法違反だったら確実に更迭&懲戒処分でしょうに。
 本当に菅が「息子の行為を全く知らなかった&今知って許せない問題行為だと思ってる」のなら、この報道官に怒り心頭、当然更迭&懲戒処分でしょうにねえ。「息子の行為を以前から知っていたor今回初めて知ったが、息子なのでかばいたい」と事実上告白しているに等しい行為です。まあ、この報道官、菅に媚びへつらうことによって「女帝」と呼ばれるほどの実力者になった菅のお気に入りだそうです。「NHKへの恫喝」など「常人はやりたがらない数々の無法行為」を菅の命令でやったが故に「使い勝手の良い人間」として菅が切りたくないというのもあれば、「菅の汚点を知りすぎていて、うかつに切れない」というのもあるようですが。いずれにせよこんなことをすれば「与党の有力政治家(菅首相に限らず、例えば自民、公明の党三役など)にへいこらすれば不正しても何ら問題ない」「まともに仕事するより政治家にへいこらする方が出世できる」あるいは逆に「あんなへいこらは恥ずかしくて俺には出来ない。まともに仕事をやる気がしない」という風潮を官僚の世界に蔓延させるし、国民の側*1(特に野党支持層)も「官僚や与党政治家は信用できない」となって例えば「コロナワクチンは安全」と政府が言ったところで「信用できないから接種しない」ということにもなりかねないのですが、全く困ったアホ政権です。


菅首相「既得権益打破」のイメージに打撃 総務省幹部ら接待問題で処分 山田広報官関与も痛手 - 産経ニュース
 自民応援団産経らしいですが「そもそもそんなイメージないだろ」「むしろ逆だろ」ですね。
 是非はともかく、「GOTOトラベル」なんか明らかに「大物観光族議員の二階幹事長」の依頼による「観光業界への利益誘導」そのものですし。
 おそらく「携帯電話料値下げガー」と産経は言い出すのでしょうが、そんな程度で「既得権益打破」とは片腹痛い。野党支持層など菅批判派は勿論、自民支持層ですら呆れる人間は多いのでは無いか。


山田広報官への接待7万円は和牛ステーキ、海鮮料理… 官房長官が説明 - 産経ニュース
 問題は接待を受けたこと自体であって、値段の問題ではないものの「1人頭7万円」というのは常識外れですね。
 今日のニュースでも指摘していましたが通常のコース料理ではそこまで行くことはまずあり得ず、1)高級食材を使ったスペシャルメニューか、2)高級な日本酒やワインでもついたと考えるべきでしょう。まったくどこまで思い上がってるのかという話です。


小谷SDをトップに男女平等推進チーム 組織委の橋本会長、重点施策を発表 - 産経ニュース
 森会長のあの女性差別失言辞任後に「ジェンダー*2平等推進チーム」を発足させるのは「ある意味当然」ですが、果たして成果がどうなるか、今後に注目ですね。
 我々一般国民(部外者)がこういう問題に関心を持ち続けるのも難しい話ですが、少なくとも政治家やメディアについては「森会長が辞めて良かった」ではなく、こうした動きをフォローアップして行く責任があるでしょう。


立民、悩ましい共産との距離感 票が欲しいが連合政権は否定…(1/2ページ) - 産経ニュース
 産経がこうした記事を書くことで「立民と共産の対立を助長」し、菅を有利にしようとしていることは勿論よく分かります。
 とはいえ、なぜ「野党2議席」くらいのことが言えないのか(参議院京都府選挙区での、立憲民主党の福山幹事長の暴言) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘するように「立民の福山(前原の元子分。共産、社民どころか立民党内にすら明治150年式典批判派がいることを知りながら躊躇なく明治150年式典に平然とでたウヨ)が典型的」ですが、立民の連中が共産党その他(残念ながら立民が思い上がったふざけた態度を取るのは共産だけではありません)に対して「俺たちは最大野党だ」と思い上がったふざけた態度を取ってることには「野党共闘で無ければ勝てないくせに何様だ!」と正直怒りを禁じ得ません。
1)参院大阪選挙区に当選する可能性もないのに立民の新人を出馬させ、あげく「共産現職(当時)の辰巳氏」の足を引っ張って落選させたあげく、立民候補の得票数が予想通り辰巳氏を下回ったことや
2)京都市長選で自公支援の現職に相乗りしたあげく、対立候補(共産が支援)に対する反共広告掲載に加担し、未だに詫びもしないこと
などには正直今でも怒りがおさまりません。

*1:まあ、これでも自民支持する輩もいるわけで絶句しますが

*2:男女というと「LGBTを含まない」と誤解される恐れがあるため最近はこう表現されることが多い。