櫻井よしこのバカさに呆れる(2023年6月29日記載)

「 最高裁判決が破壊する日本の本質 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 「経産省のトランス女性」勝訴判決に予想通り悪口雑言の櫻井です。是非はともかく*1判決のどこが「最高裁判決が破壊する日本の本質」なのか。

 わが国は女性の纏足、官吏登用の科挙の試験制度など、わが国に合わない習慣や制度は受け容れなかった。

て「LGBT差別が日本の本質」「LGBT人権擁護はわが国に合わない習慣や制度」とでも言う気なのか。

 大東亜戦争に敗れて憲法、皇室の在り方、国民の暮らしに直結する民法*2も変えられた。その中で、本来日本には合わない奇妙な価値観が導入されて約80年が過ぎた。このところ政界、法曹界が起こそうとしている社会変化を見ると、わが国の指導層は、占領者の米国が強制する価値観を率先して受け入れた結果、本来の日本人像から遠くかけ離れた異星人にでもなったのかと思わせる。米リベラル政権*3に強要されて、(ボーガス注:LGBT理解増進法など)日本にはなじまない「進んだ」考えや制度を取り入れるだけでなく、日本自ら左傾化し、米欧にもまだない法律をつくり、無理矢理日本社会を変えようとしているのではないか。

 未だに「天皇主権」「家長制度(民法)」を支持する気なのか。それにしても「我が国の指導層(政財官界)」「LGBT理解増進法」が「左傾化」ねえ(呆)。

 ジェンダーレストイレが設置されるなどして、大多数を構成する普通の女性たちの強い戸惑いと反発を招いている。

 「各地で性別トイレが全廃され全てジェンダーレストイレに移行*4」ならまだしも、ジェンダーレストイレなど未だほとんど存在しない(当然ほとんど存在しないから反発などほとんどない)のに良くも言ったもんです。

 まず、LGBとTは全く異なる。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルはいずれも自分の責任において選べばよい性的指向で、他人が口出しすべきことではない。

 そもそも性的指向は「宗教(例:創価学会)や政党支持(例:自民、共産)」と違い、「自分の責任で選ぶ」と言う話ではないでしょう。我々異性愛者が「自分の責任で異性愛を選んだ訳ではない(生まれつきそうなった)」のと同じです。

 だがトランスジェンダーは異なる。
 衆議院議員で医師の松本尚氏が語った。
「思春期に突然、性同一性障害になったと主張し始めるケース。殆どが女性で、欧米では中流以上の白人家庭に生まれた、リベラルな両親を持つ少女たちが圧倒的です。」

 本当にそんな事実があるかどうかは眉唾です。
 また仮にあるとしても櫻井等が印象操作するような「リベラルの価値観で性認識が歪んだ」わけではなく「周囲がLGBTに理解があるリベラルだからカミングアウトしやすい(逆に周囲がLGBTに否定的な保守派だとカミングアウトできない)」だけではないか。

片山氏*5が重要な指摘をした。
経産省の人物がどんな方であっても、少なくともこの人は国家公務員法違反の疑いがあります」
 経産省のトランス女性は役所名を彷彿とさせるアカウント*6から昼間の時間帯*7に、読むのも恥ずかしい性的なコメント*8を数多く発出していた疑い*9もある。

 「はあ?」ですね。片山の指摘が「事実でない」ならこのトランス女性公務員への誹謗です。
 事実だとしても「トランス女性でなくても(一般の男性や女性でも)勤務時間中に私的アカウントからコメントを発する」のは「問題行為」でありトランス云々と全く関係ないし、「最高裁判決の是非」「トランス女性の扱いはどうあるべきか」とも関係ない。


【拡大版】「 人間「安倍晋三」の決定的評伝 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト

 当時、幼かった安倍氏が岸氏をウマに見立ててまたがり、「アンポハンターイ」と声を上げたところ、「アンポサンセーイと言いなさい」と「じいさん」にたしなめられた逸話は広く知られているところだ。

 訳も分からず「人まねをしただけの幼い孫」にそんなことを言うとは「事実」なら「岸信介はバカ?」ですよね。
 「たしなめた」と美談のように言える話ではない。言うべきことは、せいぜい「アンポ(日米安保条約)て何だか分かってるの?」「訳も分からず物を言ってはダメだよ」レベルでしょう(それだって相手が幼いこどもであることを考えればわざわざ言うべきかどうか?)。「安保賛成」と特定の価値観を押しつけるなど孫であっても許されることではない。そんなことを美談のように語る安倍晋三や櫻井はバカです。

 強面に見られがちな岸氏が実はまめで、子供好きだったことが伝わってくる。

 そりゃ岸に限らず「孫(安倍晋三)」等、身内に対しては誰でも優しいでしょう。それは「子ども好き」と言う話ではない。
 そして岸批判派は1)「戦犯容疑者」「改憲願望」「安保改定」等といった「右翼性」や、2)「ダグラス・グラマン疑惑等の汚職疑惑」を批判してるので「子ども好き」と言っても何の反論にもならない。

 日本の世界に誇る社会保障制度は岸の原案から生まれたといってよい。

 岸内閣時代(1957年2月~1960年7月)に「国民健康保険法(1958年12月)」「国民年金法(1959年4月)」が成立したとは言え、ここまで言うのは「岸に対する過大評価」「それ以外の首相に対する過小評価」でしょう。なお、こんなことを言う櫻井ですが単に「戦犯容疑者」「安保改定」「改憲右翼」「極右・安倍の祖父」等による「岸の右翼イメージを薄めたいだけ」で櫻井らウヨに「社会保障問題」についての興味関心は勿論ありません。


「 習近平主席、沖縄争奪戦開始を指示 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 勿論そんな指示などなく櫻井の曲解です。尖閣ならまだしも沖縄をどう争奪するのか。人民解放軍が武力侵攻すると言うのか。あり得ない話です。
 はたまた櫻井の言う「争奪戦」とは軍事紛争ではなく「中国の沖縄への経済進出」か。
 これだって「一般的な企業の経済進出」ならともかく「中国企業が沖縄経済を完全支配」ということはあり得ない話でしょう。
 そして「一般的な企業の経済進出」にすぎないなら「中国を敵視する」のは異常な話です。
 なお、玉城知事 7月に4年ぶりに中国訪問へ|NHK 沖縄県のニュースとして報じられる玉城氏*10の訪中について、玉城氏を「親中国」云々と悪口する櫻井ですが、

玉城知事 7月に4年ぶりに中国訪問へ|NHK 沖縄県のニュース
 河野洋平*11衆議院議長を団長とする「日本国際貿易促進協会」の訪問団に参加するもので、沖縄県は(ボーガス注:自民が支援する)仲井真*12県政時代からこの訪問団に参加していて

と「仲井真時代から訪中してる」のに玉城氏に悪口すること自体がおかしい。また、櫻井ら「反中国ウヨの基準」では以下の知事も「親中国」として悪口すべきでしょう。玉城氏の態度は以下の知事同様「経済交流」程度の話でしかないので。

中国大使が群馬県知事と懇談 「中国と県とつながり深い」 幅広い分野で連携に意欲 | 上毛新聞社のニュースサイト2023.6.22
 3月に着任した中国の呉江浩駐日大使が21日、群馬県庁を訪れ、山本一太*13知事と懇談した。
 山本知事は、本県が上海に事務所を設けていることを紹介。さまざまな分野での連携を提案し、「群馬は東京から近く、観光資源や農畜産物、温泉などに恵まれている。プライベートでも訪れてほしい」と呼びかけた。

 それにしても今回「玉城、中国」でググったら「沖縄を中国の属国にしたいデニー候補」とツイート 公選法違反容疑で不起訴に 沖縄県知事選に関し大阪・泉南市議 | 沖縄タイムス+プラスだそうです。
 どう考えても起訴すべきでしょうに「自民党の議員」だから起訴しないのかと疑いたくなります。

*1:俺個人は是の立場ですが

*2:ここで櫻井が問題にしてるのは、民法全体ではなく家族法(家長(戸主)制度の廃止等)でしょう。

*3:バイデン政権のこと

*4:個人的にはそれでも問題ないのではないかと思いますが。

*5:片山さつきか?

*6:具体的にどんなアカウントか書かないのが実に「怪しい」

*7:まさかとは思いますが「土日祝日の昼間(勤務時間外)」などという「ご飯論法(平日の昼間とは書いてない)」ではないでしょうね?

*8:具体的にどんなコメントか書かないのが実に「怪しい」

*9:「疑い」としか書けず、断定できない上に「疑う根拠」も提出されないのが実に「怪しい」

*10:自由党幹事長等を経て沖縄県知事

*11:新自由クラブ代表、中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長等を歴任

*12:沖縄県副知事、沖縄電力社長、会長等を経て沖縄県知事

*13:第二次安倍内閣沖縄・北方等担当相等を経て群馬県知事