今日の産経ニュース(2022年6/9、10日分)(副題:自民・吉川議員の買春疑惑、他)

自民千葉県連職員が党費2800万円着服か ローン返済や買い物に - 産経ニュース
 「2800万も横領されても気づかないなんて金満政党は違うね!」と皮肉を言いたくなります。


吉川衆院議員が離党届、自民は受理へ 週刊誌報道のハレンチ疑惑 - 産経ニュース
 勿論「離党」で済む話ではない。自民が本気でこの問題を真面目に考えるのなら、「離党は一応認めるが、今後、調査を行い、除名の可能性もありうる」と明言すべきでしょう。そう言わないと言うことは「ほとぼりが冷めた頃に復党させたい」と思ってることがモロバレです。


【主張】不信任決議を否決 細田氏は恥を知り猛省を - 産経ニュース
 たかが「猛省」で済ませる辺りが「自民応援団」産経らしい。


首相、ハレンチ疑惑議員 「本人が事実か説明を」 - 産経ニュース
世耕氏「出処進退含め判断を」 自民・吉川氏のハレンチ疑惑 - 産経ニュース
 「調査した上で事実なら除名などの処分をする」といわない辺りが実に自民らしい。


自民・吉川赳衆院議員が離党 18歳と飲酒などハレンチ疑惑で - 産経ニュース
 「成人女性相手でも違法行為の買春」ではなく「未成年の場合のみ違法の飲酒」を前面に出してる辺りが実に「自民応援団」産経らしい。


吉川氏のハレンチ疑惑「非常に問題多い」 説明求める声続出、岸田首相からも - 産経ニュース
 「買春疑惑」と書かない辺りが実に「自民応援団」産経らしい。
 「TBSの朝のワイドショー」は「援交疑惑」「パパ活疑惑」と報じてましたが、「買春疑惑」とすぐにわかるので、こちらの方が産経よりマシでしょう(援交(援助交際)、パパ活という買春を軽く見るような表現は個人的には嫌いですが)。
 ちなみに同じフジサンケイグループでもフジテレビは岸田首相にダブルパンチ “パパ活”疑惑の吉川氏に自民幹部が辞職要求…止まらない円安で生活に打撃として産経とは違い「パパ活」と表現していることが興味深い。
 とはいえ、今や「永井豪の『ハレンチ学園』(1968~1972年まで週刊少年ジャンプに連載)」で軽いイメージ(それも小学生のスカートめくりなどのエッチ関係)となった「ハレンチ」ですが元の意味は「破廉恥(廉恥でない=恥知らず)」という意味であり【1】本来は軽い言葉ではない上に、【2】性的問題に限らないのですが。例えば「破廉恥犯罪」というのは元の意味は「恥知らずと非難されても仕方がない酷い犯罪(典型的には正当な道理のない通り魔殺人、無差別殺人や清廉潔白であるべき政治家の収賄)」であって必ずしも「性犯罪」ではない(まあ「教師が生徒に」「医師が患者に」という性犯罪は明らかに「破廉恥犯罪」ですが)。
 この点は「不倫=倫理に反すること(性的行為に限らない。政治家の収賄なども含む)」が今ではTBSドラマ金曜日の妻たちへ - Wikipedia(1983年放送)によって事実上「既婚者の婚外交渉」「浮気」の意味になってるのに似ています。


不信任賛成、結局は「立共」 野党分断の窮状鮮明 - 産経ニュース
 維新や国民民主は「インチキ野党(自民の補完勢力)」なので「野党分断」などという話では全くありません。
 それにしても国民民主と維新の「反対」は予想の範囲内ですが、

澤藤統一郎の憲法日記 » 内閣不信任案否決の過程に見えてくる各党の政治姿勢
 れいわ新選組は採決を棄権した。おやおや、この党は国民生活擁護、反権力をウリにしていたはずではなかったか。
 結局、賛成は,立憲民主・共産党社民党となった。

というのは意外です。「れいわは信用に値しない」といっていいでしょう。


ギャンブル依存対策条例案、大阪府議会で否決 - 産経ニュース
 カジノを推進しながらその弊害除去には無関心というのだからいつもながら維新のデタラメさ、ゲスさにはうんざりします。


【産経抄】6月9日 - 産経ニュース

 昭和49(1974)年は、大きなニュースが多かった。佐藤栄作元首相がノーベル平和賞*1を受賞して、長嶋茂雄選手が引退、元日本兵小野田寛郎さんが帰国した。
▼第4次中東戦争による原油価格の高騰と狂乱物価もはずせない。

 ということで「ウクライナ戦争も一因の物価高」に話をつなげる産経ですが紹介は省略します。
 1974年は他にも

1974年 - Wikipedia1974年の日本 - Wikipedia

◆4月24日
 ギヨーム事件。ブラント西ドイツ首相の秘書ギヨームが東ドイツのスパイとして逮捕。5月6日にはブラントが首相辞任に追い込まれる。
◆4月25日
 カーネーション革命ポルトガルの独裁体制が崩壊。別名「リスボンの春」と呼ばれ、現在では国民の休日になっている。
◆5月18日
 インドが初の地下核実験を実施。
◆9月13日
 ハーグ事件。日本赤軍がオランダ・ハーグにあるフランス大使館を占拠
◆10月10日
 この日発売の文藝春秋11月号に、立花隆田中首相の金脈問題を暴いた「田中角栄研究」が掲載される。10月22日に田中が外国人記者クラブで釈明会見。しかし結局11月26日に田中が辞意を表明(正式な辞任は三木の自民党総裁就任後の12月9日)。
◆12月9日
 いわゆる椎名裁定で三木武夫自民党総裁に就任。

などがありました。「自民応援団」産経が「田中辞任」について書かないのは「ある種の忖度」でしょうか。


【主張】7年ぶり節電要請 課題先送りはもう限界だ - 産経ニュース
 タイトルだけで産経主張が「今こそ本格的原発再稼働」であることは予想がつきます。福島事故で明らかになった原発の危険性を何だと思ってるのか。いい加減にしろと言いたい。


先端技術大賞受賞者決まる 文部科学大臣賞に東工大・李さん - 産経ニュース

 主催・産経新聞社、後援・文部科学省経済産業省フジテレビジョンニッポン放送

ということでフジ産経グループが当事者でパブ記事ですが受賞者の

東京工業大学工学院博士課程2年の李恒(り・こう)さん

が「在日なのか留学生なのか」が気になるところです。
 留学生なら相当優秀なのでしょう。いずれ母国(中国か韓国?)に帰って「母校の研究者」なんてこともあるかもしれない。

*1:その受賞理由は「非核三原則」ですがそう書かないのはやはり産経が「日本核武装」の立場だからか?