問題は「批判の中身」であって「公務員批判それ自体」ではない(副題:inti-sol氏に改めて呆れる)(2023年8/18日記載)

今でもその給料は「衝撃」ですか? | inti-solのブログ - 楽天ブログ

 その昔、「脱公務員天国」なんてことを掲げて公務員を攻撃し続けた首相*1もいましたし、その頃は当ブログでも公務員の「高待遇」を批判する方がいました。きっとそういう皆さんの「願い」が通じてこんな時代になってしまったのでしょう。

 過去には

◆鉄建公団(日本鉄道建設公団*2)のカラ出張(架空出張)等→朝日新聞の「公費天国」キャンペーン(朝日新聞社会部『公費天国』(1979年、朝日新聞社))
◆いわゆる「官官接待」問題(朝日新聞社会部『ドキュメント官官接待』(1996年、風媒社))
◆大蔵官僚の「ノーパンしゃぶしゃぶ接待」
→官僚7人(大蔵省4人、大蔵省出身の証券取引等監視委員会の委員1人、日本銀行1人、大蔵省OBの日本道路公団理事1人)の逮捕、起訴に発展。起訴された官僚7人は、執行猶予付きの有罪判決が確定した。この責任を取り三塚博*3蔵相と松下康雄*4日本銀行総裁、小村武*5大蔵事務次官らが引責辞任。(大蔵省接待汚職事件 - Wikipedia参照)

等「公務員不祥事(収賄等)」があったので「一概に公務員批判が不適切とは言えない」。まさかinti-sol氏だって「公費天国キャンペーン」「官官接待キャンペーン」を「朝日の不当な公務員叩き」とは言わないでしょう。
 問題はいつの間にか「正当な公務員批判」が「維新の怪」の「公務員叩き」のような「無茶苦茶な代物(公務員への不当な待遇劣化等)」にすり替わっていったことです。
 それにしても

 私の知る限り、地方公務員も事情は変わりません。職員が年度途中に続々と辞めていく状況が生じています。おそらくどこの自治体でも同じであろうと思います。
 そのうち、行政機能の破綻を心配しなけれゃならない状況が目前まで迫っていると思いますよ。
 私は、そうなる前に、60歳で勝手に定年*6して(定年は65歳に延長されていますが)(ボーガス注:パートタイムの非正規で働くことはあり得ても)少なくともフルタイムの正規職からはオサラバしよう、という気持ちが抑え切れないくらい強まっています。

ということはinti-sol氏は「地方公務員」なんですかね?
 しかし当事者だと「一部の公務員批判」に「不当な言いがかり」と抗議する御仁が、「松竹の反党行為(明らかに不当な言いがかり)」を非難する党執行部には「正当な批判を何故受け入れない(呆)」「共産党に失望した」と不当な因縁をつけるのだから呆れます。
 ご自分の行為が「一部の公務員批判派」から「正当な批判を何故受け入れない(呆)」「公務員(inti-sol氏)に改めて失望した」「60歳で早期退職したければすればいいだろ。そんなに勤労意欲がないのか。これだから公務員(inti-sol氏)はダメなんだ。どうせ5年早く辞めても高額退職金なんだろ?、いいよな、公務員は」等と恐らく否定的に思われてることには気づいてないんですかね(苦笑)。
 なお、思いついたのでついでに書いておきますが「労働条件の悪化(賃金や労働時間等の劣化、非正規の増加等)」は何も「公務員に限ったことではない」。
 勿論、「だから公務員は我慢しろ」と言う話ではなく、inti-sol氏の視点が「公務員にしか向いておらず」、民間労働者が恵まれてるかのように誤読されかねない点は配慮が足りないというか、いかがな物かと思います。

*1:道路公団民営化の小泉首相のことか?

*2:1964年(昭和39年)の日本鉄道建設公団法の公布に伴い国と国鉄(当時)の出資で発足。国の特殊法人改革の一環で、2002年(平成14年)の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法の公布に伴い、2003年(平成15年)10月1日付で解散し、同日、運輸施設整備事業団と統合されて設立された独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に業務が承継された(日本鉄道建設公団 - Wikipedia参照)

*3:中曽根内閣運輸相、竹下内閣通産相、宇野内閣外相、自民党政調会長(海部、宮沢総裁時代)、幹事長(河野総裁時代)、橋本内閣蔵相等を歴任

*4:大蔵省主計局長、事務次官等を歴任。退官後は太陽神戸銀行頭取、太陽神戸三井銀行会長、さくら銀行太陽神戸三井銀行が改称、現在は住友銀行と合併し、三井住友銀行)相談役等を経て日銀総裁

*5:大蔵省主計局長、事務次官等を歴任。退官後は大蔵省財政金融研究所顧問、日本政策投資銀行総裁等を歴任

*6:早期退職ですね。