今日の赤旗ニュース(2023年6/14~18日分)(追記あり)

きょうの潮流 2023年6月18日(日)

 リスクを避けるための最大の担保が、銃と弾の分離だとされています。訓練では、射手が銃を構えた段階で弾を渡され装填する規則になっていました
▼ところが候補生は射撃の順番を待っている間に弾を手にしており、自分の銃に装填していたのです。なぜ、それが可能だったのか。銃弾の管理が規則通りに行われていたのか。徹底的な解明が必要です

 訓練が「惰性」になって「適切な予防策がとられてなかった」のではないかという話です。重要な指摘だと思うので紹介しておきます。


解散回避 行き詰まる政権/政治部長 中祖寅一
 「解散回避」が支持率低下による物であることは間違いないでしょう。この支持率低下をさらに低下させ、岸田内閣退陣に追い込みたいところではあります。


認知症基本法が成立/全会一致 当事者・家族団体会見/「一人の人」として当たり前に
 全会一致、つまり共産党も賛成して法成立だそうです。まともな法案なら共産党も勿論反対しません。


改正刑法が成立/不同意性交等罪を創設/全会一致
 改正刑法が成立しました。勿論「いろいろ不十分な点はある」でしょうが「一定の改善はされた」と思います。


涙のんだ被害者救う/刑法等改正案で参考人「性犯罪の実証調査を」/参院法務委 仁比氏が質問

 加害者の行動変容の転機をつくるために政府に期待することは何かとの仁比氏の質問に、大船榎本クリニックの斉藤章佳*1精神保健福祉部長は「性暴力や性犯罪は学習された行動」「だからこそ、学習し直すことでやめることができる」と強調。加害者が「出所後も社会とのつながりをもてるような連続したかかわりが必要」だと(中略)訴えました。

刑法等改正案 再犯生まない支援を/仁比議員 予算措置が必要/参院法務委
 日本共産党の仁比聡平議員は15日の参院法務委員会で、刑法等改正案にかかわって、性犯罪加害者の再犯を生まない支援体制の強化などを求めました。
 仁比氏は、カナダで出所後の性犯罪者を市民や専門家が連携して支える取り組みで、再犯率を70~80%低下させた事例を紹介。一方、(ボーガス注:GPS付きの足輪など)監視を強めてきた韓国では再犯増加の可能性が指摘されているとして、出所後も社会との連続したつながりを持てる支援が必要ではないかと要求。斎藤健法相は「切れ目なく地域での支援が受けられるよう連携強化をはかりたい」と答弁。仁比氏は「体制強化や民間、専門家の力を生かしていく予算措置が必要だ」と求めました。

 重要な指摘です。性犯罪に限らず、加害者が処罰され非難されるのは当然ですが、「社会から排除する」のではなく「社会復帰の道」を作ることが望ましいことは当然です。
 以前も別記事で書きましたがそんな俺は『家裁の人』ファンです。

参考

meguのコーヒータイム
 第3巻「イチジク」、審判に悩む同僚判事との対話。
 「厳しい罰を与えれば問題のある少年が自分たちの前から消えると思う事自体完全な誤解です。」
 「どんなに長い処分を与えても、少年は社会に戻ってくるんです。誰かの隣に住むんですよ。」
 第4巻「ホオノキ」、少年犯罪の審判に対する新聞の厳しい批判の論調。
 「長い間暴走族の少年らに苦しめられたあげくに二カ月の重傷を負わされた市民がいるのである。その少年をまた町に戻すという事は裁判所は私たち市民に、この先ずっと脅えて暮らせというのであろうか」という問いに、判事のつぶやきは。
 「町が育てなければ、誰が少年たちを育てるんですか?」

漫画「家栽の人」 裁判官・桑田は植物を愛し、罪を犯した少年達へも優しい眼差しで接していましたね。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
「どんなに長い処分を与えても、(ボーガス注:死刑や無期懲役に当たるような罪でない限り、非行を犯した)少年は社会に戻ってくるんです。誰かの隣に住むんですよ。そのときに彼が笑って暮らせる可能性を探すのが私たち裁判官の仕事じゃないでしょうか?」

*1:著書『男が痴漢になる理由』(2017年、イーストプレス)、『万引き依存症』(2018年、イーストプレス)、『セックス依存症』(2020年、幻冬舎新書)、『しくじらない飲み方』(2020年、集英社)、『盗撮をやめられない男たち』(2021年、扶桑社)等