今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年9/21日分)(追記あり)

参院補選予定候補/オール徳島 広田氏の応援決定

 「立憲主義と民主主義を取り戻し安保関連法を廃止させるオール徳島」(オール徳島)は19日、徳島市で第29回懇談会を開催し、参議院徳島・高知選挙区補欠選挙(10月5日告示・22日投票)で、無所属で前立憲民主党衆院議員の広田一*1を応援することを決定しました。

 泉が立民党代表であり続ける限り「衆院選での野党共闘の本格的展開」は望み薄であり、「一日も早い泉の代表辞任→まともな代表の就任による野党共闘再建」を望みますが、ひとまずは野党共闘参院補選で成立したことを素直に喜びたい。それにしてもいくら何でも「高知と徳島で一つの選挙区(合区)」というのは問題がありすぎないか。


杉田氏の人権侵害認定/札幌法務局、アイヌ差別で「啓発」
 当然の認定ですが素直に喜びたい。そしてこれでも杉田*2自民党公認とし続けるならば「自民党の道義的責任」が当然問われます。
【追記その1】
赤旗「人権侵犯」杉田氏を要職に/反省なき自民 党環境部会長代理に起用
赤旗主張/杉田氏の要職起用/自民の人権意識の欠落は重大
「人権侵犯」認定の杉田水脈氏 自民が党環境部会長代理で調整 [自民] [岸田政権]:朝日新聞デジタル
自民党、杉田水脈氏を環境部会長代理、松川るい氏を副幹事長に起用 「人権侵犯」認定や「エッフェル塔」投稿で女性局長辞任:東京新聞 TOKYO Web*3
 批判ブクマもついていますが事実なら呆れて物が言えません。安倍派(『差別暴言』杉田も『研修名目でフランス観光』松川*4安倍晋三がスカウトし、現在安倍派所属)への忖度なのか?。
 全く

 等々力警部(加藤武)「よしわかった!、政務官副大臣に女性が一人も居ないのはこういう人材しかいないからですね!、岸田首相」

と皮肉を言いたくなります。
【追記その2】

リベラル無党派さん
 自民党のような強烈な女性蔑視&世襲政党において、女性でありなおかつ政治家一族でもないというのは弱い立場であり、こうした一線を越えたヘイト発言をし続けなければ存在感を保てなかったという面もあるでしょう。

 ご指摘の通り、自民の女性政治家とは

小渕優子
 小渕元首相の娘。麻生内閣少子化等担当相、第二次安倍内閣経産相等を経て、今回、自民党選対委員長
野田聖子
 野田卯一*5の孫。小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣科学政策等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相、岸田内閣少子化等担当相等を歴任

等、世襲が多い。
 今回話題になった「小泉内閣とタイの女性閣僚5人」にしてもその中身は

◆加藤子ども政策担当相
 加藤紘一*6の娘。第四次安倍内閣環境大臣政務官、岸田内閣国交大臣政務官等を経て今回初入閣
◆自見地方創生等担当相
 自見庄三郎*7の娘。第四次安倍内閣厚労大臣政務官等を経て今回初入閣
◆土屋復興相
 土屋元埼玉県知事の娘。小泉内閣外務大臣政務官、第一次安倍内閣環境副大臣、第二次安倍内閣厚労副大臣等を経て今回初入閣

世襲政治家が多い。
 とはいえ過去においては
資質の問題から生きた時代まで大差があるにしても、あまりの落差に驚く(森山真弓と杉田水脈) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が紹介する

森山眞弓 - Wikipedia参照
森山真弓
 1980年(昭和55年)、労働省婦人少年局長を最後に労働省を退官。局長時代には男女雇用機会均等法の草案作成に尽力し、その姿はNHKプロジェクトX』の『女たちの10年戦争~「男女雇用機会均等法」誕生』で後に紹介されている。
 後に政界入りし、海部内閣環境庁長官官房長官*8、宮沢内閣文相、小泉内閣法相を歴任。
 日本相撲協会に対し、女人禁制についての問題提起をたびたび行った。労働省婦人少年局長時代の1978年(昭和53年)には、わんぱく相撲大会の予選で上位入賞した女児が国技館で行われる本大会に出場できない問題*9について、協会理事を労働省に呼び「土俵は神聖というのは、どういう意味ですか?」「みなさんは女性を不浄だと思っていらっしゃるのかしら?」と問い詰めた。海部内閣官房長官時代に、内閣総理大臣杯を土俵に上がって授与しようとして日本相撲協会に拒否された際には、女性差別であると問題提起を行った。
 選択的夫婦別姓制度導入に賛同し、また婚外子差別撤廃派でもあった。

という「過大評価はできない」ものの「一定のリベラルさを持った女性政治家」も自民にはいたのですが。
 なお、「話が脱線しますが」

森山眞弓 - Wikipedia参照
 夫の欽司*10との間に1男2女を授かったが、長男は昭和48年(1973年)に、柔道の試合中に事故で死去。森山は、この時のことについて、悲しみを紛らわすため(労働省の)仕事に打ち込んだと後述している。

だそうです。柔道が危険なスポーツなのではない、日本の柔道が危険なのだ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の一例なのでしょう。


都倉長官の説明求める/勝共連合と接点 文化庁に宮本岳志氏

 作曲家で文化庁長官の都倉俊一氏(75)に統一協会(現・世界平和統一家庭連合)の政治組織「国際勝共連合」との接点が浮上した問題で、日本共産党宮本岳志衆院議員は20日、文化庁の担当者に事実関係を確認しました。
 都倉氏は、勝共連合が1984年10月に日本武道館(東京都千代田区)で開いた大規模集会に参加し、同連合の機関紙「思想新聞」に絶賛するコメントを寄せていました。
 同年には同新聞にコラム(計13回)を連載し、国家機密法(スパイ防止法)制定運動の一環で87年に製作された映画の音楽を担当していたことも分かっています。
 都倉氏が音楽を担当した映画は、2008年にDVD化されました。同年6月の『週刊新潮』のコラムで都倉氏は、この映画について「製作費は潤沢で(中略)音楽制作予算もいつもより多く、私も驚いたほどである」と述べています。
 日本共産党宮本岳志衆院議員は(中略)都倉氏が説明責任を果たすよう求めました。

 以前拙記事でも取り上げた井上梅次監督映画『暗号名・黒猫を追え!』ですね。
 都倉は「完全にズブズブ」としか言いようがない。
 なおこの映画、「柴俊夫*11」「榎木孝明*12」「国広富之*13」「田中美佐子*14」など「意外な有名俳優が出演」しています(例えば暗号名 黒猫を追え! - Wikipedia参照)。もはや彼らにとって完全に黒歴史ですが。
 ちなみに

「月丘夢路 井上梅次 100年祭」 東京・京橋の国立映画アーカイブ:東京新聞 TOKYO Web
 宝塚歌劇団から映画俳優となり活躍したスター月丘夢路さん(1921~2017年)と夫の井上梅次*15監督(1923~2010年)の華麗な軌跡を伝える展覧会「月丘夢路井上梅次(ボーガス注:生誕?)100年祭」が東京・京橋の国立映画アーカイブ展示室で8月22日~11月26日に開かれる。
 歌手としても活躍した月丘さんの歌声や井上監督作の主題歌などを聴けるコーナーもある。10月31日~11月26日には関連上映企画を開催する。
 「火の鳥*16」「危険な関係*17」「夜の牙*18」など2人が共にした映画のポスター、それぞれに携わった作品の資料をはじめ、1957年の結婚式や自宅での写真、往復書簡、愛用品などを一挙に公開。

だそうですがさすがに統一協会映画「黒猫を追え」(井上が監督)のような黒歴史は扱われないようです。
 月丘夢路 井上梅次 100年祭 | 国立映画アーカイブによれば
◆『乳房よ永遠なれ』(1955年、田中絹代監督、月丘夢路主演) 撮影スナップ
江戸川乱歩の美女シリーズ『天国と地獄の美女:パノラマ島奇譚』(1982年放送、井上が監督、脚本)の脚本
等の展示があるとのこと。

*1:高知県議を経て衆院議員。菅直人内閣で防衛大臣政務官。2021年衆院選自民党公認候補の尾崎前高知県知事(高知県知事時代に第一次安倍政権の教育再生会議委員、また岸田内閣でデジタル大臣政務官)に敗れ落選

*2:岸田内閣で総務大臣政務官

*3:松川の場合、問題は「投稿それ自体」ではなく「投稿から研修旅行と強弁していても、観光の疑いが濃厚なこと」なのでややミスリーディングなタイトルです。

*4:「杉田スカウト」に比べればあまり知られていませんが『2014年、安倍内閣が掲げる「女性が輝く世界」を推進するため、外務省に新設された女性参画推進室の初代室長に起用された(明らかに政界進出前提の箔付け人事でしょう)。2016年、外務省を退官し、自民党大阪府連が参院選に松川を擁立(松川るい - Wikipedia参照)』ということで松川の政界進出も明らかに安倍のバックアップです。

*5:元大蔵次官。吉田内閣建設相、三木内閣経企庁長官を歴任

*6:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)等を歴任

*7:橋本内閣郵政相、菅、野田内閣金融等担当相、国民新党幹事長、代表等を歴任

*8:彼女は現時点において唯一の女性官房長官である。

*9:実はこの問題は現在でも解決されておらず、相撲協会主催のわんぱく相撲とは別途、女児対象のわんぱく相撲全国女子大会 - Wikipediaが行われている。

*10:田中内閣科技庁長官、大平内閣運輸相等を歴任

*11:1947年生まれ。TBSテレビの特撮ドラマ『シルバー仮面』(1971~1972年)、NHKドラマ『新・坊っちゃん』(1975~1976年)、フジテレビドラマ『さわやかな男』(1977~1978年)、NHKドラマ『いのち燃ゆ』(1981年)等で主演。1988年にフジテレビの音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE』、2003年にはテレビ東京の情報番組『レディス4』で司会を務め、バラエティ番組でも親しまれている(柴俊夫 - Wikipedia参照)

*12:1956年生まれ。NHK連続テレビ小説『ロマンス』(1984年)、映画『天河伝説殺人事件』(1991年、浅見光彦役)、フジテレビ『浅見光彦シリーズ』(1995~2002年、浅見光彦役)等で主演(榎木孝明 - Wikipedia参照)

*13:1953年生まれ。TBSドラマ『噂の刑事トミーとマツ』(1979~1982年)等で主演(国広富之 - Wikipedia参照)

*14:1959年生まれ。1982年、映画『ダイアモンドは傷つかない』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞(田中美佐子 - Wikipedia参照)

*15:俺的にはテレ朝『江戸川乱歩の美女シリーズ』の監督ですね。

*16:1956年公開、井上監督、月岡主演(火の鳥 (1956年の映画) - Wikipedia参照)

*17:1957年公開、井上監督、月岡主演

*18:1958年公開、井上監督、月岡及び石原裕次郎主演(夜の牙 - Wikipedia参照)