「反党分子」松竹伸幸に今日も悪口する(2023年7/1日分)

『不破哲三氏への手紙』は8月10日刊行 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 こういう著書名をつけたのは
1)マスコミが「不破氏に対し松竹氏がメッセージ」等と報じることを期待
2)反発した不破氏が松竹批判を行い、世間の注目を集めることを期待
なのでしょう。「不破氏の権威に悪乗りしよう」とは「松竹も呆れたバカ」ですがそれはさておき。
 例の本が文春新書だったのに「宝島社新書」とは格落ちしたもんです(過去に松竹が刊行した集英社新書*1平凡社新書*2と比べても格落ちでしょう)。
 つまりは松竹も「本が売れない、話題にならない→過去の版元が相手にしてくれない」ので格落ちせざるを得ないのでしょう。
 まさか「集英社、文春、平凡社から出せるのにあえて宝島社」ではないでしょう。
 以前も書きましたが

「反党分子」松竹伸幸に今日も悪口する(2023年6/15日分) - bogus-simotukareのブログ
宝島社新書は

NHKスペシャルうつ病治療・常識が変わる』(2009年)
NHKスペシャル『ルポ中高年ひきこもり』(2021年)

等の「まともそうな本もある」ので「全てがクズ本」とまでは言いませんが、以下のようなトンデモ本を出してるところです。

【「コロナはただの風邪」論】
◆鳥集徹『コロナ自粛の大罪』(2021年)
【コロナワクチン有効性否定論】
◆鳥集徹『新型コロナワクチン・誰も言えなかった「真実」』(2021年)
◆鳥集徹ほか『世界を欺いたコロナワクチン』(2023年)
【CO2温暖化否定論】
丸山茂徳*3『科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている』(2008年)
掛谷英紀ほか「脱炭素」が世界を救うの大嘘』(2023年)
掛谷英紀丸山茂徳ほか『地球温暖化「CO2犯人説」の大嘘』(2023年)

 松竹もよくもまあこんなトンデモ出版社「宝島社」から刊行するもんです。まあ、それだけ追い詰められてるのでしょうが。

ですね。

 アマゾンでは本の紹介も載っています。私には記憶がない*4ものなので、おそらく出版社が書いたもの*5でしょう。そこをそのままもってきますね。私はあずかり知らぬものなので、くれぐれも私への批判の材料にはしない*6ように。

 私はあずかり知らぬものというのは「はあ?」ですね。松竹の本について「松竹の関係者=出版社」が「本の宣伝」としてやった行為である以上、「松竹も批判されて当然」で「出版社が勝手にやったことだから俺は知らん」で通用する話ではない。
 これは勿論松竹に限った話ではなく「共産党関係者(志位氏、不破氏など)も含めて」「全ての本の著者」に該当する話です。
 これが「著者と全く無関係な存在=新聞や雑誌の書評(好意的書評*7を含む)」ならともかく「出版社の宣伝」は「著者と無関係」とはとても言えないでしょう。
 但し、実際は、松竹自身が書いたのにすっとぼけてるのではないかと疑いますが。いずれにせよ「少なくとも」松竹が事前に目を通して、内容について了承してるでしょう。他人(出版社)に任せた上で確認すらしない丸投げでは、松竹にとって「容認できない事実誤認」が記載されない保障が何処にもないからです。「無関係の第三者による書評」ならともかく「出版社(身内的存在)の宣伝」においてそうした事態を松竹が黙認するとも思えない。一方、出版社もそんな「松竹の反感を買いかねないこと(松竹の事前了承無しで宣伝文掲載)」をする理由は何処にもないでしょう。
 「書評者」が「著者に事前に書評原稿を見せること」は普通あり得ないのとは訳が違う。
 大体そんな言い訳をするなら、そもそも自ブログに引用紹介するなと言う話です。批判コメントもつけずに「引用紹介する」とは「松竹がその内容に概ね賛同してる」ということではないのか?。そして松竹に対し、この紹介文について批判があったら「正面から反論すべき」でしょうに。
 なお、俺的に簡単にコメント(批判含む)しておきます。

 今年1月に発売された文春新書『シン・日本共産党宣言』の続編です。

 通常続編なら「同じ出版社から出す」ところ、『宣言』の売れ行きの悪さから文春に断られたのでしょう。それにしてもどんな意味で続編なのか具体的な説明がない辺り読む気が失せます(説明があっても俺個人は読む気はありませんが)。

 松竹氏の目指したものは、共産党最高指導者である不破哲三氏の夢を形にしたもの、現代の日本共産党のあるべき姿を示したものです。

 何がどう

不破哲三氏の夢を形にしたもの、現代の日本共産党のあるべき姿を示したもの

なのか、文章が具体性に乏しい辺りは読む気が失せます(説明があっても俺個人は読む気はありません)が、それはともかく。
 呆れて二の句が継げません。まず第一に不破氏と討議して本を書いたわけでもないのに不破哲三氏の夢を形にしたものなどと良くもこんなふざけたことが言えたもんです。「志位や小池ではなく、不破に忠実なのはこの俺だ」というあてこすりか。志位氏や小池氏は勿論不破氏にも失礼であり、三人とも松竹と宝島社には激怒ではないか。
 第二に「最高指導者」とは何のことなのか。委員長、議長時代ならまだしも、今の不破氏は「平の常任幹部会委員」でしかない(兼務してる社会科学研究所長も最高指導者扱いできるような役職ではない)。
 勿論、「委員長、議長を歴任したレジェンド不破氏」が他の「平の幹部会委員(特に若手)」と「党内外の評価」が同じ訳もない。
 但し、だからといって、不破氏を未だに志位委員長、小池書記局長を「委員長、議長時代同様に」部下扱いしている「最高指導者」呼ばわりしていいかと言えば話は別でしょう。
 また最高指導者と言う言葉は「中国の最高指導者・鄧小平」「リビアの最高指導者カダフィ」など「民主的とは言いがたい政治指導者(鄧小平もカダフィも『革命第一世代のレジェンド』と言うカリスマ性によって最高指導者扱いされてるのであって、少なくとも晩年においては、公式の役職では必ずしも最高指導者ではなくむしろご隠居的存在。例えば中国の場合、公式の最高指導者は江沢民党総書記)」を連想させる(不破氏をそのような人間だと当てこすってる*8と認識される)危険性もある。俺なら「最高指導者」云々とは書きません。せいぜい「大幹部」「レジェンド」でしょうか。まあ「その種の肩書き、形容句」をつけないで単に「不破氏」でもいいし肩書きをつける場合も客観的に「元議長」でいいんですけどね。
 というか「不破氏は最高指導者などではない」という不破氏や共産党側の反発が予想される文章をわざわざ書く松竹と宝島社も呆れたバカです。こういうバカを「除名されて当然の反党分子」「人間のくず」と呼ぶ以外に何と呼べるのか。

 帯には内田樹*9のコメントがつきます。

 「文春新書の推薦帯」に続いて「また内田」だそうです。内田以外に支援者はいないんでしょうか?。なお、その内田ですら「松竹をプッシュしまくってるか」と言えば最近の記事やツイートは
平川克美『「答えは出さない」という見識』(夜間飛行)書評 - 内田樹の研究室2023-06-29

内田樹
◆山崎雅弘
 7月6日発売予定の新刊『この国の同調圧力』(SB新書)は、現代日本の「生きづらさ」を創り出して人をブルーな気持ちにさせる、さまざまな種類と階層の同調圧力に光を当てました。

ということで松竹や共産党に関係ない記事も多く、それほど松竹プッシュに熱心なわけではない。
 内田にとって松竹の扱いは「他の知人友人」で「ツイート等で著書を紹介している」平川克美*10、山崎雅弘氏*11と大して変わらない扱いのようです(今のところ内田ツイート等での松竹の著書の紹介はなし)。
 松竹も「前途多難」と言うべきでしょう。
 なお、以上は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。松竹の「自由な言論」という大嘘には心底呆れます。

【参考:記憶がない

asahi.com:守屋氏、「記憶にない」連発 再喚問 - 守屋前次官問題2007.11.15
記憶にございません」。
 防衛省守屋武昌*12・前事務次官(63)は15日の参院外交防衛委員会であった2度目の証人喚問で、具体的な疑惑を指摘されても詳細を述べることを避けた。軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸*13容疑者(69)が業務上横領容疑などで8日に逮捕されてから1週間。

国会で疑惑追及かわす「記憶にない」…起源は1976年、当時の流行語に : 読売新聞2021.5.11
 総務省幹部の接待問題を巡り、関係者が次々と国会に招致されている。「記憶にない」の連発で疑惑は解消されず、野党からは虚偽答弁に罰則がある証人喚問を求める声も上がる。国会で「記憶にない」が繰り返されるのはなぜだろうか。
 放送関連会社「東北新社」から7回の接待を受けた秋本芳徳*14・情報流通行政局長(当時)は2月10日、参考人として衆院予算委員会に出席し、会食の際に放送事業を巡る話が出たことは「記憶にない」と説明した。しかし、会話を録音した音声が公開されると、「自分の記憶力の乏しさを恥じた*15」と語り、一転して認めた。
 「記憶にない」は、疑惑追及をかわすセリフとして、しばしば使われてきた。今国会では、秋本氏以外からもこの言葉が飛び出す場面があった。
 東北新社外資規制違反を巡り、3月16日の衆院予算委に参考人として出席した中島信也社長は、総務省の担当者に違法性を事前に報告したと説明した。だが、報告相手とされた当時の鈴木信也・情報流通行政局総務課長(現・電波部長)は「記憶にない」を13回繰り返した。
 こうしたやり取りに、立憲民主党逢坂誠二*16は「『記憶にない』はロッキード事件以来の国会での常套文句だ」と皮肉った。(ボーガス注:田中*17元首相、橋本*18元運輸相と言った大物政治家が起訴され)戦後最大の疑獄といわれるロッキード事件で、1976年に喚問された国際興業社主の小佐野賢治氏は「記憶にございません」を連発*19して追及をかわし、当時の流行語にもなった。

 松竹のバカもよくも記憶がないなどと腐敗政治家の常套句が口にできたもんです。恥を知れと言いたい。

*1:改憲的護憲論』(2017年)、『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(2021年)

*2:憲法九条の軍事戦略』、『集団的自衛権の深層』(以上、2013年)

*3:著書『「地球温暖化」論に騙されるな!』、『「地球温暖化」論で日本人が殺される!』(以上、2008年、講談社)、『地球温暖化対策が日本を滅ぼす』(2008年、PHP研究所

*4:「書いてない」ではなく「ロッキード事件証人喚問」小佐野賢治や「東北新社接待疑惑」総務官僚(後で紹介します)等のような「記憶がない」という「松竹の表現」には呆れます。「何を言ってるんですか、松竹さん本人が書いたんじゃないですか!」「書いたのは私ですが、松竹さんに事前に見せて了承を得ましたよ?」などの「宝島社関係者の内部告発」を想定しての「みっともない逃げ」ではないか。そういう批判が出たら「忘れていただけ」「嘘はついてない」と言い訳するんでしょう。松竹の誠実性の無さには心底呆れます。

*5:出版社の担当編集者に確認すれば分かることでしょうに「おそらく」もないもんです。

*6:「松竹と全く無関係のこと」ならともかく「松竹の本の紹介文」について、松竹批判するなと言うのには心底呆れます。どれほど「批判拒否体質」なのか。こんなことを躊躇無く言う男が「自由な言論」を標榜するとは「悪い冗談」です。

*7:勿論「インチキ書評=ステマ(出版社や著者とズブズブの関係にある人間による宣伝行為)」なら話は別ですが

*8:まあ松竹の場合本当にそう当てこすってるのでしょうが。

*9:神戸女学院大学名誉教授。著書『寝ながら学べる構造主義』(2002年、文春新書)、『ためらいの倫理学』(2003年、角川文庫)、『私家版・ユダヤ文化論』(2006年、文春新書)、『街場の現代思想』(2008年、文春文庫)、『街場の大学論』(2010年、角川文庫)、『街場のメディア論』(2010年、光文社新書)、『ハリウッド映画で学べる現代思想』、『ラカンによるレヴィナス』、『レヴィナスと愛の現象学』(以上、2011年、文春文庫)、『街場のマンガ論』(2014年、小学館文庫)、『街場の共同体論』(2016年、潮新書)、『街場の文体論』(2016年、文春文庫)、『街場の読書論』(2018年、潮新書)、『武道的思考』(2019年、ちくま文庫)、『街場の天皇論』(2020年、文春文庫)等

*10:著書『ビジネスに「戦略」なんていらない』(2008年、洋泉社新書y)、『経済成長という病』(2009年、講談社現代新書)、『株式会社という病』(2011年、文春文庫)、『移行期的混乱』(2013年、ちくま文庫)、『路地裏の資本主義』(2014年、角川SSC新書)、『一回半ひねりの働き方』(2016年、角川新書)、『路地裏の民主主義』(2017年、角川新書)、『路地裏で考える』(2019年、ちくま新書)など

*11:著書『日本会議:戦前回帰への情念』(2016年、集英社新書)、『「天皇機関説」事件』(2017年、集英社新書)、『〔増補版〕戦前回帰:「大日本病」の再発』(2018年、朝日文庫)、『中国共産党人民解放軍』(2019年、朝日新書)、『歴史戦と思想戦』(2019年、集英社新書)、『第二次世界大戦秘史:周辺国から解く独ソ英仏の知られざる暗闘』、『太平洋戦争秘史:周辺国・植民地から見た「日本の戦争」』(以上、2022年、朝日新書)、『未完の敗戦』(2022年、集英社新書)など

*12:防衛施設庁施設部長、防衛庁長官官房長、防衛庁防衛局長、防衛事務次官など歴任。後に収賄で有罪判決(懲役2年6月、追徴金約1250万円)が確定。栃木県さくら市喜連川社会復帰促進センターで服役後、2012年7月に出所

*13:山田洋行で専務取締役を務めた後、日本ミライズを設立。後に山田洋行からの業務上横領罪や守屋昌元防衛事務次官への贈賄罪で懲役1年6ヶ月の有罪判決

*14:旧郵政省出身。総務省情報通信政策局情報通信政策課長、大臣官房企画課長、総合通信基盤局電気通信事業部長、情報流通行政局長など歴任。2021年7月、退官。2022年から電気通信普及財団理事長(秋本芳徳 - Wikipedia参照)。不祥事を起こして退官しても、「財団法人に天下りし高給取得」とは全く腹が立ちます。

*15:松竹も「松竹が事前に文章について知っていたこと」が動かぬ証拠で証明されれば自分の記憶力の乏しさを恥じたと言い出すんでしょう。松竹も呆れたバカです。

*16:菅内閣総務大臣政務官立憲民主党政調会長等を経て立憲民主党代表代行

*17:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*18:池田内閣建設相、佐藤内閣官房長官、建設相、運輸相、自民党総務会長(佐藤総裁時代)、幹事長(田中総裁時代)など歴任

*19:後のこの発言が「記憶にないわけがない」と偽証罪に問われ有罪判決。自民党が証人喚問を逃げたがるのは小佐野のように偽証罪で追及されたくないからです。