今日の産経ニュース(2023年9/9~12日分)(追記あり)

外相に上川陽子氏、女性閣僚5人 第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ決まる - 産経ニュース
 小泉内閣の「女性5人(扇国交相、川口*1環境相、田中*2外相、遠山*3文科相、森山*4法相)」と並ぶ「女性最多(加藤*5こども政策等担当相、上川外相、自見*6地方創生等担当相、高市*7経済安保相、土屋*8復興相)」ですので、これを岸田は「女性重視」と当然宣伝したいのでしょうがこれを評価する人もあまりいないでしょう。
 なお、ここで「女性閣僚6人にすれば小泉内閣とタイではなく、小泉超えで史上最多女性閣僚だ!」ができない辺りも「ポピュリストとして岸田が中途半端なところ」です。まあ6人にしても大して評価されないでしょうし、そんなくだらないパフォーマンスを見たくもないですが。
 それにしても「小泉内閣の『田中真紀子→川口順子』から今回の上川に至るまで女性外相て多分いないんだろうな?」と思ったら「大当たり」ですね。田中が「初の女性外相」なので日本では未だ「田中、川口、上川の三人」しか女性外相がいないわけで「何だかなあ(唖然)」ですね。
 主張/男女平等125位/低迷の日本 政治の責任が重大(2023.6.25)というのも当然ではあるでしょう。


【速報中】こども政策担当相に加藤鮎子氏、外相に上川元法相起用へ - 産経ニュース
 マイナンバー問題であれだけケチをつけた河野がデジタル相留任とは驚きです。
 また「岸田派の中堅幹部」で「福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相」等の閣僚を歴任した林外相(岸田派領袖・後継者の有力候補の一人)が退任するのも驚きです。留任するかと思ってました。後任の上川陽子氏(岸田派中堅幹部、第三次、第四次安倍、菅内閣法相等を歴任)は外交通とは言いがたいですからね(岸田派の幹部を閣僚に入れる&女性閣僚増加アピールという思惑ではあるのでしょうし、外交通とは言いがたい田中真紀子が外相(小泉内閣)になったことを考えれば驚きではないのでしょうが)。まあ、いずれにせよ、大して清新さもなく、支持率がご祝儀で上がるとは到底思えません。


安倍氏の遺志継ぎ改憲を 月刊「正論」が討論会 - 産経ニュース
 未だに安倍を持ち上げることには心底呆れます。まあ改憲右翼にとって「皆で持ち上げられる政治家」が安倍しかいないのでしょうが。


【産経抄】9月9日 「汚染魚」と言い出した共産党 - 産経ニュース

「(中国以外の)世界の国々は日本側に立ち、日本が正しいと分かっている」。
 来日中のマッカーシー米下院議長は7日、記者団に語った。同席したエマニュエル米駐日大使も「中国には日本を孤立させる意図があった*9が、中国こそが孤立している」と指摘した。

 米国自身が原発推進国であり、また、日本の軍事同盟国であり、近年、中国への敵対的態度を強めていることを考えれば鵜呑みにはできないでしょう。果たして本当に「世界」は日本支持か?
 そして「LGBT法案」の時には散々エマヌエル大使を悪口した癖によくもこんな風に彼を持ち出せたもんです。

 処理水をやはり汚染水と呼ぶ日本共産党はとみると、次期衆院選候補がX(旧ツイッター)で中共も顔負けの妄言を発信している。
「どうぞ、もっとしっかり汚染魚を食べて、10年後の健康状態をお知らせください」。

 ここで「候補の実名」を書かない辺りが「おいおい」ですね。
 この記事だけでは「そのツイート」が確認できません

 つまるところ、反原発や政権批判といった自分たちの政治目的のためなら、地域住民や水産業関係者が理不尽な被害を受けても仕方がないと思っているのか。

 それこそ日本共産党への誹謗でしょう。
 そして産経の方こそ「反野党」という「自分たちの目的」のためなら、懲りない馬鹿 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判するような明らかなデマ記事を容認するくせに良くも言ったもんです。

 中国の李強首相は7日の東アジアサミットで、処理水への直接的な批判を控えた。

 「日本が正しいからだ」と主張する産経ですがそういう話ではないでしょう。既に「一定の批判を加えてる」のでさらなる批判は控えただけの話でしょう。中国も「日中関係がどんなに悪化しよう」ともあらゆる場で「処理水放出を批判」という立場ではないでしょう。

 日本の一部野党やマスコミの突出ぶりが目立つ。

 一部野党が「共産党(共産だけではないかもしれませんが)」を指すことは前の文章で分かりますが「マスコミ」が何を指すかは不明です。なお、産経は勿論ですが、読売、日経といった政権よりの右派メディアは「この問題でも政府支持」でありマスコミ全体がこの問題で政府批判という事実はありません。
【追記】
1)コメント欄で候補者名(村井あけみ氏:ググったところ広島6区候補で元福山市議)をご指摘頂きました。ご指摘ありがとうございます。なお「綸言汗の如し - Wikipedia(責任ある地位の人間は軽率な発言をすべきではない)」であり「撤回すればいい」というものではありませんが、当人が撤回したことを「知らないのか、故意に無視してるのか」書かない産経も「おいおい」ですね。恐らく「共産に悪口雑言するため」に「撤回したこと」を産経は故意に隠したかった、だから名前を書かなかったのでしょう。
2)
「汚染魚」発信の候補予定者 共産が擁立取り下げ発表 - 産経ニュース
「汚染魚は党見解に反する」も「汚染水は科学的」 共産・小池書記局長会見の主なやり取り - 産経ニュース

 共産党は11日、X(旧ツイッター)で福島県産の水産物を「汚染魚」と発信した村井明美氏について、次期衆院選での擁立を取り下げると発表した。
◆小池
 村井氏から候補を辞退したいという申し出がありました。公認したのは中央本部の責任であります。私からも関係者の皆さんに謝罪をしたいと思います

赤旗広島6区村井氏の立候補辞退について/小池氏が会見

 ひとまず紹介しておきます。特にコメントはしません。

*1:小泉内閣環境省、外相を歴任

*2:村山内閣科技庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相を歴任

*3:元文科官僚。文化庁次長、文部省教育助成局長、高等教育局長、文化庁長官等を経て小泉内閣文科相

*4:海部内閣環境庁長官官房長官、宮沢内閣文相等を歴任

*5:第四次安倍内閣環境大臣政務官、岸田内閣国交大臣政務官等を経て岸田内閣こども政策等担当相(初入閣)。加藤紘一自民党幹事長の娘

*6:第四次安倍内閣厚労大臣政務官等を経て岸田内閣地方創生等担当相(初入閣)。自見庄三郎(橋本内閣で郵政相)の娘

*7:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、第三次安倍内閣総務相自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)等を経て岸田内閣経済安保相

*8:第一次安倍内閣環境副大臣、第二次安倍内閣厚労副大臣等を経て岸田内閣復興相(初入閣)。土屋元埼玉県知事の娘

*9:素直に「安全面から批判してる」と評価しない辺りが本当に米国はどうしようもない。