今日の中国ニュース(2022年10月5日分)

「領空侵犯を第1撃とみなす」 台湾の国防部長 - 産経ニュース
 対抗措置とやらを明言しないで曖昧にごまかしてる点が重要ですね。「民進党の反中国ウヨ議員」の質問に「弱腰」と言われたくないが故に「領空侵犯を第1撃とみなす」と「放言した」ものの、その場合の「対抗措置」を曖昧にごまかすことで逃げてるわけです。
 まさか「問答無用で撃墜、中国人兵士に死者が出ても構わない」というほど乱暴ではないでしょう。


中国、台湾海峡における暗黙の合意を破棄=台湾国防部長 | ロイター
 中国の反対を無視してペロシを招いた分際で「暗黙の合意(つまり中台間の合意文書も国際条約もない)」などと良くも舐めた事が抜かせたもんです。「暗黙の合意」というなら「ペロシのような米国政府・与党の高官は訪台しない」も「米中、中台」間の「暗黙の合意」ではなかったのか。


「日台は100年の絆」 台湾の双十節、都内で祝賀行事 - 産経ニュース
 主張の是非以前に「意味不明」です。
 日清戦争勝利で台湾を植民地化したのが1895年。1945年の日本敗戦までの「植民地統治期間(約50年)」は100年ではない。
 今(2022年)から100年前と言えば「1922年」ですが、

1922年 - Wikipedia
◆2月22日
 江崎グリコ設立
◆3月3日
 全国水平社創立
◆4月2日
 サンデー毎日創刊
◆4月13日
 ボーイスカウト日本連盟が設立
◆7月15日
 日本共産党結成
◆8月8日
 小学館設立
◆12月30日
 ソ連成立

ということで台湾に関係ある出来事はない。
 もしかして「台湾出兵(1874年)から台湾(中華民国)との断交(1972年)」で「約100年」とカウントしてるのか?


世界の見方:台湾のICAO総会参加を 王国材・台湾交通部長(交通相) | 毎日新聞
 こうした文章を載せることは「毎日新聞が政治的中立性を放棄し、台湾支持、反中国の立場になった」と思われても文句を言えないことを毎日はどれほど認識してるのか疑問に思います。「台湾のICAO総会参加支持」は「アパルトヘイト南ア批判」「ウクライナ侵攻のロシア批判」のような「ほとんど争いのない話」とは全く違う。


中国の台湾侵攻「差し迫っていない」、米国防長官が見解 | ロイター
 まあ常識で考えてそうでしょう。
 蔡英文の反中国路線を助長していた米国ですが「ウクライナ戦争で手一杯」の時に「台湾有事」など起こされても困るので、緊張緩和の方向に動き始めたようです。
 なお、中国が「新常態」とやらを定着させようとしてるか(米国防相の主張)は疑問でしょう。米国や台湾が「反中国」姿勢を取る以上、中国としても「対抗措置」を取らざるを得ない。「新常態」が単に「対抗措置」にすぎないなら「米国、台湾」が反中国態度を改めることとのバーターで「新常態」が中止される可能性は十分あるでしょう。


松野官房長官「台湾有事も想定し避難施設の在り方を検討」 | NHK | 中国・台湾
 「北朝鮮のミサイル脅威に備えてシェルター」でも【1】自衛隊在日米軍の反撃で全面戦争になれば北朝鮮も大被害なので撃ってくる可能性などまずない、【2】撃ってきたら数分で到達するので、ミサイル発射の危険性を減らす『緊張関係緩和の外交努力』や、ミサイルを撃墜する防衛システムの整備ならともかく避難は現実的でない
ので馬鹿げていますが、「中台有事」て(呆)。
 「台湾の独立宣言がない限り」まず中国の侵攻はないでしょう。中国がそのように国際公約しているし、その公約を反故にし「独立宣言がないのに侵攻」した場合「欧米の経済制裁」「外資の中国撤退」が確実視されるし、米国の台湾軍事支援を考えれば、侵攻しても「ウクライナ戦争で苦戦するロシアの二の舞」も危惧される。
 そんなリスクを犯して台湾侵攻するわけがないし、台湾侵攻がなければ日本の軍事攻撃もない。勿論、尖閣侵攻の可能性も少ないし、仮に尖閣侵攻する場合もまさか日本本土にミサイルは撃ってこないでしょう。
 「軍拡の口実」に放言してるだけでしょう。心底呆れます。
 中台関係において問題は、中国政府よりもむしろ
【1】「台湾独立を画策してる」と疑念を招く蔡英文の「反中国姿勢」と
【2】それをたしなめもせず放置し、台湾独立を容認する気ではないかとの疑念を招く欧米や日本(特にバイデン政権)の台湾への態度
でしょう。
 そうした態度を蔡英文やバイデンが改めれば中台関係は改善するでしょう。蔡英文と違い「中台宥和」に務めた馬英九前総統時代はこんな対立関係ではなかったわけです。