今日の産経ニュース(2023年8/22~23日分)(追記あり)

公明・石井幹事長、森友問題「一番の災害」 - 産経ニュース
 「現職首相・安倍の汚職事件」を「災害」呼ばわりとは何処まで下劣で無責任なのか。呆れて二の句が継げません。
【追記】
石井公明幹事長、森友発言陳謝 自然災害との比較は不適切 - 産経ニュース
 批判されなきゃわからない、この程度の常識もないバカが「陣笠ならまだしも」幹事長かと心底呆れます。幹事長を更迭したらどうか。


【最後の伝言~戦後78年】「戦うしかなかった」後悔なく 戦友への思いキャンバスに 元特攻「伏龍」兵 故鈴木道郎さん - 産経ニュース

「戦うしかなかった」後悔なく

とはウヨの産経らしいタイトルですが

 鈴木さんの家族によると、生前、伏龍を「ばかげた手法であんなので勝てるわけがなかった。苦しくて辛くてもう二度と経験したくない」と話していたが、予科練や特攻に志願したことについては一度も後悔の言葉を口にすることはなかったという。
 「戦争はあってはならないが、当時は国のために戦うしかなかった

を「青字部分」を理由にこのようなタイトルにするのは詐欺も甚だしいのではないか。
 なお、「伏龍」については以下を紹介しておきます。

海底特攻「伏龍」(1)勇名裏腹、潜水服と竹竿で敵艦へ 戦争のある人生 | カナロコ by 神奈川新聞2015.12.2
 海底特攻「伏龍」の元隊員、門奈鷹一郎さん*1が昨年9月、85歳で亡くなった。経験者の一人として、断片的な情報しか残されていなかった「最後の特攻」の実態を伝えるべく、調査研究に後半生をささげた。

海底特攻「伏龍」(2)「行くのですね」灯火管制下の壮行 戦争のある人生 | カナロコ by 神奈川新聞2015.12.4
終戦3か月前に編成 水中特攻「伏龍」88歳の証言|岐阜の戦跡 薄れる戦争の記憶 NHK2018.8.15
「戦争はだめだ!絶対にだめだ!」水際特攻『伏龍』元隊員の93歳男性が語る | TBS NEWS DIG2022.8.13

2つの特攻兵器を経験した元学徒兵死去 102歳、岩井忠正さん「証言したい」最後まで:東京新聞 TOKYO Web2022.10.3
 戦時期に文科系大学生の徴兵猶予を停止した「学徒出陣」によって慶応大在学中に召集され、2つの特攻兵器を経験した岩井忠正さんが9月1日、肺炎のため死去した。102歳。
 1943年12月に海軍へ入隊し、魚雷を改造した特攻兵器「回天」と、潜水服を着用して海底から棒状機雷で敵の上陸用舟艇を攻撃する「伏龍」の部隊に所属した。戦後は商社勤務を経て、語学力を生かし翻訳業を営んだ。
 2つの特攻兵器を知る貴重な戦争体験が注目を集めた。2020年、「記憶が鮮明なうちに若い人へ伝えたい」と、同じく海軍特攻隊から生還した弟の忠熊さん*2(100歳)=大津市、元立命館大副学長=との対談をまとめた「特攻・最後の証言」(河出書房新社*3を出版した。

「人間機雷」海中に潜み、爆弾を付けた棒で敵船を突く…「特攻は愚か」94歳元隊員:地域ニュース : 読売新聞2023.7.1
 なお、

『粗にして野だが卑ではない:石田禮助*4の生涯』(1992年、文春文庫)
『わしの眼は十年先が見える:大原孫三郎*5の生涯』(1997年、新潮文庫)
『もう、きみには頼まない:石坂泰三*6の世界』(1998年、文春文庫)
『部長の大晩年:永田耕衣*7の満開人生』(2004年、新潮文庫

等の評伝小説で知られる城山三郎*8や「元ヤクザ(安藤組組長)で、ヤクザ引退後にヤクザ映画俳優となった安藤昇*9」も「伏龍部隊の経験者」だそうです(伏龍 - Wikipedia城山三郎さんと水中特攻部隊「伏龍」: 轟亭の小人閑居日記 馬場紘二(2021.1.12)、「人間機雷」に配置された城山三郎が見た、忘れられない光景 | 毎日新聞(2022.5.23)参照)。


共産と連携すれば国民民主が逃げる 次期衆院選向け苦悩する立民 - 産経ニュース

「たまたま同じ日に(演説と)なった。私の判断ではない」。
 岡田克也*10幹事長は22日の記者会見で、岩手県知事選の応援で20日に同県陸前高田市を訪れた際、共産の小池晃書記局長と並んで現職の達増拓也氏にエールを送ったことについてこう述べた。

 岡田が民主党代表時代、「共産を含む野党共闘」をしていたのは「単に党利党略だった」と自白してるのも同然のアホ発言です。
 しかし、こんな無礼なことを言えば「(一部地域限定ならともかく)共産が立民に全面的に協力することなどあり得ない」し、一方で今の「落ちぶれた立民」に「共産以外に手が組める相手がない」「立民単独では小選挙区では選挙にはとても勝てない(このままでは確実に衆院選で大敗)」位のことも分からない岡田のバカさには呆れますね。
 国民民主は自民にすり寄ってるし、マスコミ世論調査での支持率がついに「維新>立民」となった維新は「立民を潰す」「我々が最大野党になる」と公言。
 「政策合意が必要(志位)」という条件がある*11とは言え、「立民との共闘」を主張してる有力政党は共産しかない。社民やれいわは共産に比べて党勢が弱い。
 まあ、社民はともかくれいわは

【声明】衆議院でのくしぶち万里議員への懲罰に抗議する(2023年6月2日 れいわ新選組) | れいわ新選組
 懲罰動議を提出したのは、自民、公明、維新、立憲
 「登院停止10日間」の懲罰議案に賛成したのは、自民、公明、維新、国民民主など。
 かくして16年ぶりとされる衆議院での懲罰が決まった。
 「登院停止10日間」という懲罰。紙一枚を掲げただけで、このような処分はあり得ない。
 私たちは、共同代表であるくしぶち万里議員が受けた処分を許さず、強く抗議する。
 私たちは、懲罰動議を提出した者たち、賛成した者たちに言いたい。こんな処分をするな。

等で立民を悪し様に批判しており、共闘しそうにないですが。
 もはや立民には「議席数で維新に追い抜かれ、新進党のように消滅する未来」しかなさそうです。短期的にはともかく、長期的には「立民のようなろくでもない政党」は消えてなくなった方がいいかもしれない。


ひとり親2割食料買えず 必要でも、国立研調査 - 産経ニュース
 こうした「まともな調査」を国立研究機関が行っても「生活支援」というまともな形に「必ずしもならない」日本社会、政治の愚劣さには改めてうんざりします。


赤ちゃん7人殺害で終身刑 女看護師に英裁判所 - 産経ニュース
 英国は「ヨーロッパの多数の国と同じく」死刑廃止なので終身刑ですが「殺害者数(7名)」といい、「被害者が赤ん坊であること」といい、日本なら「心神喪失で無罪か、心神耗弱で減刑」でない限り確実に死刑ですね。

*1:著書『海軍伏龍特攻隊』(1999年、光人社NF文庫)、『少年飛行兵物語:海軍乙種飛行予科練習生の回想』(2016年、光人社NF文庫)

*2:著書『明治国家主義思想史研究』(1972年、青木書店)、『天皇制と日本文化論』(1987年、文理閣)、『天皇制と歴史学』(1990年、かもがわ出版)、『学徒出陣』(1993年、かもがわブックレット)、『明治天皇』(1997年、三省堂)、『近代天皇制のイデオロギー』(1998年、文理閣)、『西園寺公望』(2003年、岩波新書)、『「靖国」と日本の戦争』(2008年、新日本出版社)、『十五年戦争期の京大学生運動』(2014年、文理閣)等

*3:岩井兄弟の著書としては他に『特攻:自殺兵器となった学徒兵兄弟の証言』(2002年、新日本出版社)、『特攻と日本軍兵士:大学生から「特殊兵器」搭乗員になった兄弟の証言と伝言』(2020年、毎日新聞出版)がある。

*4:1886~1978年。三井物産社長、国鉄総裁等を歴任

*5:1880~1943年。倉敷紡績(現・クラボウ)、倉敷絹織(現・クラレ)を創業し、大原財閥を築き上げる。社会、文化事業にも取り組み、倉紡中央病院(現・倉敷中央病院)、大原美術館、大原奨農会農業研究所(現・岡山大学資源生物科学研究所)、倉敷労働科学研究所(現・大原記念労働科学研究所)、大原社会問題研究所(現・法政大学大原社会問題研究所)、私立倉敷商業補習学校(現・岡山県立倉敷商業高等学校)を設立

*6:1886~1975年。第一生命保険社長、東京芝浦電気(現・東芝)社長、経済団体連合会経団連)会長、アラビア石油会長等を歴任

*7:1900~1997年。本名は永田軍二。三菱製紙高砂工場に勤務する傍ら俳句活動。1955年定年退職し、毎日新聞兵庫県版俳句選者、 神戸新聞俳句選者等を歴任。著書『耕衣自伝:わが俳句人生』(1992年、沖積舎)等

*8:1927~2007年。1959年、『総会屋錦城』で直木賞受賞(城山三郎 - Wikipedia参照)

*9:1926~2015年。1958年、横井英樹の債務取立てを請け負うが、その話し合いの席上での横井の態度に激怒した安藤は、組員に横井襲撃を命じる(横井英樹襲撃事件)。恐喝等の容疑で安藤が逮捕され6年間服役した後、安藤組は解散。1965年、自らの自叙伝を映画化した『血と掟』(松竹配給)に主演し映画俳優へ転向。1979年、東映映画『総長の首』出演を最後に俳優を休業。これ以降はごく希にVシネマに客演する程度で、Vシネマのプロデュースや文筆活動に勤しんだ(安藤昇 - Wikipedia参照)

*10:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、代表、立憲民主党常任顧問等を経て立憲民主党幹事長

*11:この条件を満たさずに「共産は下ろせ」と一方的に言える一部の立民支持者には心底呆れます。共産に限らず「他党」は立民の「馬の足」ではない。何様のつもりなのか。