今日の産経ニュース(2021年5月8日分)

【産経抄】5月8日 - 産経ニュース

 報道各社の直近の世論調査では、憲法改正を支持する回答が軒並み不支持を上回った。

 といっても支持5~6割、不支持4~5割で拮抗してる上に改憲支持理由は「コロナ対応での緊急事態条項改憲」です。
 産経らウヨが「改憲の本丸」とする九条改憲は支持されてない。その上、菅政権は「具体的な緊急事態条項改憲案」を国会に提出してないのだから「賛成派の多く」も「こんなにコロナ蔓延が酷いんじゃ改憲した方がいいんじゃね?」程度のアバウトな話でしかないでしょう。
 具体案が出ればまた話も変わってくるでしょう。
 産経の「九条改憲」支持を正当化する調査結果では全く無い。
 いずれにせよ産経がこんなことを書くのは明らかに「松原仁など改憲派」が多数いる立民への揺さぶりでしょう。先日の「国民投票法案改定への賛成」でわかるように、この辺り「立民に全く信用性がない」のにも困ったもんです。


憲法改正 国会はまともに仕事せよ - 産経ニュース
 改憲の必要などどこにも無いのに産経はふざけるなという話です。


【主張】緊急宣言の延長 出口の基準を明確に示せ - 産経ニュース
 もちろん「東京(大阪)で感染者が1日200人以下になったら解除します」などの具体的基準が出せないのは
1)(「東京で500人以下」など甘い基準をつくって)「その程度で解除して良いのか」と批判されたくない(しかもその甘い基準ですら達成できない場合に批判される)
2)「200人以下」などの基準を作ると「余程大甘な基準でない限り」、達成できない恐れがあり、それが達成できない限り、解除できなくなるのでそれを避けたい、基準なしでフリーハンドにしたい
つう話です。菅政権のデタラメさを物語る話でもある。


【正論6月号】官僚組織壊した「真紀子騒動」の教訓 産経新聞論説副委員長 佐々木類(1/3ページ) - 産経ニュース
 むしろ安倍による「モリカケ、桜」の方が余程、官僚組織を破壊してるでしょう。何せ違法行為の強要ですからね。「小泉内閣外相としての田中真紀子*1」はさすがにそこまで無茶苦茶ではない。しかも政治家を既に引退した田中氏をあげつらって何の意味があるのか。


【主張】「赤木ファイル」 財務省は最大限の開示を - 産経ニュース
 タイトルが「菅政権は」「麻生財務相は」ではなく「財務省は(つまり財務官僚に完全に責任転嫁)」、「行政の支障など無い限り、原則全面開示」ではなく「最大限の開示」というあたりタイトルからして全くふざけています。とはいえその産経ですら建前では「開示」とは言うわけですが。


【withコロナ時代の健康相談】第9回:感染しやすく若い人でも重篤化する-新型コロナ変異株について分かっていること - 産経ニュース

 30歳半ばの女性が徒歩で救急外来を受診しました。倦怠感と呼吸苦を訴えるのでCTを撮ると、肺は真っ白。PCR検査でコロナ陽性と出た後、状態が急激に悪化しました。ICUで集中治療し、回復して退院しましたが、このように変異株は若い人も発症、重篤化します。

 まあ従来型だって「高齢者と基礎疾患患者以外にはただの風邪」などと舐めるのは論外ですが、変異種を舐めてはいけないという話です。


警察でも広がる女性活躍 警視庁で初の警視正が誕生(1/2ページ) - 産経ニュース

・警視庁で今年2月、同庁採用のノンキャリアで初となる女性警視正が誕生した。
・今年2月、警視庁採用のノンキャリアでは初めて「警視正」に就任した上野署の鈴木佳恵署長
・警察を統括するトップは、警察階級が適用されない「警察庁長官」。(ボーガス注:東京都を管轄とする)警視庁トップで警察階級最高位にあたる「警視総監」、さらに「警視監」「警視長」に次ぐ地位にあたるのが警視正だ。部長職や、大規模警察署の署長に配属される重要ポストに就く。

 むしろ「今まで女性警視正が警視庁に全然いなかったのかよ」感が強いですね。
 今週発売のビジネスジャンプでは秋本治の一話完結読み切りマンガ(こち亀のスピンオフ漫画)が掲載され、主人公が「警視庁の女性警視長」ですが、たぶん秋本は「数は少ない」とはさすがに思ってるでしょうが「現実には女性警視長などほとんどいない」という認識はあまりしてないのでは無いか。
 話が脱線しますが「ノンキャリアで警視長」と言えば、「菅生事件 - Wikipediaの実行犯」が確かそうでした。
 実行犯は退官後は「警察共済の役員に天下ってる」し、どう見ても「口止め目的の異常な人事」のわけです。

*1:村山内閣科学技術庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相などを歴任