今日の中国ニュース(2021年8月6日分)(副題:楊海英のバカさに心底呆れる)

【書評】『台湾有事 どうする日本』東アジア情勢研究会編 - 産経ニュース
 中国の日頃の主張は「台湾が独立宣言すれば武力行使も躊躇しない」なので当然ながら「独立宣言」がない限り侵攻はないでしょう。
 日頃の主張を反故にして侵攻しても「嘘つき」という非難を浴びるだけでメリットがない。


◆楊海英のツイート

楊海英
 新型肺炎ウイルスは武漢から出た、とこれは米国の公式見解になってきた。同盟国と歩調を合わせ、武漢ウイルスを人類に撒き散らした中国の責任を追究しなければならない。米国の風向きは変わった。

 ここで楊の言う「武漢から出た」とは「武漢のウイルス研究所から」の意味でしょう。なぜなら「武漢が発生源だろう」と言うことについては以前からほとんど争いはないからです(但し通説的見解は研究所流出説ではなく、武漢の自然感染説)。
 おいおいですね。「流出説」を主張する米国人は勿論いますが「政府見解」でもないのに何が「公式見解」なのか。以前から無茶苦茶な男でしたが、もはや「楊はデマ製造機」と言っても何ら過言ではないでしょう。

楊海英
 モンゴル人はチンギス・ハーンを忘却しなかった、と私は以前に以下のような論文を「国立民族学博物館研究報告」で発表した。
儀礼が維持する集団の歴史的記憶 : 道光年間における祭祀者ダルハトの訴訟事件が反映する歴史観

楊海英がリツイート
 事実は違う。モンゴル語の数多くの年代記は19世紀末までチンギスを中心に編まれていた。
 戦前の日本人はモンゴル人にチンギスの事を教えてやった*1と嘘をついていた*2。戦後は反省すべきなのに、傲慢にも反省しなかった。民族の歴史を他人に教えてもらう必要はない。モンゴル人は一度も、チンギスを忘れた事ない。モンゴル学者として、責任ある発言を。
◆島村一平*3
 昔、モンゴル人にあまりにチンギス・ハーン自慢をされるので嫌気がさしてきた。そこで彼らの自慢の背景を調べたら、なんと彼らがチンギスを民族の英雄にし始めたのは、社会主義期であることがわかってきた。チンギスは20世紀初頭、一部のエリートを除くと一般庶民から忘れられた存在だった。
 ところが清朝から独立し、近代国家を築く過程でモンゴルはチンギス・ハーンの事績を褒めたたえた歴史書や教科書をつくろうとしたが、横やりが入る。ソ連の学者たちのチンギスに対する誹謗中傷である。
 社会主義期にロシア人の学者や作家がチンギスを誹謗中傷すればするほどモンゴルのエリートは「ロシア人をそれだけ苦しめるくらい、チンギスとその帝国はすごかった」と理解したようだ。つまりソ連による誹謗中傷の反作用としてチンギス・ハーンは「民族の英雄」として多くの人々の間で密かに認識されるようになった。詳しくは以下の論文です。よろしければ、どうぞ。
CiNii 論文 -  社会主義が/で生み出した英雄・チンギス・ハーン : モンゴル人民共和国におけるチンギス表象とナショナリズム形成にかかる一試論(1941~1966年) (特集 神話と神話化の歴史学(2))

 島村説の真偽のほどは不明です(素人の俺には判断しようもありませんが)。いずれにせよ「反共分子」楊が「そんな事実はない」「清朝時代からチンギスは庶民にも知られていた」という趣旨の悪口をしていたので気づきました。一応メモしておきます。
 しかし楊の「学者として責任ある発言を」というのには「お前が言うな」「お前の言動のどこに責任感があるんだ?」「黙れ、デマ野郎」と吹き出しました。
 楊のデマ屋ぶりについては
ここまで白を黒というレベルの嘘をついてどういうつもりなのか(苦笑)(日本に国籍をかえた楊海英静岡大学教授) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
楊海英静岡大学教授も、完全にトンデモの域だと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を紹介しておきます。島村発言が仮に「事実誤認」だとしても「モロバレのデマ」を放言する楊よりはずっとましです。

*1:それどころか戦前日本には「チンギス=源義経」説というほら話まであったわけです。たぶん、楊って内心ではこのほら話にマジで切れてるんだろうなとは思います。

*2:日本ウヨに媚びまくってる楊ですが、それは「本心ではないこと」がこうした「戦前日本への悪口雑言」で見事に露呈しています(なお、島村氏は1969年生まれなので、楊の言う「戦前の日本人」には勿論、該当しません)。

*3:国立民族学博物館准教授(モンゴル研究)。著書『増殖するシャーマン:モンゴル・ブリヤートシャーマニズムエスニシティ』(2012年、春風社)、『草原と鉱石:モンゴル・チベットにおける資源開発と環境問題』(編著、2015年、明石書店)、『大学生が見た素顔のモンゴル』(編著、2017年、サンライズ出版)、『ヒップホップ・モンゴリア』(2021年、青土社