島田洋一
月刊正論最新号で阿比留瑠比氏が安倍首相の言葉を紹介している。
「財務省はずっと間違えてきた。…集めた税を再分配することしかやっていないから、生きた経済を分かっていない」
意味不明すぎて「はあ?」ですね。「税を再分配すること」の何が悪いのか?。そして「増税」など財務省所管の施策が「経済に影響する」とはいえ「経済を所管する官庁」は経産省であって財務省では無い。
かつ「財務省の施策」が過去に経済に悪影響を与えたとしてもそれにOKを出したのは「財務相」や「安倍を含む歴代首相」といった「自民党の政治家」でしょうに。大体安倍自身が首相在任中に消費税10%増税で景気に悪影響を与えたくせに良くも言ったもんです。
島田洋一
百田尚樹氏の『橋下徹の研究*1』を読んだ。非常に面白い。
文中にも引用されている百田氏のツイートがこの本の主題を端的に表している。
「橋下氏は中国擁護に必死やね。よほど中国からいい待遇を受けたか、バカなのか」
「はあ?」ですね。ウヨの橋下が中国擁護とは初耳です。多分「中国ビジネスの重要性」の指摘をそのように曲解したに過ぎないのでしょうが。
島田洋一
ソ連は(ボーガス注:1917年のロシア革命から)74年で滅びた。中共は来年74年目*2を迎える。
2年前に出した拙著のタイトル『3年後に世界は中国を破滅させる』はそこに由来する。
「そんなこと無理だ」は馬鹿でも言える。
独裁体制打倒に向けて日々戦略を練る者だけが政治家の名に値する
馬鹿馬鹿しい。何のために中国をそこまで敵視するのか。
そして「今の中国は経済大国」であり、3年後に破滅なんてありっこない(一方、ソ連末期は勿論経済が破綻していました)。
そもそもこの島田の与太なら「1955年から74年後(ちなみに現在は67年後、74年後は今から7年後)には自民党を滅亡させよう。74年でソ連は滅びた。自民党だって滅ぼすことは可能だ」ともいえるでしょう(例は何でもいいのですが)。そんな意味不明な発言に何の意味があるのか。というか「中国の滅び方」によっては日本が甚大な経済被害を受けることを島田が何とも思ってないらしいのが酷い。
「小国ギリシアの経済破綻」ですら世界経済は大揺れしました。経済大国中国が下手なことになったらそれこそ恐ろしいことになります。
ちなみに「大日本帝国は1867年の明治維新*3から78年で滅びた(1945年の敗戦)」と言ったら島田が何というか興味がありますね。
島田洋一
年明けに秋葉復興相更迭の観測。
岸田氏が真面目に政治を考えるなら、「中共にはイエス・サー、中小国にはアクビ」の林芳正外相も外すべきだ。
反中国の島田らしいですが、島田の希望するような「反中国の外相」など林氏に限らず過去に一人もいないでしょう(特に1972年の田中内閣の国交正常化以降は)。
岸田首相(第二次、第三次安倍内閣外相)を島田が褒めないのは当然として、例えば
外務大臣 (日本) - Wikipedia参照
【外相経験者の首相】
◆岸首相*4
石橋内閣外相
◆三木首相
佐藤内閣外相
◆大平首相
池田、田中内閣外相
◆福田首相
佐藤内閣外相
◆宇野首相
竹下内閣外相
◆宮沢首相
三木内閣外相
◆羽田首相
細川内閣外相
◆小渕首相
橋本内閣外相
◆麻生首相(現・自民党副総裁)
第一次安倍内閣外相
【現在、自民党幹部または政務三役の外相経験者】
◆茂木幹事長
第四次安倍、菅、岸田内閣外相
◆松本総務相
菅直人内閣外相(現在は自民党だが、菅政権時代は松本氏は民主党)
◆河野デジタル相
第四次安倍内閣外相
といった外相経験政治家を島田が褒めるかと言ったら「岸など一部を除き」ほとんど褒めないのでは無いか。
それにしても林氏は「第二次、第三次安倍内閣農水相」「第四次安倍内閣文科相」なのによくもここまで林氏に悪口できたもんです。島田は「農水相、文科相と外相は職務が違う。だから安倍氏が林を農水相、文科相に任命したことには問題ない」「安倍政権時代には林は親中派であることを隠して安倍氏を騙していた」等といって安倍をかばうのか、はたまた都合が悪いので無視して黙りか。