珍右翼・黒坂真に突っ込む(2023年1月29日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 中国共産党の核軍拡は、日本や台湾、ベトナム朝鮮半島など周辺諸国を支配するためです。

 吹き出しました。同じ共産国ベトナム北朝鮮*1はともかくいつ中国が台湾や日本を支配したのか。
 そして中国の核保有は1)朝鮮戦争マッカーサーが中国核攻撃を主張した事実(トルーマンに却下されましたが)、2)中ソ対立によるソ連の核攻撃の脅威を理由とした防衛目的でしょう。核保有の是非はともかく「他国侵攻」が目的ではない。

黒坂真
 今の米国は、中朝露に先制攻撃など全く考えていませんよ。

 敵基地攻撃論を「先制攻撃容認」と評価した上で「米国の先制攻撃に加担することになりかねない」とする共産党などの批判への「黒坂流反論」です。
 下手に先制攻撃などしたら後が怖い「軍事大国」中露はともかく「軍事小国」北朝鮮に対する「先制攻撃」も「米国は考えてない」と黒坂が決めつける根拠は何なのか。
 そもそも「少なくとも建前上」は米国は「先制攻撃は絶対にしない」などという確約(政府公式声明の発表)は「北朝鮮など特定の国限定」ですらしてない。
 単純比較はできないとはいえ、実際「パナマ侵攻」「アフガン戦争」「イラク戦争」は明らかに先制攻撃ですし(パナマ・ノリエガ政権、タリバン政権、イラクフセイン政権が米国を軍事攻撃したことに対する反撃とは言えない)。
 どれほどの可能性があるかはともかく「先制攻撃の可能性を全否定」などとてもできないし、こういう場合は「あり得る最悪の事態」を考えるべきでしょう。

黒坂真
 日本共産党の平和理論では、ゼレンスキー大統領がウクライナ憲法九条を制定し、ウクライナ軍を解散していればロシアはウクライナを攻撃、侵攻しなかった*2という結論になりますね

 そんなことは共産党関係者は勿論一言も言ってないのでデマも甚だしい。
 そもそも共産党は岸田の「九条改憲」「大軍拡」「敵基地攻撃能力論」には反対していても、専守防衛には反対していない。
 そして「九条改憲」「大軍拡」「敵基地攻撃能力論」への反対は「ウクライナが軍解散」と言う話では勿論ない。

たつみコータロー 元参議院議員(無所属)
 内田樹さんと対談(大阪民主新報企画)。人々を分断し「既得権益」などと特定の集団をたたく手法を駆使してきた維新政治。教育や医療までもが「コストパフォーマンス」の名の下、「合理化」のターゲットにされていった大阪。こんな政治を終わらせなければいけない。

 黒坂ツイートの引用は省略しますが「松竹本『シン日本共産党宣言』の推薦帯文を書いた内田と対談していいのか(俺の要約)」云々と黒坂が悪口リツイートしていたので気づきました。
 こういうときに「維新の大阪府政をどう思うか」「辰巳氏(大阪府知事選出馬を表明、日本共産党中央委員)の維新批判をどう思うか」述べないで、因縁付けに終始する辺りが実に「反共右翼」黒坂らしい。
 しかし、こうなると
1)松竹が推薦帯文を内田に依頼したのは、「共産支持を表明する内田氏が帯文を書いたのだから私は間違ってない!」として除名などの処分を回避する姑息な行為
2)内田はどうも主観的には善意で松竹を支持してるらしい
→そうでなければ辰巳氏と対談しないでしょう、まあ、対談することで1)を狙う松竹に同調し、松竹の処分を回避したいという姑息な計算も、内田や『対談を企画したという大阪民主新報関係者(松竹シンパ?)』にはあるかもしれませんが
3)志位執行部も松竹には「ふざけんな!」と憤激しても「共産支持層」には勿論「俺のような松竹批判派」もいるが、内田のような「松竹に甘い支持層」もおり、そうした「松竹に甘い連中」の反発を恐れて、但し、甘い態度で松竹に批判的な共産支持層(例:俺)も怒らせたくないので、規約と綱領からの逸脱は明らか/――松竹伸幸氏の一連の言動について/赤旗編集局次長 藤田健で松竹批判はしたものの「その後の動きが今ひとつ鈍い」んでしょうか。
 俺的にはそういうことに躊躇せずに「松竹をもはや除名すべき」と思いますが。
 なお、黒坂の因縁はともかく、正直、「松竹本への推薦帯文」を問題視して、辰巳氏側が対談を拒絶するかと思ってましたが、少し「冷静に考えれば」以下のようなことでしょうか?
1)松竹本が書店に並ぶ前に対談を企画し、辰巳氏もOK
 この場合、今更対談拒否もしづらいでしょう
2)書店に並んでから対談申し込み
 この場合、拒否してもいいでしょうが
ア)大阪民主新報は友好団体なので粗略に扱うことは避けたい
イ)話を大阪府知事選に限れば、対談しても問題は少ない
→まあ、大阪府知事選に関係ない「党首公選」だの「松竹主張の安保施策への評価」だのは内田も持ち出しづらいでしょうし、持ち出しても「府知事選に関係ないことは今日は話はしません」「党の方針は赤旗の藤田論文のとおり」で一応対応可能
といったところでしょうか。

*1:まあベトナム北朝鮮だって「中国による経済支援を恩に着せること」が仮にあったとしても支配はしていませんが

*2:むしろ「ロシアに憲法九条があれば専守防衛に該当しないので、ウクライナ侵攻はなかった」というのが共産党の主張です。