「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2023年6/26日:島田洋一の巻)

島田洋一
 自民党では、中身が無くとも親の七光だけで出世できるという悪例を作った。

 といって島田が罵倒するのは

石原伸晃
 一部報道*1に出ておりますが、私、石原伸晃小選挙区支部長を後進に譲ることと致しました。
 今後の進退については明日15:00から記者会見をして、お話しさせていただきたいと思います。

ということで「次期衆院選不出馬(政界引退)」を表明した石原伸晃(父・石原慎太郎が元運輸相、都知事)ですが、むしろそれに該当するのは「モリカケ桜疑惑の安倍(祖父が岸元首相、父が安倍晋太郎元外相)」でしょう。
 そもそも事情がどうあれ、安倍が石原を「自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)」「第二次安倍内閣環境相」「第三次安倍内閣経済財政担当相」にした以上、「石原を悪口すること」は「石原を要職に任命した安倍への悪口」にも理屈上はなるのですが、そういう常識は「安倍信者」島田には通用しません。

◆安倍が第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)にした岸田首相
◆安倍が自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相にした稲田
◆安倍が第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相にした河野デジタル相
◆安倍が第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相にした林外相
◆安倍が第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済財政担当相、外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)にした茂木幹事長

にも島田は躊躇なく悪口してますからね。

島田洋一
 虚しい光景だ。志が感じられない。
 伝わってくるのは「お互い議員でいて、利権を得て、出世しよう」という俗物的願望のみ。
 岸田自民党らしい。
小渕優子氏を「日本の先頭に」 首相側近・木原官房副長官が期待 | 毎日新聞
 木原誠二官房副長官は25日、前橋市で開かれた自民党小渕優子組織運動本部長のパーティーであいさつし、(ボーガス注:43歳のスナク英国首相、45歳のマクロン・フランス大統領、51歳のトルドー・カナダ首相など)40~50代の各国首脳*2を列挙した上で、「そろそろ若い力が日本を守る時期に来ており、その先頭に立つのが小渕さんだ。後ろからしっかり支えたい」と述べた。小渕氏を支えた故青木幹雄官房長官の長男、一彦参院議員は「女性初の首相になってもらわないといけない」と激励。

 別に小渕に「女性初の首相になって欲しい」訳でもないですが島田の悪口が「無内容」であることが馬鹿馬鹿しい。
 なお、
1)木原は岸田の側近(岸田派所属)
2)小渕は茂木派所属
3)未だに茂木派内には「小渕会長(首相)の娘である優子氏に派閥会長を早くやらせるべきだ」と言う声があるとされる
→先日のTBSラジオ森本毅郎スタンバイ」での月曜コメンテーター「山田惠資氏の発言」によれば、先日亡くなった青木幹雄氏(小渕内閣官房長官小渕派幹部で、政界を引退し、かなりの高齢であったにもかかわらず、生前、小渕派の流れにある茂木派に対しかなりの影響力があったとされる)は茂木氏をあまり評価せず毛嫌いしていた。また、「いずれ小渕優子を派閥会長にして小渕恵三氏に恩返ししたい」が口癖であり、「青木氏死去」について山田氏は「茂木派内の主流派(茂木)と反主流派(小渕)の関係に影響を与え、岸田政権の政権運営や人事にも影響を与えるのではないか」としていました。うがった見方をすれば今回の木原発言は早速「青木死去で茂木有利に傾いた状況を、岸田の総裁再選を確実にするために変えたい(小渕をプッシュして茂木を牽制し、茂木に総裁選出馬させない)」ということかもしれない。
4)木原の選挙区は群馬ではない
ことを考えると茂木が、木原の言動を小渕への「ただの社交辞令」とは見なさず、「親分・岸田の指示でこう動いてるのか?。総裁選出馬なんか考えたら、岸田が小渕に肩入れするぞ、派閥が割れるかもしれないぞ、黙って岸田の総裁再選に協力しろという、茂木派会長である俺に対する牽制か?。」と不快に思う可能性はかなりあるのではないか。
 ググったら「何処まで信用できるか」はともかく以下の記事もヒットしました。

「参院のドン」青木幹雄氏の遺言…小渕優子の抜擢で始まる岸田総理の「茂木つぶし」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)週刊現代」2023年6月24日号
「生前、青木さんが党幹部とゴルフに行くことになり、ある人が『(ボーガス注:党幹部だし、青木氏が属した小渕派の流れをくむ人間なので)茂木さんにも声をかけましょうか』と言ったら『あいつの姿だけは絶対に俺に見せるな!』と激昂した。その青木さんがいなくなって茂木さんはホッとしている」(自民党関係者)
 小渕恵三内閣で官房長官を務め(ボーガス注:自民党参院幹事長、参院会長を歴任したことで)「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄氏が6月11日、89歳で死去した。
 青木氏は2010年、体調不良を理由に政界から引退したが、その後も旧田中派の流れを汲む平成研究会のOBとして影響力を発揮し続けた。領袖の茂木敏充党幹事長を差し置いて、寵愛したのが盟友の娘、小渕優子党組織運動本部長だ。
「青木さんは口を開けば『我々の使命は(ボーガス注:平成研究会会長を小渕優子にして)小渕内閣を作ることだ』と言っていました。」(平成研所属議員)
 一方、来年9月に迫る自民党総裁選は、67歳の茂木氏にとって総理総裁の座を狙うラストチャンスになるかもしれない。青木氏の影響で「反茂木」だった派閥メンバーを切り崩し、支持基盤を固めようと画策しているが、問題は次の内閣改造・党役員人事だ。
「岸田総理は茂木さんの勢力拡大を警戒して、選挙を仕切る幹事長から財務大臣にスライドさせるといわれています。さらには、(ボーガス注:青木氏という)後ろ盾がいなくなった小渕さんを幹事長や総務会長などの要職*3に抜擢して、茂木さんを牽制するのではないか」(前出と別の平成研所属議員)
 もっとも小渕氏には「2014年に政治資金問題で追及され、事務所のハードディスクをドリルで破壊し(ボーガス注:政治資金規正法違反の証拠隠滅を疑われ)た件*4の禊が済んでいない」との声も党内で根強い。総理はなりふり構わず「茂木潰し」を断行するのか。

島田洋一
 安倍首相は長年、衆議院第1議員会館の事務所を拠点としてきた。
 テロと戦う国会の意思を示すためにも、同会館を「安倍晋三議員会館」と改め、入口近くに銅像を設けることを提案したい。
 まさか自民党内に反対する議員はいないだろう。

 さすがに冗談でしょうが少しも面白くない。そもそも過去にテロで死んだ衆院議員も安倍だけではない(例えば右翼テロで暗殺された左派政治家である山本宣治、浅沼稲次郎社会党委員長)。そして山本等の方が「よほど顕彰に値する」。
 なお、

新刊紹介:「歴史評論」10月号(注:「犬神家の一族」のネタばらしがあります) - bogus-simotukareのブログ
◆歴史の眼「まちの歴史にリンチを刻む:アメリカにおける人種暴力の記憶化」(坂下史子)

の紹介で

エメット・ティル - Wikipedia
 かつてティルが在籍したシカゴの「ジェームズ・マッコッシュ小学校」は、2005年に「エメット・ルイス・ティル数理アカデミー」と名前が変更された。また、「エメット・ティル記念ハイウェー」が、ミシシッピーのグリーンウッドとタトワイラーの間に開通した。

について触れましたが米国では「記念に人名をつけること」が多い気がします。

*1:一部報道の例としては自民・石原伸晃氏、次の衆院選に出馬せず 政界引退はしない意向 | 毎日新聞。政界引退はしないとは「参院選出馬」「都知事選出馬」など他の選挙に出るのか、はたまた「政界のご意見番」的な立場(例:国会議員を引退しても、子分・福田赳夫、女婿・安倍晋太郎によって無視できない影響力を持ったとされる岸信介)を目指すと言うことか。

*2:なお、小渕は49歳です。

*3:小渕にそんな能力があるとはとても思えませんが。

*4:これについては例えば、赤旗小渕氏 おとがめなし?/収支報告3億円余虚偽記載/架空「寄付」や観劇会で操作(2015.4.30)、「心からおわび」で済まない 小渕元経産相の政治責任/金権・腐敗に鈍感な安倍政権(2015.10.25)参照