今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年2/6~10日分)(副題:松竹除名ほか)

志位委員長の記者会見/松竹氏をめぐる問題についての一問一答

志位
 今回、なぜ除名処分になったかというのは、異論を持っていたからではないとはっきりと言いたいと思います。
 あれこれの異論を、党内の党規約に基づく正式のルートで表明するということを一切やらないまま、突然、外から党の規約や綱領の根本的立場を攻撃するということを行った。これは規約に違反するわけですから、しかるべき対応をやったということです。
 「話し合い」とおっしゃいますけれども、さきほど言ったように、松竹氏はただの一度も、正規の党のルールに基づいて異論を表明するということをやっていないのです。
 それから、私たちとしては、1月21日に藤田健しんぶん赤旗)編集局次長の論説を出しまして、いま(松竹氏が)やっていることは、党規約および党綱領からの逸脱だと批判しました。政治的批判です。これは、当然本人にも届いていると思います。あのときには、まだ私たちは規約上の処分の判断をしていなかった段階です。まず、政治的な警告を行いました。しかし、それに対して、彼は、まったく一顧だにしない態度をとりました。「こんな文書は問題にならない」というようなことを言って、反省をしない態度をとりました。
 そして、2月2日に京都南地区常任委員会京都府委員会常任委員会が行った本人への聞き取りのなかでも、「あなたの行動がいかに党規律に反しているか」とじゅんじゅんとお話をしました。しかし全く反省をしなかった。
 私たちとしては、そういう手続きをとって、そのうえで、これはもう除名以外にないという判断をしたということであります。

 この点(異論を理由に除名したわけではない)は何度でも強調したいところですね。「反共分子」id:kojitakenや朝日などは「異論で除名」とデマ中傷するわけですが。

記者
 鈴木元氏は、まだ現役の党員のようですが、『志位委員長への手紙』のなかで辞任を迫るようなこともしているのに、除名処分もなにもされていませんが。
志位
 鈴木氏に対する対応をどうするのかは、中央としては、まだ報告を受けておりませんが、規約上の対応はいま検討されているんだろうと思っています。

 鈴木と松竹では「やってる内容が違う」ので当然ながら「処分時期や内容(勿論処分されないこともあり得るし、処分される場合も除名ではない場合もあり得る)」が違ったとしても一概に「松竹へ厳しすぎる」「鈴木に甘すぎる」とはいえないでしょう。党執行部は「松竹の方が悪質」と評価したと言うだけの話です。

記者
 この問題に関して、朝日新聞が社説で今回の党の対応を批判しています。それを受けて、今日の「赤旗」では、政治部長名義で論文で批判していますが、新聞社の社説を批判するというのは、かなり特異な例だと思うんですが。

 「はあ?」ですね。共産に限らず「批判を受ければ何らかの意見を述べる」のは何ら不思議ではないでしょう。その意見が「批判への反対意見であること」それ自体も何ら問題ではない。まあ、これが「共産が自民のような最大野党」なら「善意の批判でも『取材拒否』『(後日)警察、検察、国税などを使ったアラ探し』などの脅しと受け取られる恐れがある」でしょうがミニ野党ですからね。

志位
 松竹氏を“善意の立場からの改革者”であるかのように持ち上げていることです。
 しかし、もしも善意の立場であるとしたならば、なぜ党の規約にのっとった正式のルートで一度も意見を述べることをしなかったのか。私は、中央委員会で仕事をしておりますが、私あての意見書も一度もありません。常任幹部会あてのものもない。幹部会あてのものもない。中央委員会あてのものもない。党大会にあてたものもない。一度もないんです。もし真面目に日本共産党を良くしようと思っているんだったら、まずそれやるべきじゃないですか。

 ついでに言えば『松竹の行為』をネタに茂木幹事長や松井・前維新代表などが共産党に悪口してるのに「自民や維新を喜ばせるために私は動いたんじゃない」「強行採決君が代拒否教員への懲戒処分など、異を唱える人間への強権的対応を取って恥じない自民や維新に民主主義を語る資格があるのか」などとは一言も言わない辺りも松竹の「善意」を疑わせます。

志位
 いま私たち日本共産党がとっている党指導部の選出方法が一番民主的で合理的だと考えております。

 正直な話、小生はそこまで「共産の党首選出システム」について高評価ではありませんが、一方で「党首公選で選ばれた安倍」が「モリカケ桜の腐敗政治家」であることを考えれば「松竹や類友のような公選制美化」は明らかにおかしいと思っています。
 実際「安倍の存在だけでも松竹主張(公選制美化)の間違いは明白」と松竹ブログに投稿したのですが、コメント掲載拒否し、返答もしないで「公選制美化」を続ける松竹には「結論ありき」「異論を認めないクズ」「自分と考えの違う人間(例えば俺)との対話の意思がないカス」「明らかに政治家の器ではない」としか評価できません。そんな松竹は党首どころか「繰り返しますが」政治家の器ではない。

 ただ、いっておきたいのは、ある政党がどのような選出方法で党首を選ぶか、それは、その党の自主性と自律性に任せられるべき問題なんです。自民党がある制度をとる。立憲民主党がある制度をとる。私たちは、他党の党首選出のやり方について、けしからんと言ったことはありません。それは自由なんです。もちろん著しく反社会的なやり方であれば、批判がされると思いますけれども、基本的には自由なんです。それが「結社の自由」なんです。「朝日」社説に指図されるいわれはないんです。また、そういう指図をする権利もないんです。

 そういうことですね。朝日とか部外者が余計な口を出す話ではそもそもない。これが「法律で定められている国立大学の学長選考システム」とかならともかく政党とは「私的団体」ですので。

記者
 松竹さんが急に外から意見をいいだした原因はなぜだとみていらっしゃいますか。
志位
 彼がこういう党攻撃に走った一番の根本には、政治的立場での変節があると考えます。いろんなことをいっていますが、彼は、日米安保条約堅持を、日本共産党の「基本政策」に据えるべきだと主張しているわけです。

 まあそういうことだと俺も思います。日米安保堅持などと言えば「共産」どころか、日米安保に批判的な「他の左派」の批判も免れないだろう所、「公選制オンリー」で松竹が主張ができなかったということは「公選制で除名」云々という松竹擁護連中が考えるほど「軽い話」ではない。松竹の本丸はむしろ「日米安保堅持」ではないのか。


「結社の自由」に対する乱暴な攻撃――「朝日」社説に答える/政治部長 中祖寅一
 仮にも公正中立が求められるメディアが「政党内部の紛争」について特定個人(松竹)を英雄扱いするとは何事かと心底呆れます。不当な内政干渉も甚だしい。
 例えば

◆自民の村上行革相(安倍を国賊と非難)への役職資格停止処分1年

などではろくに何も言わないくせに共産だけ騒ぎ立てるとは明らかに不当でしょう。


自民元幹事長・二階氏の地元 共産党新人トップ当選/折り入って作戦が原動力に/和歌山・御坊市
 まずは素直に喜びたい。「二階氏に不満を感じる保守層」の票を上手くすくい上げたと言うことでしょう。単純に他地域にスライドできる話でもないですが、同様に他地域でも「保守層の票」を上手くすくい上げたいところです。一方でどう見てもこうした「地方政治に関心のないバカ」が松竹でしょう。関心があったら「安保しか論じない」なんてバカなことはしない。


埼玉県議選8議席へ躍進を/川口 小池書記局長が訴え
 共産支持の埼玉県民として「最低限、投票だけはしたい」とは思うモノの、最近は小生の居住地では「現職の無投票当選が多い」のがつらいところです。自民の多数議席の前では正直「2桁議席(10議席以上)」欲しいところではありますが、贅沢が言える状況でもないので、1議席でも2議席でもとにかく増やして欲しいところです。