今日の産経ニュース(2021年12/4、5日分)(追記あり)

【最初に追記】
 自民党政権(安倍政権)が維新に利用価値を見出して甘い態度を取り続けたことが、大阪の自民党の凋落の大きな原因ではないか(公明党もいろいろ維新とつながっている) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事をご紹介いただきました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】
「再建20年」の声も 新体制の自民大阪府連を待ついばらの道 - 産経ニュース
 「維新は政治的に利用価値がある」つう「目先の利益」から安倍が維新に好意的態度をとり続けたことは明らかに「大阪自民の衰退」を助長したと思いますね。その意味で大阪府連からすれば「我々の力不足は否定しないが、自民党中央に足を引っ張られ続けた」「それなのにすべてを府連の責任にする気か?」という「党中央」への反発は内心、強いかと思います。


成年皇族として新たな一歩 愛子さま 沿道の祝福に応えられる - 産経ニュース

 近くでヘアサロンを営む金子ミヤ子さん(67)は「『両陛下をお助けしたい』という愛子さまのお言葉をありがたく、頼もしく感じている。上皇ご夫妻もさぞ、ご成長を喜ばれているのではないでしょうか」と車列を見送った。

 俺は天皇崇拝者ではないので本当にこういう感覚は理解できません。


<独自>仏、共同訓練を円滑化 日本政府に協定締結打診 対中抑止の意志鮮明 - 産経ニュース
 「ハト派として批判する立場=俺」ですが、それ以前に「フランスは一体何がしたいのか?」ですね。
 「日本(そして米国?)とともに共同で軍事行動すること」を「本気で」考えてるのか?。ならばそれは一体「どこで何のため」なのか?


【国際情勢分析】米国で新たな分断生む「批判的人種理論」 - 産経ニュース
 「既存の法制度には人種差別を助長する考えが無意識的にであれ、持ち込まれてるのではないか(そうした視点で既存の法制度を見直す必要があるのではないか)」というのが「批判的人種理論」のようです。
 別に問題があるとは思いませんが、「既存の法制度によって利益を得てきたと見なされる白人層(特にトランプを支持するような、黒人に差別的な極右層)」にとっては「長年、白人はお手盛りでずるをしてきた」と言われてるかのように考えて反発しているようですが、まあ、くだらないですね。
 「法制度には問題は何も無い。問題は個人の心の問題だ」ですむ話ではないでしょう。

【追記】
 コメント欄でご教示いただいた「マイクロアグレッション」については以下を紹介しておきます。
マイクロアグレッション - Wikipedia
NHK 【マイクロアグレッションとは】例えばこんな発言も 日本の日常に潜む“人種差別の芽"
思わず口に出る無自覚の「差別」 マイクロアグレッションとは | 毎日新聞2021.2.18
会話の中に潜む「マイクロアグレッション」|日テレNEWS242021.6.12

これだけは知ってほしい!“セクマイカップル”のこと - 記事 | NHK ハートネット
 近年ドラマなどで取り上げられ、広く認知されるようになった“セクマイ”(セクシュアルマイノリティー)。
 多様性が叫ばれる今だからこそ、セクマイやセクマイカップルのアライ*1について考えます。
(中略)
◆モヤモヤの背景にある小さな攻撃性“マイクロアグレッション”

 同僚にカミングアウトしたときのこと。
 「最近は女性同士でも子どもを持てるから大丈夫だよ」という言葉が返ってきました。「女性の幸せとは子どもを持つこと」が前提にあり、「あなたも“普通に”生きられる、だから大丈夫だよ」と聞こえ、モヤッとしました。
(東京都/30代/レズビアン

 この体験談では、子どもを持てる「から」大丈夫だよ、というように、ある条件を満たせば肯定されるという言い方がなされています。
 今回、届いた声のなかには、こうした「条件付きの肯定」が少なくありませんでした。
 マイノリティーに対して、条件付きの肯定をしたり、対等ではなかったり、相手の感覚を軽んじてしまったり。こうした言動は“マイクロアグレッション(小さな攻撃性)”と呼ばれています。
「日本でもここ3、4か月ぐらいで本が紹介されて、新しい概念だと思われてるんですが、当事者にとっては新しいわけではなくて、昔からある光景です。たとえば『あなたは女性なのにすごいですね』って、本人は褒めてるつもりかもしれないけども、『女性なのに』って言葉をつけることで女性は本来劣ってるものだということが小さく埋め組まれている。たとえば『大丈夫』とか『私は気にしないですよ』っていう一言に、気にしないであげてるよっていう、ある種、特権意識がそこにある。それを選べる側に相手はあるんだけど、自分は問われる側なんだな、判断される側なんだなと感じてモヤモヤする。そうしたことを言葉にしてくれたのがマイクロアグレッションですね」(荻上さん*2
※この記事は『ハートネットTV』2021年3月17日(水曜)放送「#隣のアライさん~これだけは知ってほしい!“セクマイカップル”のこと~」を基に作成しました。情報は放送時点でのものです。

 なお、コメント欄での「明石書店から出ている本」とは

◆『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション 人種、ジェンダー性的指向:マイノリティに向けられる無意識の差別』(2020年)

のことですね。
 この本についての荻上の紹介についてはChiki’s Library_008_『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション』 | Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)を紹介しておきます。

*1:アライ(ally)とは「味方」を意味する英語で、そこから転じて「支援者」を指す(アライとは?【LGBTでなくても、今日から活動できる】 | LGBT就活・転職活動サイト「JobRainbow」参照)

*2:「ストップいじめ!ナビ」代表理事TBSラジオ荻上チキ・Session」パーソナリティ。著書『ウェブ炎上』(2007年、ちくま新書)、『ネットいじめ』(2008年、PHP新書)、『社会的な身体』(2009年、講談社現代新書)、『セックスメディア30年史』(2011年、ちくま新書)、『検証東日本大震災の流言・デマ』(2011年、光文社新書)、『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか:絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想』(2012年、幻冬舎新書)、『未来をつくる権利:社会問題を読み解く6つの講義』(2014年、NHKブックス)、『ディズニープリンセスと幸せの法則』(2014年、星海社新書)、『彼女たちの売春(ワリキリ)』(2017年、新潮文庫)、『ブラック校則』(共著、2018年、東洋館出版社)、『いじめを生む教室:子どもを守るために知っておきたいデータと知識』(2018年、PHP新書)など(荻上チキ - Wikipedia参照)