今日もkojitakenに悪口する(2022年9/16日分)

岸田内閣支持32%、発足後最低 国葬反対51%(時事) - kojitakenの日記

 岸田文雄はもう「国葬解散」でもするほかないのではないか。今ならまだ「損切り」できて自民党がそれなりの議席を獲ってしまうだろうからだ。岸田にとっては自民党全体の議席を減らすデメリットよりも、うるさい安倍派を狙い撃ちして落選させるメリット*1の方がずっと大きいのではないか、などと皮肉なことを考えてしまった。
 でも解散できないだろうな、岸田は。

 残念ながら泉立民のていたらくを考えれば今解散しても「政権交代に至るかどうか」は勿論疑問です。
 しかし「どれほど減るかはともかく」自民の議席が減ることはまず間違いない。そうなれば、「参院選敗北による橋本首相辞任」のような「岸田の首相辞任」は免れない。
 「減り幅が少ないから首相を辞めない」なんて言い訳を誰も許さないでしょう。
 安倍だって「モリカケ桜」で支持率が大幅ダウンしてるときに解散なんかしてない。そもそも何を解散の口実にするのか。
 法制度上、「まともな口実がなくても解散できる」とはいえ、まともな人間なら「口実なき解散」しかも「敗北(議席減)の可能性が強い解散」には躊躇するでしょう。
 自民批判派にしても「そんな党利党略解散よりも物価高やコロナ、統一協会国葬問題等へのまともな対応」というでしょう。実際、筋論からしても「その通り」だし、「政治戦術」としても「徹底的に自民の弱点を攻撃し尽くしてから」の解散の方が都合がいい(解散できずに内閣総辞職ならもっと都合がいいですが)。
【追記】
 見城徹氏「国葬欠席」案内状アップに “批判派” 百田氏、有本氏らが沈黙…「裏ボスにケンカ売って大丈夫?」の声(SmartFLASH) - Yahoo!ニュースによれば見城徹幻冬舎社長)が「衆院を解散して国葬の是非を問え、そして選挙勝利した上で堂々と国葬をせよ」「そうしない限り欠席する」などと言ってるようですね。kojitakenが言ってるのもそういうことか?(勿論kojitakenは見城と違い、国葬反対派ですが)。俺にはそういう発想はなかったので「はあ?」ですが。
 既に書きましたが「政権交代しないにせよ確実に自民が議席を減らす」ので「選挙勝利した上で堂々と国葬」にはならないでしょう。
 「国葬の是非を問う」のならまずは国会を開会して野党の質問を受けるべきでしょう。それなしで「衆院解散」など党利党略でしかない。
 そもそも「9/27国葬実施」である以上、解散*2しても「投票日は国葬より後*3」です。それでは「信を問うた」とはいえないでしょう。
 小泉郵政解散が「信を問うた」といえたのは「郵政民営化法案」が否決されたからです(衆院選結果によって否決結果を変えると言えた)。
 「国葬解散」というためには国葬日を投票日より後ろにずらす必要がある。しかし、9/27開催と発表し、国内外(見城もその一人)に招待状を送り、着々と開催準備をしている今の時点でそんなことができるわけがない。国葬より後の投票日では

 既成事実を作ったから、国葬反対の票が大幅に野党に行くことはない(野党に投票しても国葬はもはや阻止できない)し、国葬実施後の投票だから敗北しても「国葬反対が原因かわからない」と居直れるという算段か?

と批判されるのが落ちです。まあ、そもそもkojitakenや見城の「国葬解散論」がどこまで本気かも疑問ですが。
 見城の場合「本気の解散論」というよりは「欠席論(国葬反対論)」に「結論」で同調する一方で、欠席理由を「安倍には国葬にする実績がないどころか、モリカケ桜など、不祥事まみれだ」という安倍批判にはせず、「衆院解散して信を問えば出席しても良かった*4」と言い訳することで「国葬賛成論」にも調子を合わせるという詐欺行為ではないか。
【追記終わり】
 つうかむしろ「解散」がありうるのは「岸田による解散」ではなく「菅おろし→岸田新首相就任→解散」のような「岸田おろし後のポスト岸田*5(茂木派ボスの茂木幹事長など)による解散」ではないか(個人的にはそうした解散も可能性が低いのではないかと思いますが)。
 とはいえ『菅→岸田(菅政権時代、事実上干されてた)』と違い、今回は『菅個人の能力』云々ではなく『自民党全体の問題(自民党統一協会とズブズブ)』イメージが強い上に『菅時代に干されていた岸田』のような『岸田政権時代干されていた人間*6』で総裁に担がれそうな人間がいないので、そうしたイメチェンが成功するか疑問ですが。
 いずれにせよ、岸田としては「まずは支持率挽回」でしょう。
 ここで「物価高やコロナ、統一協会問題、国葬問題へのまともな対応」をすればいいのですが、おそらく「そうはならない辺り(例えば萩生田政調会長を恐らく徹底的にかばう)」が岸田の限界でしょう。
 しかしここで「岸田に物価高やコロナ、統一協会問題、国葬問題へのまともな対応を求めよう。それに応じないなら内閣総辞職に追い込もう」とならず「今すぐ解散して欲しい」かのようなid:kojitakenの主張には理解に苦しみますね。

 連合会長(芳野友子)に至ってはその泉健太よりもさらにひどくて、反共に凝り固まるあまり、周囲の反対を押し切って国葬出席を強行*7するありさまだからね。

 反共感情で出るのならまだましです。
 俺は「新しい資本主義実現会議(岸田が設置した審議会)メンバー」の芳野はそんな甘い物ではなく、「国葬出席」をてこに岸田政権の「身内、メンバー」として食い込むことを狙ってるのではないかと見ますね。芳野は「自民、立民、国民民主」にパイプを持つ「フィクサー気取り」なのではないか。

 2008年の麻生太郎が思い出される。あの時は、麻生のブレーンと思しき朝日の曽我豪*8が思い描いた通り、就任早々の解散の一手だったが、自民党内からの猛反対に遭った麻生は解散に踏み切れず、翌年の政権交代を許した。あれの再現になるのではないか。あの時特に強硬に解散に反対したのは確か森喜朗だった。

 政権誕生直後に「中山*9国交相」の「ごね得」「学力テスト」暴言(中山は引責辞任)が飛び出し、解散などおいそれとできない状況になったことをid:kojitakenが無視してるのには呆れます。「暴言が出る前の解散」も常識があればしづらいでしょう。まともな政策アピールもなしで「とにかくすぐに解散」はまともな常識があればやりづらい。
 多分、森氏の反対は「勝てるか分からない」という「徹頭徹尾党利党略」でしょうが、まともな人間ならそんな就任直後解散なんかするわけがない。
 「党利党略極まりない」し「自分は首相として政治的実績を上げた上で、野党と戦って勝てる能力があるか分からない」と「恥ずかしい自白をしてる」ようなもんだからです。
 なお、以上は投稿しましたが、どうせ「異常なまでに俺を敵視するkojitaken」では掲載拒否でしょう。
 取り巻きの「kojitaken礼賛コメント」しか掲載しないのだからkojitakenも呆れたバカです。

*1:そもそもそんなことを岸田が考えるようならとっくの昔に萩生田を政調会長から更迭してるでしょう。そもそも岸田が安倍派を「うるさい存在」と考えてるかどうか。「最大派閥・安倍派が下手に力を落とすと政権運営に支障が生じるかもしれない。今の派閥バランスでいい」と思ってるかもしれない。

*2:なお、過去の解散でわかるように、「解散する」にはまず国会開会が必要です(国会開会直後、質疑も首相演説も意味のあることは何もせずに解散のような「無茶苦茶な開会」であっても。)

*3:投票日についてルールはないとはいえ、過去の前例を考えれば、まさか投票日9/25などというタイトな選挙戦にするわけにも行かないでしょう。そもそも「2日前(9/25)の選挙結果で9/27に実際に国葬するか決めます」なんてことを国内外に公言もできないでしょう。

*4:似たような言い訳には「根拠法を作れば良かった(出席した)」もありますが

*5:統一協会疑惑がなければ「萩生田政調会長の総裁選出馬」もありえますが、まあ無理でしょう。そして新総裁が生まれたら、萩生田も無役になるでしょうね。

*6:典型的には石破元幹事長ですが、今の自民党において石破を担ぐ動きがあるかどうか?

*7:kojitakenの記事執筆時点では不明だったが、菅内閣財務相、首相、民進党幹事長、立民党最高顧問を歴任した野田が出席の意向を表明したそうです。

*8:月刊誌「論座」副編集長、朝日新聞政治部長などを経て朝日新聞編集委員

*9:小泉内閣文科相麻生内閣国交相を歴任