「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年11/19日分:荒木和博の巻)

警察発表約900人の意味(R3.11.20): 荒木和博BLOG

 警察では「拉致の可能性を排除できない失踪者」約900人と発表しています。一桁まで出していますが、これには大した意味はありません。

 7分57秒の動画です。荒木の立場なら「これこれ、こういう意味でこの警察の数字には一定の信頼性がある」というべきところ「『北朝鮮拉致ではないか』と失踪者家族から申し出があったものは原則として、すべて計上している。だからたいした意味はない」「だから(足立区女性教師殺人事件 - Wikipediaのように、国内で特定失踪者が見つかって認定が)間違っていてもたいした問題じゃない」と居直るのだから呆れて二の句が継げません。どっちにしろそんな居直りが『拉致被害者の日本帰国』と何の関係があるのか。何の関係もない。
 そんなふざけた居直りをするから『蓮池透氏が荒木ら救う会を批判した』わけですが、荒木をかばって、蓮池氏を会から除名するのが、家族会ですから心底呆れますね。そんなことで拉致が解決するわけがない。


チャンネル桜北海道でお話ししました。「北海道の軍事施設と北朝鮮の拉致・工作活動」についてです。一人で勝手にしゃべってます。: 荒木和博BLOG
 18分57秒の動画です。当然、北海道に「政府認定拉致被害者」などいないので、荒木が話をしているのは「北海道の特定失踪者」であり「そもそも北朝鮮拉致か怪しい」のでお話になりません。ばかばかしいので途中で視聴をやめました。


海があるから日本は守れない(R3.11.19): 荒木和博BLOG

 日本の長い海岸線は絶対に守り切れないというお話し。昨冬コロナにうつるとかの話が出たそうで北朝鮮では出漁を禁止していたため木造船の漂着はほとんどありませんでした。しかし今年は10月末に解禁になったそうで、これからやってくる*1可能性があります。

 7分53秒の動画です。動画タイトルと説明文だけで見る気が失せます。実際見る価値はありませんが。
 第一にそんな事が、荒木ら救う会が「建前上の活動目的」とする「拉致被害者の日本帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。最近の荒木動画はこじつけや詭弁ですら「こうすれば拉致被害者が救出できる」つう話は何一つしないのだからうんざりします。
 とはいえもっと酷いのは『救う会副会長・島田』で、この男の最近のツイート

北京五輪ボイコット論などの中国非難
◆代表選挙をネタにした立憲民主党への悪口雑言

ばかりで拉致問題など全く出てきません。
 第二に九州南西海域工作船事件 - Wikipedia(2001年12月)の顛末を考えれば、荒木の主張は事実に反するでしょう。
 「北朝鮮工作船」と見られる不審船は「海保巡視艇との銃撃戦」で撃沈され、それ以降、こうした「不審船の活動」は報道されていません。
 勿論「漂着する木造船」は「工作船」ではないでしょう。荒木も思わせぶりなことを放言するだけで、木造船が「工作船」と見なすことができるまともな根拠など提出できません。
 なお、一般論で言えば『海の存在』は『侵略の予防』につながります。当たり前ですが、地続きよりは侵攻しづらいからです。
 前近代(江戸時代以前)において、元寇以外に外国の侵攻がなかったのもそういう話です。
 天皇制が長く続いた理由の一つ(勿論他にもあるが)も『外国の侵攻が日本の歴史上、ほとんどないから』です。外国の侵攻が「王朝の滅亡」につながることは歴史上珍しくない。
 荒木が騒ぎ立てる「北朝鮮工作船」にしても「侵略」ではない。
 さて、荒木がこの動画で栗栖事件「超法規」について(R3.11.18) - YouTubeの話の続きとして、『栗栖が立候補したとき(1980年)に、参院選挙に比例区があれば、比例1位に栗栖を設定して当選できたかもしれない*2』つうのには呆れます(なお、参院選挙に比例区が導入されたのは1983年)。『そこまで栗栖を評価してるのか、アホか』『そんなことと拉致被害者の帰国と何の関係があるのか?。拉致解決と関係あることを話せよ(呆)』ですね。

*1:「やってくるかどうか」自体疑問ですが「やってきたら何?」ですね。工作船ではないし、恐らく「漁業中の遭難(漂流)」であって「日本を目指した難民(いわゆる脱北者)」でもないでしょうから数自体が少ない。大騒ぎするような話では全くないし、実際荒木のようなウヨ以外はろくに騒ぎません。

*2:勿論、実際にそうなったかは疑問符がつきます。栗栖は元々民社党の人間ではないし、荒木が栗栖を高評価してるからと言って、民社党全体がそこまで栗栖を高評価してたかは疑問です。そもそも、「1980年に東京選挙区で落選したから」といっても「1983年以降、比例1位で栗栖を立ててもいい」わけで、そうしなかったのは所詮、「民社党の栗栖評価」など「その程度のものだった」ということです。