「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年3/30分:荒木和博の巻)

最終失踪関連地点【調査会NEWS3419】(R03.3.30): 荒木和博BLOG

 しばらく前から調査会では「失踪場所」という言葉を「最終失踪関連地点」に言い換えています。

 何故「最終失踪関連地点」と言うのかと言えば「特定失踪者が現時点においては最後に目撃された場所」ではあっても「そこで拉致されたことが目撃されたわけではないから」「今後、新情報によって最後に目撃された場所が変わりうるから」です(そもそも自発的失踪の可能性もありますし)。それにしても「最終失踪関連地点」なんて分かりづらい言い方をせずに素直に「最終目撃地点(最終目撃場所)」とでも言ったらどうなのか。


飯倉公館事件のとき私が感じたこと(3月29日): 荒木和博BLOG
 7分40秒程度の動画です。

 令和3年3月29日月曜日のショートメッセージ(Vol.361)。平成14年(2002)9月17日小泉訪朝で金正日が拉致を認めた日、外務省飯倉公館では被害者家族への「宣告」が行われました。そのとき同席していた私がどう感じたか、という話です。

 動画説明文だけで「お前がどう思ったかなんか、拉致解決と何の関係があるのか?」と思って見る気が失せます。正直、見る価値は全くない。
 「飯倉公館事件」というのは荒木ら「一部の救う会右翼」が命名してるだけで世間一般にはそんな呼び方はしていません。
 さて荒木の言う「宣告」とは何かと言えば

横田一家に対する横田めぐみさん
増元照明に対する増元るみ子さん

などの「北朝鮮から拉致を認める報告があったが、もはや死亡している、とのことであった」という政府、外務省の報告ですね。
 で、荒木曰くすぐに思ったことは「北朝鮮への怒り」、「『本当に死亡したのか』という疑問」「北朝鮮の発表をろくに裏も取らずに鵜呑みにしてるんじゃ無いかという日本政府、外務省などへの反発」よりも
1)それが事実ならば、自分らの救う会活動に何の意味があったのか、と思った
2)もしかしたら、自分らが「安明進証言*1」をもとに活動を始める前に既に(理由が何でアレ)死んでいたのではないかと思った
3)あるいは逆にもしかしたら「1997年以降の自分らの活動」で『拉致隠蔽のために殺害』という可能性すらあるのではないかと思った。
4)そういう意味で頭が真っ白になり、表現しがたい複雑な感情に襲われた
 本当かよ、ですね。
 1~3だの思う男が何で今無責任に根拠レスで「めぐみさんは生きてる」といえるのか。何で無責任に根拠レスで特定失踪者認定などするのか。
 何故「ウンギョンさんや寺越武志さんがあの国にいる」のに彼らに危害が加えられかねない暴言を北朝鮮相手に吐くのか。
 正直、3)なんて思う人間は「ウンギョンさんなどに危害が加えられかねない暴言」を北朝鮮相手にはかないでしょうよ。
 「何で荒木ってこんなモロバレの嘘がつけるのかねえ。何がやりたいの、お前?」と心底呆れます。
 大体誰かが小泉訪朝直後において2)や3)のようなことを荒木に言ったら、荒木はどう反応するのか。
 この荒木の回想が事実なら「確かにそうかもしれません(苦悩に満ちた表情)」つう事もありうるでしょうが、まあ、「カシオミニを賭けてもいい」ですが「2万%」そんなことはありえませんね。
 荒木は確実に「救う会運動への誹謗だ」「言いがかりは辞めろ」「めぐみさんは生きている!」などと逆ギレでしょう。
 さて荒木が「拉致運動では拉致被害者家族の意思は大事だが、場合によっては意思に反したことも必要かと思う」「支援とは『支援を受ける側の気持ち』を何でも『はい、喜んで』で叶えてやることとは違う」という趣旨のことを動画で言い出したことには「うん?」ですね。
 荒木は何が言いたいのか。
 可能性としては
1)自分たち救う会にとっては拉致問題など、北朝鮮叩きのための道具にすぎない。その「北朝鮮叩き」と言う目的に反する行為なら、拉致被害者家族の意思だろうと踏みにじる。だから「横田滋」の「孫に会いたい」という気持ちを俺は踏みにじって「孫との面会」に反対した。「バーター取引した方が良いんじゃ無いか」という「蓮池透」の主張も「裏切り者」扱いして、家族会から追放した。今後も俺はそうする。
2)もはや「拉致の解決」は誰が見ても「今のまま」では見込み薄なので俺たちは運動を「名実ともに」、「拉致解決」ではなく「打倒北朝鮮金正恩政権転覆)」にシフトしていく。そのために今から「拉致被害者家族の意思には必ずしも従わない」と宣言しておく。
3)石破茂氏、田中均氏、蓮池透氏、和田春樹氏などの「バーター取引主張(まずは制裁の一部解除)」「平壌への常駐事務所設置論」「横田めぐみさんが生きてる可能性は低い*2と言う主張」などを家族会はなぜか「救う会の言いなり」で敵視するが「問題」は「石破氏らの主張」が拉致解決に役立つかどうかだ。拉致解決に役立つなら彼らの主張を支持すべきだ。例えばいかに「患者が希望したから」といって「ホメオパシー」なんかガン治療でやらないのと同じ事だ。ガン治療でやるのは外科手術、抗がん剤投与、放射線照射などのまともな現代医学だ
といったところでしょうか。
 1)、2)なら「論外」ですが、3)なら「一理あります」ね。というか俺がこのブログでやってる主張とは3)のわけですが。

*1:横田滋さんの逝去によせて2-「めぐみさん目撃証言」のスクープ - 高世仁の「諸悪莫作」日記によれば1997年2月に産経、アエラテレビ朝日ザ・スクープ」が報じた。

*2:娘ウンギョンさんの存在を認めながら母親だけ隠すというのはどう見ても不自然です。むしろ「めぐみさんが死んでいる」がゆえに「ウンギョンさんの存在を明かすこと」で少しでも横田夫妻の感情をなだめようとしたとみるのが自然でしょう。