今日の中国ニュース(2021年9月3日分)(副題:楊海英のアホさに呆れる、他)

◆楊海英のツイート

楊海英
 メディアは何故、高市早苗さんに対してのみ、他の候補と異なる扱いをするのか?

 「日本ウヨ業界のプリンス安倍」が高市支持表明するや、露骨に高市持ち上げの楊です。
 もはや楊は「内モンゴルのためになっている」と本気で思ってるのかはともかく、「産経新聞日本会議などウヨに受けることが何よりも大事」「だから、ウヨ業界のプリンス安倍さんの主張は高く評価しよう」というトンデモ路線に突入しているわけです。
 なお、高市に比べ石破や岸田が取り上げられるのは単に
1)派閥ボスでない高市より「派閥ボス」の石破や岸田の方が当選可能性が高いとみられてる
2)自民党は過去に女性総裁なんか生み出したことがない
3)世論調査でも高市人気など別にない
つうだけの話です。同様の理由で野田聖子もそれほどには取り上げられない。


【日曜に書く】論説委員・長戸雅子 国際社会むしばむ宗族主義 - 産経ニュース
 中国の政治姿勢はそれをどう評価するにせよ「トランプの米国第一主義」など「一般的な国益追求」と大して変わらないでしょう。「宗族主義」など、持ち出す必要はどこにもない。なお、産経がここで「宗族主義」と言ってるものは、もっと平たくいえば、

◆地縁(同じ地方出身)
 例えば明治初期の薩長藩閥政府(薩摩の大久保、西郷や長州の木戸、伊藤、山県など)
◆血縁(縁戚関係)
 例えば、岸内閣での佐藤蔵相(佐藤は岸の実弟
◆学閥

など共通点やつながりのある個人を優遇する「縁故主義」でしょう。

池田勇人首相と親密な関係にあったとされる鹿島建設(小説『金環蝕』のモデルとなったいわゆる九頭竜ダム疑惑)
田中角栄首相と親密な関係にあったとされる国際興業社主の小佐野賢治

など、いわゆる「政商」も縁故主義の一例です。


【日本復喝】伊豆の老舗旅館も中国の標的 「ポスト・コロナ」見据え買収が活発化、日本は金融機関の貸し渋りで買い手がつかず (1/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト佐々木類*1
 タイトルだけで内容の予想がつきますが、コロナ禍の中、経営不振に陥った旅館の買い手が「中国企業」というだけで悪口雑言だから呆れます。ならばどうしろというのか。中国企業に買収されるぐらいなら倒産しろとでもいう気か。これが「産経論説副委員長」なのだから産経には呆れますね。


【話の肖像画】台北駐日経済文化代表処代表・謝長廷(75)(5)李元総統の遺産 日米台極秘会合に出席(1/2ページ) - 産経ニュース
 「駐日大使」に当たる人物が産経新聞で中国相手に悪口雑言というのだから、蔡英文民進党政権の「常軌を逸した反中国」には心底呆れます。
 勿論「中国にこびろ」とはいわない。しかし、台湾にとって中国は「重要な貿易相手国」ではないのか。批判する場合も「一定の節度」があって当然です。
 しかも産経といえば「南京事件否定論」「北海道が危ない、佐渡が危ない(中国が狙ってる)」などと反中国デマを放言するようなデマ極右新聞です。およそ「公人が登場していいメディアではない」。少なくとも国民党は「こんな常軌を逸した反中国ではない」ので一日も早い民進党の下野を望みますね。


格差是正へ芸能界締め付け 脱税摘発、養成番組禁止―中国:時事ドットコム
 少なくとも「約51億円の脱税摘発」だけは「犯罪摘発」という当然の行為であり、「芸能界に対する締め付け」ではないでしょうに、アホな記事を書くもんです。


◆また中国に日本の研究者が移籍

光触媒「発見者」藤嶋昭氏と研究チーム、中国・上海理工大に移籍(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 光で化学反応を起こす「光触媒」を発見し、ノーベル賞候補にも名前が挙がる藤嶋昭*2・東京大特別栄誉教授(元東京理科大学長)が8月末に、自ら育成した研究チームと共に中国の上海理工大に移籍した。同大は今後、藤嶋氏を中心とした研究所を新設する。
 財源不足などにより日本の研究環境が悪化する中で、産業競争力にも直結する応用分野のトップ研究者らの中国移籍は、日本からの「頭脳流出」を象徴する事例とも言えそうだ。

光触媒・藤嶋氏の上海理工大移籍 井上担当相「大きな危機感」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 ノーベル賞候補に名前が挙がる藤嶋昭・東京大特別栄誉教授(元東京理科大学長)が中国の上海理工大に移籍したことについて、井上信治・科学技術担当相は3日の閣議後記者会見で「非常に大きな危機感を感じている」と述べた。日本の優秀な研究者が、国内で研究を継続できる環境を整える必要性があるとの考えを示した。

 日本での待遇が悪い一方、中国から好待遇が来ればこうなるでしょう。当然の話です。

*1:著書『静かなる日本侵略:中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる』(2018年、ハート出版)、『日本が消える日:ここまで進んだ中国の日本侵略』(2019年、ハート出版)、『日本復喝!:中国の「静かなる侵略」を撃退せよ』(2020年、ハート出版)

*2:著書『光触媒が未来をつくる』(2012年、岩波ジュニア新書)など