今日も「反党裏切り分子」松竹伸幸に悪口する(2023年4/30日分)(追記あり)

change.orgで除名撤回の署名運動が始まる | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
【2024年1月23日追記】

熊政
 松竹さんの復党を求める署名ってChange.orgで8か月位やってるけど署名数知ってる?。匿名でできるのに279名(2024年1月16日現在)。散々松竹さん利用して共産党を批判してた人も案外薄情やね。それにしても松竹署名の少なさは驚きましたね。

 松竹に対する支持の少なさには改めて絶句しますね。あまりの少なさに今や署名運動について何ら言及しなくなった松竹です(苦笑)。
【追記終わり】

オンライン署名 · 神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを! · Change.org
オンライン署名 · 更迭だけで終わらせない! #岸田政権にLGBTQの人権を守る法整備を求めます · Change.org
オンライン署名 · 日本学術会議法の「改悪」に反対しましょう! · Change.org
オンライン署名 · 難民を虐げ、在留資格のない人の命を危うくする、 入管法改悪に反対します! · Change.org

など「行政への要望」ならともかく、「党内の問題」について「部外者*1」に意見表明を求める、こういう手法をとることが果たして妥当なんですかね?
 そもそも

◆今田真人*2
 従軍慰安婦問題での吉田証言が正しいというツイートや著作を発信したことを理由にした、私の除籍処分の撤回*3もあわせてお願いします。

◆宇津木みどり
「異論を認めない体質」。私が離党した一因*4です。

◆水梨久可
 もはや、改革して生き残りを図ることができる地点は過ぎたと思っています

なんて悪口コメントをする「党の支持者どころか、どう見ても敵対者」が署名しても「除名撤回を口実に悪口してるだけじゃねえか?*5」「挑発行為か?」と「志位執行部の反感を買うだけ」で「意味がない」気がします。
 と同時に「党内に除名反対派が少ない」と自白しているに等しい気もします。
 いや党内だけでなく、党外にも少ないと「自白している」に等しい気もします。
 党外に有力な「除名反対派」がいるなら

「共産党に期待します」 各界から著名67氏2017.10.7
 加藤剛さん(俳優)、高畑勲さん(アニメーション映画監督)など各界の著名人67人から、日本共産党躍進への期待の声が寄せられています。

「共産党に期待します」 各界から著名55氏2019.6.29
 「筋を通す共産党を支持します」(小林節・慶応大学名誉教授)、「常に我々庶民の側に立ち、弱者の声を代弁し、権力に立ち向かう日本共産党」(コメディアンの松元ヒロさん)などの激励が寄せられています。

「共産党躍進に期待します」/各界著名53氏メッセージ2022.6.7
 「結党100年、ますますの発展を祈ります」(立川談四楼さん・落語家)、「今度の参議院選挙はこれからの日本の針路を決める歴史的な選挙になると思います。貴党の躍進を心より祈念致します」(宇都宮健児さん・弁護士、日本弁護士連合会元会長)などの激励が寄せられています。

のような形で「著名人の松竹支持表明」を「まとめて公表」が既にあっても不思議じゃないですからね。しかし今だ松竹はそんなことはしません(おそらくできない)。署名者(例:上記の今田、宇津木、水梨)も失礼ながら「無名人揃い」。
 それにしてもこの署名運動も酷いですね。

 松竹さんの主義主張の良し悪しは別として、共産党員になると、党への批判や提案は外部に向けてはできない息苦しい組織であることを世に示してしまいました。

 当事者の共産党が「意見の違いではない、反党行為だから除名した」と言ってるのにこれです(呆)。
 大体、松竹が党の方針に反することを堂々と主張していたのは今回が初めてじゃないんですけどね。
 『改憲的護憲論』(2017年、集英社新書)なんかはそうでしょう。
 しかし、党はこれを反党行為と見なしたりはしなかった。
 今回、反党行為と見なされたのは
1)記者会見まで開いて党に悪口雑言(過去は記者会見までは開いてない)
2)松竹本と同時期に、同工異曲の党非難本(鈴木本)を刊行
3)記者会見時期が統一地方選前で明らかに選挙への悪影響を画策
→但し、選挙での後退は松竹本とはあまり関係ないだろうと個人的には思います。
4)除名前の赤旗での松竹批判に「俺に非はない」と完全に居直ったこと
などでしょう。
 なお、松竹さんの主義主張の良し悪しは別て「それは重要なこと」でしょう。
 例えば立民・寺田氏「責任背負いたい」修正案見送りに無念 - 産経ニュースといった入管法問題での「寺田学の言動(入管法改定反対派に悪口雑言)」は「立民党が入管法改定反対を明言した今」においては「反党行為」として「除名されてもおかしくない暴挙」と俺は評価しますが、仮に寺田が除名された*6として、除名反対派は「寺田さんの主義主張の良し悪しは別」といっていいのか?
 松竹にせよ、他の誰にせよ「除名に反対」の場合でも、まずは「除名に反対だが、政治主張には賛同しない」「そもそも政治主張にも賛同」等とはっきり自分の立ち位置を明言したらどうなのか。立ち位置表明を逃げてるようにしか見えませんね。
 なお、こうした運動は「多数の支持が集まればいい」ですが「そうでない」とむしろ「運動の弱さ」を露呈してしまいます。
 ちなみにこの署名、「5/17午前6時で267人(設定目標人数500人)」で、上で紹介した

◆神宮の森を守れ(5/17午前6時で約195800人:目標設定人数20万人*7
LGBT法制定(5/17午前6時で約56600人:目標設定人数75000人)
◆学術会議法改悪反対(5/7午後5時で約47400人:目標設定人数5万人)
入管法改悪反対(5/7午後5時で約36800人:目標設定人数5万人)

等に比べれば、かなり数は少ない。
 松竹が現時点では「是非署名をお願いします」等の積極的な宣伝ではなく「署名運動、ありがとうございます」程度の「腰の引けた態度」なのも「署名運動が鳴かず飛ばずで終わった場合(既に鳴かず飛ばずの気もしますが)」に備えての自己防衛でしょう。つまり松竹もマスコミが冷淡なこと、党内どころか党外でも扱いが冷たいことから自分に対する支持の少なさ*8を次第に自覚してきたのでしょう。
 署名運動に多数の署名が集まり、上手くいけば、今の腰の引けた態度を改めて「私にはこんなに支持がある」と大々的に宣伝に変更。「鳴かず飛ばず」なら「俺ではなく、第三者が勝手にやったことだから」「この署名運動の失敗(?)と俺への支持は関係ない。俺には支持があるんだ」ということでこの署名運動については「できる限り触れずに終わらせる」算段でしょう。
 
【参考:吉田証言

歴史を偽造するものは誰か/――「河野談話」否定論と日本軍「慰安婦」問題の核心(2014.9.27)から一部引用
  第一に、「河野談話」否定派は、「吉田証言が崩れたので河野談話の根拠は崩れた」などといっていますが、河野談話」は、「吉田証言」なるものをまったく根拠にしていないということです。
 「吉田証言」とは、1942年から3年間、「山口県労務報国会」の動員部長を務めたとする吉田氏が、1943年5月に西部軍の命令書を受けて、韓国・済州島で暴力的に若い女性を強制連行し、「慰安婦」とした(いわゆる「慰安婦狩り」)とする「証言」です。この「証言」は、1982年に「朝日」が初めて報じて以来、同紙が16回にわたって取り上げ、「慰安婦」問題が政治問題に浮上した90年代前半には他の全国紙も連載企画や一般の報道記事のなかで伝えました。「しんぶん赤旗」は92年から93年にかけて、吉田氏の「証言」や著書を3回とりあげました。
 この「吉田証言」については、秦郁彦氏(歴史研究家)が92年に現地を調査し、これを否定する証言しかでてこなかったことを明らかにしました(「産経」92年4月30日付)。また、「慰安婦」問題に取り組んできた吉見義明中央大教授は、93年5月に吉田氏と面談し、反論や資料の公開を求めましたが、吉田氏が応じず、「回想には日時や場所を変えた場合もある」とのべたことなどから、「吉田さんのこの回想は証言としては使えないと確認する」(『「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実』97年6月出版)としました。
 「吉田証言」の信ぴょう性に疑義があるとの見方が専門家の間で強まり、一方で元「慰安婦」の実名での告発や政府関係資料の公開などによって、「慰安婦」問題の実態が次々に明らかになるなかで、日本軍「慰安婦」問題の真相究明のうえで、「吉田証言」自身が問題にされない状況がうまれていたのです。
 そうした状況のなかで、93年8月に発表された「河野談話」は、その作成の過程で、「吉田証言」をどのように扱ったのでしょうか。問題の核心はここにあります。この点で、9月11日に放映されたテレビ朝日系「報道ステーション」の「慰安婦」問題検証特集は、当時、官房副長官として「河野談話」作成に直接かかわった石原信雄氏の注目すべき証言を紹介しました。
 そこで石原氏は、「吉田証言」について「あれはこう、なんていうか、眉唾もんだというふうな議論はしていましたね、当時から」とのべ、日本政府として「吉田証言」をはなから問題にしていなかったことを明らかにしました。
 石原氏が断言するように、「河野談話」はもともと「吉田証言」を根拠にしていないのですから、「吉田証言が崩れたから河野談話の根拠もなくなった」などという議論は成り立つ余地などないのです。
◆「吉田証言」の記事を取り消します
 「しんぶん赤旗」は、吉田清治氏の「証言」について、日曜版92年1月26日号、日刊紙93年11月14日付でそれぞれとりあげたほか、日刊紙92年1月17日付では著書を紹介しています。93年11月の記事を最後に、「吉田証言」はとりあげていません。
 別掲論文で明らかにしたように、「吉田証言」は、研究者らによって否定され、「河野談話」でも根拠にされませんでした。吉田氏自身がのちに、「本に真実を書いても何の利益もない」「事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃありませんか」(『週刊新潮』96年5月2・9日号)などとのべています。
 「吉田証言」は信ぴょう性がなく、本紙はこれらの記事を掲載したことについて、お詫びし、取り消します。

*1:勿論、党員、後援会員が署名してもいいわけですが。

*2:赤旗記者。著書『円高と円安の経済学』(2012年、かもがわ出版)、『緊急出版・吉田証言は生きている』(2015年、共栄書房)、『極秘公文書と慰安婦強制連行』(2018年、三一書房)など(今田真人 - Wikipedia参照)

*3:「今田の除籍」の是非(そもそも今田が言うような理由で除籍されたのか等)については知識がないのでコメントしませんが「吉田証言が正しい」と言う「今田の認識」は明らかに間違っています。なお、吉田証言はそれが信用されていた時期ですら「韓国済州島の強制連行」の説明にしか使われてないし、吉田証言が信用されていない今においてはあの証言を使わない形で慰安婦の違法性が説明されています(例えば歴史を偽造するものは誰か/――「河野談話」否定論と日本軍「慰安婦」問題の核心参照)。

*4:ならば松竹に「私(宇津木)を見習って離党しろ」と言うべきではないのか。

*5:「除名無効の民事訴訟」の応援ならともかく「撤回要望」の応援で志位執行部相手に挑発的言動ができる神経が「おいおい」ですね。それ明らかに「撤回要望」と矛盾してるでしょうに。

*6:まあ、されないのでしょうが

*7:目標設定人数と実際の人数に「大きな差がない署名運動が多い」事を見るに「できる限り大きな目標数を設定している(あまりにも少ない設定ではかえって運動の弱さをアピールすることになりかねない)」とはいえ、ある程度「具体的な根拠で、実現できそうな現実的な目標設定をしてる(現実的でないと「大言壮語」とかえって軽く見られる恐れがある)」のでしょう。裏返せば「当初から200人設定の松竹除名撤回署名」は当人たちも「運動に広がりがないことを自覚してる」ということです。

*8:当然ながら「除名を是」とする「志位執行部支持層」は勿論、「志位執行部批判派」だからといって「除名撤回要求の立場」とは限りません。「除名には『厳しすぎる』と反対だが、松竹応援団、松竹支持者と思われたくない。松竹の政治主張(安保施策等)には反対だが、この署名運動はその辺りが曖昧だ。除名反対がいつの間にか松竹支持に曲解されては嫌だ」「除名撤回署名などしても志位執行部に無視されるだけ、むしろ『過去の袴田里見』のように『除名無効の民事訴訟』でも起こしたらどうか」「いっそ離党して松竹新党でも作ればいい」等と言う人間はこういう署名をしたがらないでしょう。なお、どういう立場なのか知りませんが、阿部治平、内田樹広原盛明など「顕名」で「過去に松竹除名で志位執行部を非難してきた面子」の「顕名での署名」は今のところありません。