今日の産経ニュース(2021年9/3、4日分)

<独自>教員研修履歴を一元管理 都道府県単位でデータベース化 - 産経ニュース
 この記事だけでは、文科省の方向性は何とも評価できませんが産経が「安倍をかばうため」に

1)免許更新の考え方「それ自体」は間違ってない(安倍前総理は間違ってない)
2)今回の文科省の制度改定も「安倍路線の否定」ではなく「バージョンアップ(改善)」にすぎない。

といいたいこと「だけ」はよくわかります。さすが「日刊安倍晋三」だけのことはあります。まあ実際には「安倍路線の否定」であり、そんなことは産経も解ってるでしょうが。「安倍直系の萩生田文科相安倍内閣文科相からの留任)」としては露骨に安倍の面子を潰せず、「バージョンアップ」と言い訳してるのを産経も「そうだ、そうだ」と強弁してるだけでしょう。


【産経抄】9月4日 - 産経ニュース

「首相が『いつか分かってもらえる』と考えていたことが実際には伝わらず、誤解され続けたように思えてならない」。
 辞任を表明した菅義偉首相のことではない。平成19年9月、安倍晋三首相(当時)が持病の悪化*1で退任を決め、自民党総裁選が行われていた最中に抄子が書いたコラムである。
▼別の機会には、在任中人気を保った小泉純一郎元首相には、記者らに真意や背景を代わりに伝える安倍氏がいたが、「首相となった安倍氏には安倍氏役がいない」と記した。菅政権にも、多忙で口下手な菅首相を補佐し、そうした役割を果たす人物がいなかったように思える。

 いろいろな意味で産経に呆れ、吹き出しました。
 まず第一に第一次安倍内閣での「消えた年金問題」「事務所費問題」などでの安倍批判のどこが「誤解」なのか。
 第二に「小泉内閣」において安倍が「広報担当として活躍した」なんて事実はどこにもありません。
 そもそも極右の安倍は小泉政権の看板政策であった「郵政、道路公団民営化」には何の関心もなかったでしょう。
 そもそも「巣くう会、家族会」が「安倍プッシュ」したことをきっかけに「小泉氏が安倍を幹事長」にするまでは明らかに小泉氏は安倍を評価していない。いや「幹事長にした後」もどれほど評価していたことやら。
 福田官房長官辞任後、官房長官を務めたのは「細田博之*2」であって安倍ではない(安倍が官房長官になったのは小泉首相退陣が既定路線となった小泉政権末期)し、明らかに小泉政権では安倍よりも「小泉政権で長く、大臣(国家公安委員長(2002~2003年の約1年間)、財務相(2003~2007年の約4年間)で約5年間)を務めた谷垣氏」の方が重用されていたでしょう。「巣くう会、家族会」の「安倍プッシュ」がなければ「ポスト小泉」の首相最有力候補はおそらく谷垣氏だったでしょう。
 第三に本当に安倍が「小泉氏という『他人』の真意を伝えるだけのコミュニケーション能力がある」のなら「首相になった安倍」が「自分の真意を伝えられない」なんてそんなバカな話はあるわけもない。


「宣言地域でも酒提供」政府が緩和案 - 産経ニュース
 「飲酒して問題がない」のなら「緊急事態宣言を解除すればいいだけの話」ではないのか。一方で「緊急事態宣言を解除できない」のに飲酒を認めていいのか?。ならば「緊急事態宣言を発令して飲酒を否定した」過去の対応は間違いだったと言うのか。
 なお、「緊急事態宣言を発令して飲酒を否定した」過去の対応は間違いだったと言うならともかく、1)日本のワクチン接種率はまだ低いこと、2)ワクチン接種してもブレークスルー感染があることを考えればワクチン接種はこうした緩和の「正当化理由」には全くなりません。しかも「gotoトラベル、イート再開」なんて話も出ているそうです。
 頭痛がしてきます。


「コロナ感染防止に専念」菅首相、総裁選不出馬表明の発言全文 - 産経ニュース
 「菅おろし」に抵抗できるだけの政治力がないから辞めると言うだけの話を「コロナ対応に専念」と強弁するのだから「最後までデタラメな男」です。前任者「安倍」ともども明らかに「首相の器ではない」。
 しかし菅辞任表明前までは「岸田元外相」ぐらいしか、総裁選での出馬表明してなかったところ、辞意表明するや「石破元幹事長」「河野行革相」「茂木外相」などが「出馬を検討する」と言い出すのだから、まあデタラメですね。
 「二階派麻生派細田派も石原派も、ポスト菅はまだ決まってない、俺もワンチャンスある」つうスケベ心でしょう。
 いすれにせよ「森退陣後の小泉ブーム狙い」でしょうが、それを許さない野党の批判が大事ですね。

*1:未だに「持病の悪化」と強弁です。心底呆れます。

*2:安倍が小泉政権以外ではほとんど役職に就いてないのと違い、「小泉政権官房長官」「自民党幹事長(麻生総裁時代)、「自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)」と複数の政権で要職を歴任。