今日も「反党裏切り分子」松竹伸幸に悪口する(2023年4/4日分)

避戦の安全保障論・10 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba

 敵基地攻撃には、先制攻撃で行われるものもあれば、専守防衛の一環としてやられるものもある。それを区別しないで敵基地攻撃を批判しても、「日本を守るために必要なこと*1を批判するとは、国土が破壊され国民が犠牲になってもいいということ*2だな*3」と、弱みをつくってしまうことになってしまう。

赤旗記事

主張/「敵基地攻撃」/9条が禁じる戦争そのものだ2022.4.14
主張/敵基地攻撃能力/政府の主張は全て成り立たぬ2023.2.2
主張/敵基地攻撃の質疑/戦火招く危険が明白になった2023.2.10
敵基地攻撃能力の保有は戦争の危険高める/日曜討論 田村政策委員長が主張2023.2.14
敵基地攻撃は憲法違反 地方選の大争点に/メディアが報道/志位委員長質問紹介、首相答弁を批判2023.3.29
「敵基地攻撃否定」の田中首相答弁/防衛研究所が確認/04年報告書で2023.4.4

でわかるように、共産党の党方針は「岸田政権の敵基地攻撃論は先制攻撃論であり、専守防衛を逸脱」なのにそれを無視してこんなことを言いながら「自分の主張は党方針の枠内だ」とはよくもふざけたことが言えたもんです。どこが「党方針の枠内」なのか。松竹が何を言おうと奴の勝手ですが、党方針を無視した主張を党の外部から実行するのはどうみても「除名されて当然の反党行為」でしょう。こんな男を「類友」鈴木元(松竹同様除名)や紙屋研究所(除名に反対はしたものの『多数意見は受け入れる』としたため除名されず、また今のところ離党もせず)もよくも擁護できたもんです。
 「例は何でもいい」ですが、松竹の行為(専守防衛の敵基地攻撃論もあり得ると言い出す)は「党方針を無視して」

◆「専守防衛核兵器保有」もあり得る
河野談話を撤回すべきだ
核兵器保有原発保有は異なる。原発はCO2を出さないクリーンエネルギーであり、党は原発推進の立場に変更すべきだ
◆福祉目的税化することを条件に党は消費税15%増税に賛成すべきだ
◆党は「北方領土返還の日露交渉」を推進するために「対ロシア経済制裁」に反対すべきだ

などと「党外から言い出す」のと何一つ変わらないでしょう。「党首公選制ガー」のデコイがあるせいか、松竹批判が「俺の知る限り共産党以外からは弱いこと」にはげんなりします。まあ、1)松竹が急速に「マスコミでほとんど取り上げられない存在」になってること、2)敵基地攻撃論を「専守防衛の枠内」と強弁する人間で松竹より「もっと政治力のある人間(例:岸田首相など)が多数いること」も松竹批判が弱い理由の一つではあるでしょうが。
 なお、松竹と似たり寄ったりのことを言ってるのが

日本戦略フォーラム『左翼の説得力のない「反撃能力」反対論』筆坂秀世
共産党に近い日本弁護士連合会の「反撃能力反対意見書」(加藤成一)*4

と言った右翼連中で「その一人である筆坂」は「元共産党員」で「反党行為では松竹の先輩」す。
 そして松竹を擁護する連中(多くは自称『アンチ自民』ですが)は「敵基地攻撃には専守防衛の枠内もある」「岸田政権の敵基地攻撃論は岸田が言うように専守防衛の枠内かもしれない」などという松竹の主張を支持するのか。それにしても「岸田政権の敵基地攻撃論は岸田が言うように専守防衛の枠内かもしれない」ねえ。
 「なら松竹は『意見が一致する』自民党に入党しろよ、止めないから」ですね。
 あるいは松竹は敵基地攻撃能力の保有、条件付きで容認 立民が見解 政府方針には「賛同できない」:東京新聞 TOKYO Web(2022.12.20)という「泉の代表就任後、右傾化している立民党」に入党してもいい。
 まあ、奴が「西尾末広民社党」「江田三郎社民連」(社会党を離党)、「武村正義新党さきがけ」「大阪維新」(自民党を離党)のように松竹新党を作ってもいいのですが。
 それにしても何故か除名後「完全に開き直った」のか主張がどんどん「わかりやすいまでに右傾化する」松竹です。これで本気で「1年後に除名撤回できる」と思ってるのか。
 いくら何でも「岸田政権の敵基地攻撃論は岸田が言うように専守防衛の枠内かもしれない」なんてバカを「除名しなくていい」と思う党員もさすがに少ないのではないか。というか今や「共産党以外の左派、リベラル派」でもかなりの人間が「松竹のやばさ(極右性)」に気づき始めてるのではないか。未だに松竹を擁護する「自称リベラル」連中は1)松竹同様の右翼的安保論か、2)反共偏見が酷いので松竹の主張をまともに理解せず「志位を批判してるから正しい」レベルで支持、のどちらかでしょう。どちらでもくだらないですが。

 先制攻撃と侵略を防衛政策の柱に据えているような国はない。国連憲章国際法に反することを堂々と政策として公言する国家など、国際社会では存立不可能である。

 そりゃプーチンですらウクライナ侵攻を「国連憲章に合致した防衛行為だ」「ウクライナがロシアを侵略しようとしていた」と言うのだから当たり前の話です。
 「それがどうかしたのか?」と松竹には呆れます。

 元空将補の林吉永さん*5に登場していただこう。『自衛官の使命と苦悩』(かもがわ出版)でこう書かれている。
 「私が百里基地第七航空団司令拝命時、パイロットたちに語っていたのは、『引き金を引くな』でした。(後略)」
 自衛官も、先制攻撃しないよう、涙ぐましい努力をしているのである。自衛隊に攻撃的な武器を与えれば侵略するなどということは、言ってほしくない。

 この松竹の文章は二つの意味でおかしな文章です。
 まず第一に松竹は元空将・田母神*6についてどう考えてるのか。林氏を「平和主義者」と見なすにしても「田母神のような反動極右」も自衛隊幹部である以上、「自衛隊全体が平和主義」であるように言うことはとてもできないでしょう。
 まさか松竹も

サルでもわかる日本核武装論』(2009年、飛鳥新社
『日本核武装計画』(2013年、祥伝社

と言う著書を持つ「日本核武装論者」田母神も極右では無いとは言わないでしょう。
 第二に「自衛官が何を考えてるか」と言うことはある意味どうでもいいことです。
 なぜなら「彼らの上司である防衛相や首相」が侵略を命じればそれを拒否することは難しいからです。
 ロシアの兵士は皆が喜んでウクライナに侵攻してるのか?
 モリカケ桜で安倍の不正に荷担した財務省内閣府等の官僚たちは皆喜んで不正をやったのか?
 おそらくそうではないでしょう。プーチンや安倍と言った権力者の恫喝に逆らえなかったわけです。自衛隊も話は同じです。
 なお、以上は松竹記事に投稿しますが、いつものように掲載拒否でしょう。「自由な言論」が聞いて呆れます。

*1:敵基地攻撃論のこと

*2:共産党に限らず」そんなことを「敵基地攻撃能力」批判派の何処の誰が主張しているのか(呆)。これは共産党に留まらず、「社民党(例えば【抗議声明】「敵基地攻撃能力保有」閣議決定への抗議 - 社民党 SDP Japan参照)や市民連合(例えば、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有は認められない | 市民連合(2022.12.2)、赤旗敵基地攻撃能力保有に反対を/市民連合が立民に緊急要請(2022.12.14)参照)など他の敵基地攻撃論批判派」に対する完全な誹謗中傷です。それにしても「野党共闘の中心団体の一つである社民党市民連合の主張に反すること」を言いながら松竹は何が「野党共闘支持」なのか(呆)

*3:「批判対象の名前」を出してないとは言え、前後の文脈からどう見ても「敵基地攻撃論批判派(特に共産党・志位執行部)」への悪口雑言です。こんなことを地方選期間中にやりながら、よくもまあ「党を愛してる」等と口から出任せが言えたもんです。何処までクズでカスなのか(呆)。

*4:なお、松竹が岸田政権等が「反撃能力」などという詐欺的な物言い(共産党などが反対しない専守防衛行為も反撃能力なので)を最近していることを何一つ批判しない一方で、松竹自身は未だに「敵基地攻撃能力」と書くことが興味深い。

*5:航空自衛隊北部航空警戒管制団司令、第7航空団司令、航空自衛隊幹部候補生学校長、防衛省防衛研究所戦史部長など歴任

*6:第6航空団司令兼小松基地司令、統合幕僚学校長、航空総隊司令官、航空幕僚長など歴任