珍右翼・高世仁に悪口する(2023年9/21日分)

いま脚光を浴びるリトアニア - 高世仁のジャーナルな日々

 テレ朝の「ワイド!スクランブル」をつけていたら、バルト三国の一つ、リトアニア共和国の駐日大使、オーレリウス・ジーカス氏が生出演して「リトアニア特集」をやっていた。そして夕方、これもたまたまTBSの「Nスタ」をつけていたら、またジーカス大使が出ていた。

 はっきり言って日本国内においてリトアニアが脚光を浴びてるなんて事実は何処にもないでしょう。
 この程度で「脚光」なんて馬鹿げています。

【参考:リトアニア

ラトビア首相にシリニャ氏 バルト3国、全員女性に:東京新聞 TOKYO Web2023.9.16
 ラトビア議会は15日、カリンシュ前首相の辞任に伴い、福祉相のエビカ・シリニャ氏(48)を首相とする連立政権を承認した。シリニャ氏の就任で、バルト3国の首相は全て女性となった。
 カリンシュ氏は8月、連立を組む他の2党に内閣改造を拒否されたため、内閣総辞職により新たな連立政権の発足を目指すと表明した。カリンシュ氏は新たに外相に就任した。
 バルト3国の他の2国では、エストニアでカラス氏、リトアニアでシモニテ氏といずれも女性が首相を務めている。
 世界経済フォーラムが各国の男女平等度を順位付けし6月に発表した「男女格差報告」では、調査対象の146カ国中、リトアニアが9位、ラトビアが13位、エストニアが22位。日本は125位だった。

 ちなみにググったところ「1位アイスランド」「2位ノルウェー」「3位フィンランド「4位ニュージーランド「5位スウェーデン「6位ドイツ」「7位ニカラグア」。「8位ナミビア」「10位ベルギー」(例えばジェンダー・ギャップ指数 - Wikipediaジェンダー平等 日本125位に後退 政治参加の分野で格差大きく | NHK | ジェンダー参照)
 この種の調査はやはり北欧(青字部分)が強い。
 ということで

【1位アイスランド

父親の育休取得率7割!【世界でもっとも男女平等な国(1)】 - 記事 | NHK ハートネットNHK教育テレビハートネットTV(2018年10月3日放送)「平成がのこした“宿題”第2回『ジェンダー格差』」を再構成)
 「世界ジェンダーギャップ指数」。日本の順位は149カ国中110位。
 女性活躍推進が叫ばれる中、まだまだ格差が大きい日本。いったいどうすればその格差は埋められるのでしょうか。今回の特集では、10年連続1位のアイスランドを取材。「世界でもっとも男女平等な国」の暮らしの実態と、これまでの歩みからヒントを探ります。

アイスランド首相に聞く ジェンダー平等社会へのヒントとは? - クローズアップ現代 - NHK
【3位フィンランド:刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
◆堀内都喜子*1フィンランド・豊かさのメソッド』(2008年、集英社新書)
増田ユリヤ*2『教育立国フィンランド流教師の育て方』(2008年、岩波書店
◆リッカ・パッカラ『フィンランドの教育力:なぜ、PISAで学力世界一になったのか』(2008年、学研新書)
◆岩竹美加子『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』(2019年、新潮新書)
◆堀内都喜子『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(2020年、ポプラ新書)
◆岩竹美加子『フィンランドはなぜ「世界一幸せな国」になったのか』(2022年、幻冬舎新書)
◆堀内都喜子『フィンランド・幸せのメソッド』(2022年、集英社新書)
【5位スウェーデン:刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
◆岡沢憲芙*3スウェーデンの挑戦』(1991年、岩波新書)
◆竹崎孜*4スウェーデンはなぜ生活大国になれたのか』(1999年、あけび書房)
◆竹崎孜『スウェーデンはなぜ少子国家にならなかったのか』(2002年、あけび書房)
◆竹崎孜『スウェーデンはどう老後の安心を生み出したのか』(2004年、あけび書房)
◆小澤徳太郎『スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」』(2006年、朝日選書)
◆竹崎孜『貧困にあえぐ国ニッポンと貧困をなくした国スウェーデン』(2008年、あけび書房)
◆三瓶恵子*5『人を見捨てない国、スウェーデン』(2013年、岩波ジュニア新書)
◆三瓶恵子『女も男も生きやすい国、スウェーデン』(2017年、岩波ジュニア新書)

等といったテレビ番組や著書もある「北欧の方」がリトアニアよりよほど注目されてるでしょう。
 なお、「15位英国」「30位カナダ」「40位フランス」「43位米国」「79位イタリア」(以上、G7諸国)、「105位韓国」「107位中国」なので「125位日本」は「G7最下位」で「アジアでも上位ではない」。
 岸田政権の「副大臣政務官に女性ゼロ」を考えれば「当然」ではあるでしょう。

*1:2013年から駐日フィンランド大使館広報部に勤務

*2:著書『新しい「教育格差」』(2009年、講談社現代新書)、『揺れる移民大国フランス』(2016年、ポプラ新書)、『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』(2021年、ポプラ新書)

*3:早稲田大学名誉教授。著書『スウェーデン現代政治』(1988年、東京大学出版会)、『スウェーデンの政治』(2009年、東京大学出版会)等

*4:鹿児島経済大学(現・鹿児島国際大学)教授、埼玉大学教授、常磐大学教授を歴任(竹崎孜 - Wikipedia参照)

*5:著書『ピッピの生みの親アストリッド・リンドグレーン』(1999年、岩波書店)、『どこにもない国:フィンランドの詩人エディス・セーデルグラン(1892-1923)』(2011年、冨山房