色々な人がいて救出運動が続いてきた(R3.12.4): 荒木和博BLOG
5分51秒の動画です。見る価値のない馬鹿馬鹿しい代物です。
何が馬鹿馬鹿しいか。まず第一に拉致問題が解決してないのに
救出運動には様々な人が関わってきました。自分と仲違いしてしまった人たちも何人もいますが、そういう人でも、あらためて考えると救出運動の様々な場で大事な役割を果たしたのではないかと思います
なんて「既に問題が解決したので、過去を振り返る」みたいな暢気なことを言うなという話です。そういうことは「拉致が解決してから」言うべきでことであって今言うべきことではない。
それにしても「何人もいる」という荒木が「仲違いした人」とは誰なのか。
「巣くう会事務局長だった荒木」を巣くう会から追放した連中、つまり今の「巣くう会の幹部連中」(西岡会長、島田副会長など)か。
それとも「元家族会事務局長」だが、今は家族会、巣くう会を批判して袂を分かった蓮池透氏か?。
当初は天まで持ち上げていたが、途中から悪口するようになった「安倍元首相」か?
それとも他の人間か。動画ではっきり荒木が言わないあたりには吹き出しました。はっきり言えないのに「仲違いした人」云々という荒木も全く意味不明ですが。勿論「仲違いした人」が誰か(Who)「名前を出さない」ので
【1】When
いつ仲違いしたのか?
【2】Why
なぜ仲違いしたのか?
なぜ仲違いした人間でも『そういう人でも、あらためて考えると救出運動の様々な場で大事な役割を果たしたのではないかと思います』と評価するのか?
なども具体的には全く説明されません。
なお、建前では「荒木の特定失踪者問題調査会」と「巣くう会」は協力関係にあるとはいえ「巣くう会事務局長を首にされた荒木」は「首にした西岡会長ら今の幹部連中」を内心では恨んでるでしょう。
実際、荒木が今日、明日に新潟でやるという映画祭のポスターにも「主催団体、協力団体、後援団体」として「巣くう会」の名前は一応入っていますが、
新潟で、北朝鮮・拉致問題・北朝鮮への帰国(帰還)問題に関する映画の上映会がある(都合をつけて、行ってみようかと思う)(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の紹介する映画祭ポスター参照
◆実行委員長
佐伯浩明(「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」代表)
◆副委員長(あいうえお順)
稲川和夫(映像教育研究会代表)、加藤博(北朝鮮難民救援基金理事長)、三浦小太郎*1(アジア自由民主連帯協議会事務局長)、山田文明(「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」理事)
◆事務局長
荒木和博(特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表)
ですからね。巣くう会の「西岡会長や島田副会長」が「実行委員長などの名前」にないのは要するに「本当は荒木との関係が良くないから」でしょう。
ちなみに山田文明は「元・大阪経済大学教授」。山田のウヨ仲間である『黒坂真』は「大阪経済大学教授」。どういう大学か知りませんし、興味も無いですが、大阪経済大学は
◆神官養成が目的の皇學館大
◆『名は体を表し』、国学研究機関「國學院」が前身で、大原康男、高森明勅などの右翼活動家を教員としてきた國學院大
◆『名は体を表し』、国士(右翼活動家)養成が創立時の目的だった国士舘大
◆初代総長が桂太郎(元陸軍大臣)で、一時は「右翼政治家・中曽根」、「日本会議役員の小田村四郎」が総長を務めた。大川周明(A級戦犯)、荒木和博などの右翼活動家を教員としてきた拓殖大
◆右翼宗教モラロジーが母体で古森義久(元産経記者)、高橋史朗(元つくる会副会長)、西岡力(巣くう会会長)、八木秀次(日本教育再生機構理事長)などの右翼活動家を教員としている麗澤大
などのような右翼大学なのか?
第二に「様々な人」という荒木ですが
◆西岡が会長の「巣くう会」
◆荒木が代表の「特定失踪者問題調査会」「予備役ブルーリボンの会」
◆拉致議連
など団体、個人はいろいろでも、結局
◆小泉訪朝の立役者である田中均氏
◆著書『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)、『拉致問題を考えなおす』(和田春樹氏などとの共著、2010年、青灯社)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)などで、巣くう会、家族会批判をするようになった蓮池透氏
◆『金日成と満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『日朝国交交渉と緊張緩和』(編著、1999年、岩波ブックレット)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『同時代批評:日朝関係と拉致問題(2002年9月~05年1月)』(2005年、彩流社)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、青灯社)、『安倍首相は拉致問題を解決できない』(2018年、青灯社)などの著書がある和田春樹氏
など「荒木ら巣くう会が敵視するまともな人間」を除けば、拉致問題に関わってきた人間というのは、「拉致を口実に日朝国交正常化を妨害する反北朝鮮の反共ウヨ」「拉致被害者家族を政治利用し、食い物にするごろつき」でしかないですからね。そういう意味では「様々」どころか「多様性の全くない集団」が「家族会、巣くう会界隈」であり、その結果が「国民の関心の薄れ」による「拉致の風化」です。
本来、運動というものは「支持者をできる限り、広げていくべきところ」、逆に「拉致解決には九条改憲が必要」などの強弁で「拉致と関係ないこと(改憲運動)」を拉致被害者救出を建前とする運動に持ち込み「右翼連中ばかりの集まり」にしたあげく、拉致はいつまでたっても解決しない。それで拉致問題が風化しなかったらその方がおかしい。