今日の中国ニュース(2021年5月9日分)(副題:楊海英の馬鹿さに心底呆れる、ほか)

◆楊海英のツイート

楊海英
 世界モンゴル人連盟は、満洲国と『徳王のモンゴル自治邦』の精神を受け継いでいきます。

 日本ウヨへの媚びへつらいとは分かりますが「おいおい」ですね。「日本の傀儡国家」の精神を受け継ぐとよくも堂々と言えるもんです。と突っ込むと「徳王らが南モンゴル内モンゴル)の中国からの独立を目指したことを全否定するのか、中国の南モンゴル支配を正当化するのか。この中国盲従分子が!」などと強弁するのでしょうが、徳王の思惑が何でアレ日本の行為は侵略ですからね。

楊海英
 昨日、世界モンゴル人連盟の事務所が東京で開所しました。私達を支援してくださっている「国家基本問題研究所」理事長であられる#櫻井よしこ様から、激励の言葉を頂戴しました。

 桜井の名前を出すことは予想の範囲内ですが、肩書きを「ジャーナリスト」と書くかと思っていました。今や右翼団体「国家基本問題研究所」の名前を出すことに楊には躊躇はないようです。

楊海英
「日本は我が国の縄張り内」とこれは数年前に中国の政治家から直々に聞かされた話。それくらい中国は日本を低く見て、やりたい放題。

 何とも「嘘くさい話」です。アンチ中国を自他共に認める楊に会いたがる中国の政治家がいるとも思えません。
 楊には「5W1H」つまり、「WHEN:いつ(数年前などというアバウトな話では無くもっと正確に『2年前』など)」「WHERE:どこで(中国国内、あるいは日本国内のどこなのか)」「WHO:誰が(中国の政治家というアバウトな話では無く『外相』『駐日大使』など、もっと具体的に)」「WHY:なぜそんな話になったのか」など、もっと具体的に述べて欲しいもんです。恐らくデマであり「具体的に話すこと」等無理でしょうが。


海峡両岸論 第126号 2021.05.10発行 - 虚構の「台湾有事」切迫論 武力行使は一党支配揺るがす - | ちきゅう座

 平和統一を強調するなら、なぜ武力行使を否定しないのか。東アジアの国際関係に詳しい石井明*1・東大名誉教授によると、鄧小平*2は、日中平和友好条約批准書調印のため来日した1978年10月25日、福田赳夫*3首相と会談した際、武力行使を否定しない理由を次のように語った。
『我々が武力を使わないと請け負えば、かえって台湾の平和統一の障害となるのであり、そうすることはできない。そんなことをすれば、台湾は怖いものなしで、シッポを1万尺まではねあげるだろう』

 つまりは「即時独立派」への牽制として「武力行使オプション」であり、裏返せば「台湾政府が独立を宣言しない限り」武力行使しないと言うことです。岡田氏も指摘していますが「軍事的に勝利できるか」怪しく、かつ軍事的に勝利しても「欧米の制裁がほぼ確実視される(つまり政治的に敗北する可能性がある)」台湾侵攻に中国が打って出ることは「蔡英文が独立宣言でもしない限り」無いでしょう。


【正論】台湾有事への究極の心構えとは 元駐米大使・加藤良三 - 産経ニュース
 台湾有事なんて、あるわけもないでしょう。
 台湾が独立宣言でもしない限り、軍事侵攻をするのは「国際的批判を浴びるリスクが高すぎてメリットがない」。
 一方で台湾・蔡英文政権も「独立宣言すれば軍事侵攻も辞さない」という中国の牽制発言を無視して独立宣言するほど無謀でも無いでしょう。


【新聞に喝!】中国の民族・人権問題に声あげぬ新聞 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦 - 産経ニュース
 「声上げぬ」どころか、様々な形で報じられてることは今更言うまでも無いでしょう。
 単に「俺の望む形で報じてない」と言うだけの馬鹿話です。


【主張】中国人学者の起訴 恣意的な拘束は許されぬ - 産経ニュース

 2年前に一時帰国した中国で、スパイ容疑により拘束されていた中国籍の前北海道教育大教授、袁克勤氏*4が起訴された。

 何故「前教授」かというと身柄拘束中に定年年齢に達したからです。もしかしたら「定年退職後も特任教授などで残る道」もあるかもしれませんが、当人の意思が分からない以上、定年退職扱いにするしかない。まあ無事に帰国出来てから片を付ければ良い話ではあります。

 北教大は「事柄の性質上、大学としてのコメントは差し控えたい」としている。

 まあ日本政府から「水面下で交渉してるので批判などは控えて欲しい」との要請があるのかもしれない。であるのならば一概に大学批判は出来ません。

 日本政府は「関心を持って注視しているが、事柄の性質上、コメントは差し控えたい」との立場だ。

 「2年に及ぶ拘束→起訴」を考えると複雑な思いですが、この問題で最も大事なことは「身柄解放」でしょう。その意味では身柄拘束が遅れる危険性があるので「批判すれば良い」という単純な話でもありません。まあ、産経の場合「中国叩き」しか考えてないのでそうしたためらいが何一つありませんが。

*1:著書『中ソ関係史の研究 1945‐1950』(1990年、東京大学出版会)、『中国国境 熱戦の跡を歩く』(2014年、岩波現代全書)など

*2:党副主席、副首相、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席など歴任

*3:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*4:著書『アメリカと日華講和』(2001年、柏書房