「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年8/31日:荒木和博の巻)

大澤昭一さん・藤田隆司さんのYouTube画像(松原仁・元大臣のチャンネル)【調査会NEWS3489】(R3.8.31): 荒木和博BLOG

 松原仁・元拉致問題担当大臣平成27年(2015)10月1日、調査会の記者会見で「大臣在任当時大澤孝司さんと藤田進さん(川口)については拉致を確信していた」と語っています。

 良くも松原もデマが飛ばせたもんです。ならば何故大臣時代に認定しなかったのか。松原のような「腐れカス」が所属議員なのだから俺は、立民を支持する気にはとてもなれないですね。


大森勝久氏の新しい論文です: 荒木和博BLOG
東京五輪無観客開催は、反憲法のポピュリズム政治の必然的帰結である | 新・大森勝久評論集
 非常識すぎて「マジで絶句」ですね。「ポピュリズム」かどうかはともかく*1、どこが「憲法違反」なのか。
 本文を読まずとも

・有観客で競技する権利を侵害された(アスリート)
・競技場で観戦する権利を(以下略)(一般国民)

つう事は予想がつきますが、当然ながら権利というのは「何でもあり」ではない(なお、さすがにそういう理屈で国賠訴訟を起こす人間もいないかとは思います。起こしても敗訴確実でしょうが)。
 「例は何でもいい」ですが、極端な話ですが、

・「誹謗中傷」「ヘイトスピーチ」は「表現の自由」には
・「違法薬物の売買」は「商売の自由」には
・「統一教会霊感商法」のような「インチキ宗教」は「信教の自由」には

含まれない。
 大体、その理屈だと、コロナ関係では

・緊急事態宣言で居酒屋や町中華、小料理屋などでの飲酒の権利を侵害された(酒好き)
・マスクなんかしたくないのに、マスク強要は人権の侵害だ

とか「何でもあり」になりますが、「感染予防」という正当な理由があるのだから「人権侵害(憲法違反)」には当たらないでしょう。
 まあ、休業補償をきちんとせずに、居酒屋などに休業を求めてることは、「人権侵害(憲法違反)」の疑いがありますが、ここで問題なのは「休業補償がきちんとつかないこと」であって「休業要請それ自体」ではありません。
 大森氏が紹介する

この1年ちょっとの間に、最も少なく見積もっても8000軒以上(全体の1割超)のスナック*2が全国で廃業して」いる(東京都立大学法学部教授・谷口功一氏「『夜の街』の憲法論」『voice』7月号69頁)。

というのは「休業補償がきちんとしてない」と言う問題であって「居酒屋営業の何が悪い。都内で酒を出して何が悪い」「そもそも緊急事態宣言発令など不要」つう話ではない。そもそも日本に限らずほとんどの国が「何らかの営業規制をしている」。
 なお、大森氏が紹介する谷口氏*3が「大森氏のような暴論かどうかは不明」ですが、仮に「大森氏の同類」だとしても、それは谷口氏が愚劣なだけの話です。もちろん谷口氏の主張が「だから休業補償をきちんとしろ(共産党などの主張)」であって「だから緊急事態宣言不要、コロナはただの風邪(荒木や大森氏の主張)」ではないのなら、大森氏の行為は「谷口氏に対して無礼の極み」です。
 大森氏の引用によって「谷口も大森の同類で『コロナは風邪』論者」との誤解を与えかねないからです。どっちにしろ大森氏は愚劣ですが。
 なお、谷口氏は谷口功一 (法哲学者) - Wikipediaによれば「1973年生まれ、2016年から首都大学東京*4教授」ということで「43歳で大学教授」なのでまあ「有能な方」ではあるのでしょう。40代では日本では准教授と言う方も珍しくありません。
 それはともかく、荒木や大森氏の場合「コロナはただの風邪」という暴論だから話になりません。
 「後遺障害(味覚障害や嗅覚障害)」一つとっても「コロナは風邪ではない」。

萬田緑平医師の主張を紹介しておこう。
「僕は、(ボーガス注:コロナは)ただの風邪なんだから、どんどん感染したほうがいいと思う。コロナでなくても近いうちに亡くなる人たちの延命のために、全世代の命を削るのはおかしいです。みんな感染をして、集団免疫をつけて将来に備えましょうと、政治家は勇気を持って言うべきです」(『コロナ自粛の大罪*5』84頁)。

なんて暴論をどや顔で引用し

若い人、健康な人は、マスクもせず、3密も気にすることなく、社会・経済活動をすればいい。感染すれば免疫ができる*6

と言い出すのだから大森氏も荒木も気が狂っています。こういう「コロナは風邪」連中は感染して苦しめばいいのに、とマジで思います。
 つうか最近も「コロナは風邪」「ワクチン陰謀論」の落語家・三遊亭多歌介が皮肉にもコロナに感染して死亡していますが(今日の産経ニュースほか(2021年8/29日分) - bogus-simotukareのブログ参照)
 いずれにしても「自宅療養による死者が出ている」現状を見て、何でそんなことが言えるのか。
 「死刑囚である大森氏」は当然、獄中にいる*7ので「情報が充分手に入らない」つう「同情の余地がある」かもしれませんが、シャバにいる荒木についてはそんな同情の余地は全くありません。本来、荒木が「コロナは風邪ではない」と大森氏にダメ出しすべきなのに、大森氏を扇動するとは何を考えてるのか。そして家族会もいい加減、荒木のこうした愚行にダメ出ししたらどうなのか。

 アメリカ大リーグは6月15日から観客を一杯まで入れて試合をしている。

 アメリカはワクチン接種が進んだからそうなったのであって「全然進んでない日本」と比べられる話ではない。

 世界中の人々は、東京五輪パラリンピック中継で同じような感動・感激を味わいたいと心待ちにしていたのである。

 いやいや世界中の人々はそこまで五輪に夢を見てないと思いますが。

 日本には憲法を否定する反日反米左翼(共産主義者社会主義者)が多くいる。立憲民主党共産党社民党そしてNHK、朝日、毎日新聞東京新聞などのメディア、憲法学会や大学・教育界だ。医療界にもかなりいる。彼らは国家(政府)は階級支配の機関、日本の憲法ブルジョア憲法で、階級支配のためのもの。日本の民主主義はブルジョア民主主義で階級支配の道具のひとつだ、と心の中では考えている。彼らは日本を弱体化する*8ために、また日本を全体主義社会にする*9ために、「新型コロナは怖い!*10」「感染者をゼロにしろ!」と大声で毎日繰り返してきた。

 呆れて二の句が継げませんね。まず第一に、大森氏が名前を挙げてる団体の内、「左翼」と呼べるのは「共産党社民党」だけでしょう。
 例えば

 「保守政党日本新党新党さきがけ出身」で「尊敬する政治家は大平正芳元首相」と語る枝野

が代表の立憲民主党のどこが左翼なのか。
 第二に今時、左翼だって「日本国憲法ブルジョア憲法、階級支配の道具に過ぎない」として否定する人間はほとんどいないでしょう。むしろウヨの方が「日本国憲法GHQの押しつけ憲法」と否定するわけです。
 第三に本当に左翼が「日本を破壊したい」と思うのならそれこそ「コロナはただの風邪」として「五輪の有観客開催支持」「緊急事態宣言反対」「マスク着用反対」「ワクチン接種反対」でしょう。そうすればおそらく「コロナによって日本が壊滅的打撃を受ける」(もちろん左翼に限らずまともな人間はそんなことは言いませんが)
 第四に皮肉なことに

「五輪の有観客開催支持」「緊急事態宣言反対」「マスク着用反対」「ワクチン接種反対*11

という「コロナによって日本が壊滅的打撃を受ける」であろう暴論をはいてるのが「自称・愛国者」大森氏と荒木だから呆れます。
 主観的には愛国精神ではあっても、

226事件で高橋蔵相、斎藤内大臣、渡辺陸軍教育総監を暗殺し、軍の暴走を助長した青年将校
・太平洋戦争を開戦し、1945年の敗戦を招いた東条英機元首相ら

と同様の愚行と言うべきでしょう。
 第五に

「感染者をゼロにしろ!」

なんて一体どこで誰が言ってるのか?。「ゼロに近づけよう」ならともかく。そして現状は「東京や大阪では、毎日感染者1000人台」なのだから「ゼロにしろ」どころの話ではない。
 なお、話が脱線しますが、

この1年ちょっとの間に、最も少なく見積もっても8000軒以上(全体の1割超)のスナックが全国で廃業

というスナックですが

【テレビ番組】
玉袋筋太郎のナイトスナッカーズ - Wikipedia
【著書】
玉袋筋太郎 『スナックの歩き方』(2017年、イースト新書Q)

ということで「ある種の再評価」があるようですね。

参考

玉袋筋太郎「コロナなんかでスナック文化を絶滅させない!」|NEWSポストセブン2020.12.29
◆聞き手
 そもそも玉袋さんが全日本スナック連盟の会長になられた経緯から教えてください。
◆玉袋
 全国のスナックを直撃取材する『ナイトスナッカーズ』という番組をやっていたとき、そこのスタッフと話をしていて、シャレっぽく「スナック連盟ってあったらいいよね。自分が会長って言ったら会長だろ?」なんてことを言ってたんですよ。そしたら全国から賛同者が集まってくれて、それなら一般社団法人にしたほうがリアルになるってことで2013年に発足しました。
◆聞き手
 スナック連盟の現在の加盟状況などはいかがですか?
◆玉袋
 加盟店は番組のロケで行ったお店の賛同をもらって、シールをペタンと貼ってくる感じかな。それと、いまはカラオケのJOYSOUNDさんと一緒に活動していて、営業マンの方が全国の担当のお店に広げてくれています。加盟店はすでに5000軒は超えてますよ。
 そこから1軒100円でも取れればこっちは“左うちわ”なんだけど、それはしない。営利目的じゃないところが立派でしょ(笑い)。これまではシールを貼った加盟店をホームページで紹介したりしてたけど、こんなコロナ禍になっちゃって……。
◆聞き手
 コロナの長期化で、飲食店の倒産が今年1年で800件超えが確実と言われています。スナック業界を取り巻く環境も非常に厳しかったのでは?
◆玉袋
 その800件っていう数字は負債1000万円以上の店でしょ。スナックって(ボーガス注:経営体力が弱い)個人経営の店が多くて、(ボーガス注:負債が)30万、50万円でもお手上げのところがたくさんあると思うんですよ。だから、実態はもっと深刻でね。コロナで閉店したスナックの中には、ちゃんとした手続きをとって閉める店もあれば、夜逃げする店もあるって聞いてます。もう惨憺たる状況ですよ。
◆聞き手
 そうこうしているうちに第3波が来て、再び時短要請が出ています。そうした中、11月月末から「“夜の街”応援プロジェクト」を始められましたが、取り組み状況はどうですか。
◆玉袋
 プロジェクトとしては、まずは感染予防対策をしっかりやろうということで、精神論ではなく工夫して生き残るための具体的な“サバイバル術”をホームページなどを通じて広めてます。年末にまたこんな状況になっちゃいましたが、これまでと変わらず“楽しいナイトライフ”を味わえるよう、引き続きスナック業界を盛り上げたいと思ってるんです。
(中略)
 スナック文化の灯りを消すのは簡単だと思うよ。でも、先輩方が築いてくれた熟成された夜の街の文化を再興するのは大変だよ。ここで日本が誇るスナック文化をダメにするわけにはいかないよね。

厨房機器買い取り相談相次ぐ 緊急事態再発令で青息吐息の夜の飲食店(1/2ページ) - 産経ニュース2021.1.30
 オフィス街として知られる東京・赤坂には高級料亭から居酒屋、レストランまで約3000の飲食店が軒を連ねる。その一つで平成29年2月オープンの「スナック玉ちゃん赤坂本店」は漫才コンビ浅草キッド」の玉袋筋太郎さんがオーナーを務める店として知られ、芸能関係者だけでなくビジネスマンも多く利用する。
 昨年は新型コロナ感染拡大による東京都の営業自粛要請を受け、3月31日から6月18日まで休業。その後、営業を再開したが、感染防止対策のため、カウンターやテーブルには透明なアクリル板を設置した。
 最大30人は入れる広さがあるが、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するため店内に入れる客数の上限も9人に制限。カラオケも中止にした結果、売上高はコロナ前の約4割に減った。店は緊急事態宣言再発令前日の1月7日から再び休業しており、玉袋さんは「悔しいけど今は我慢しかない」と話す。
 もちろん飲食店側もこの事態に手をこまねいているばかりではない。玉袋さんが代表を務める全日本スナック連盟(東京都渋谷区)では、「〝夜の町〟応援プロジェクト」と題して、感染予防策の実例などをホームページ(HP)で発信。住宅街のスナックの中には、新たに昼間も営業をすることで高齢者や主婦などの新たな顧客の開拓に励む店も出てきているという。

*1:勿論俺はポピュリズムだとは思いませんが

*2:スナックバーのこと。酒以外に軽食(スナック)を提供するバーというのが名前の由来。日本では、店の責任者は女性であることが多く、その女性は「ママ」と呼ばれる。(スナックバー (飲食店) - Wikipedia参照)

*3:著書『ショッピングモールの法哲学』(2015年、白水社)、『日本の夜の公共圏:スナック研究序説』(2017年、編著、白水社)など

*4:2016年当時はこの名前でしたが後に「東京都立大学」になっています。

*5:2021年、宝島社新書。いやー、宝島社が「ウヨ商売する」ろくでもない出版社であることは知ってましたが、「コロナはただの風邪」とはねえ。これで宝島社が職域接種してたり、社長ら経営陣が自治体接種してたりしてたら「手前ふざけんな!」ですがたぶん接種してるのでしょう。

*6:さすがに基礎疾患患者、65歳以上の高齢者については「ワクチン接種」の意義を認めるようですが、もちろん「65歳未満で健康ならワクチン接種しなくていい」という話では全くありません。

*7:正直、刑務所は「三密になりやすい環境」でしょうから、幸運に「感染しなくても」客観的には大森氏の態度は自殺行為でしかありません。

*8:むしろ「弱体化したくない(だからコロナを防止しようとしている)」のですが。

*9:緊急事態宣言レベルで「全体主義」だそうです(呆)。「つうことは緊急事態宣言どころか、緊急事態条項改憲を主張する自民は全体主義ですか、大森さん?」だし、緊急事態宣言には賛同しても「緊急事態条項改憲には反対してる立民、共産や社民をあなたはどう理解するんですか、大森さん?」ですね。

*10:いや、、例えば野々村真の体験談(呼吸困難で救急車を呼んでもすぐに搬送してもらえなかった、など)なんか「怖い」以外の何物でもないでしょうに。

*11:ただし既に触れたようにさすがに荒木と大森氏もさすがに基礎疾患患者、65歳以上の高齢者については「ワクチン接種」の意義を認めるようです。ただし、それは裏返せば「65歳未満で基礎疾患がなければワクチン不要」と言う暴論ですが。なお、俺は「65歳未満で基礎疾患がない」ですがワクチンは接種する予定です。