今日のしんぶん赤旗ニュース(2022年7/13~14日分)

日本の男女格差116位/労働参加下落 賃金差も低下 主要7カ国で最下位
 毎年低空飛行(G7諸国で最下位)で、それでもまともな改善策を打たないのだから予想の範囲内です。
 しかも今回低下した大きな理由は赤旗に寄れば、新型コロナ禍によって、【1】非正規雇用の女性が多数解雇された為に労働者人口に占める女性割合が低下したり、【2】あるいは「コロナを理由とした賃金カット」で女性労働者(多くは非正規雇用)がさらなる低賃金になって男女間賃金格差が拡大したりしたため(男女間賃金格差拡大や労働者人口に占める女性割合低下はこの順位を下げる方向に働く)、つまり「コロナ禍での女性貧困の問題がストレートに影響した」というのだから恥ずかしい限りです。
 まあ「政府のコロナ対応が酷い」のは「非正規女性の雇用問題」に限った話ではありませんが。
 なお、今回の順位は日本のジェンダーギャップ指数、116位 今回も主要先進国で最下位:朝日新聞デジタルなどによれば以下の通りです。

1位 アイスランド
2位 フィンランド
3位 ノルウェー
4位 ニュージーランド
5位 スウェーデン
→4位のニュージーランドは違いますが他は5位まで北欧諸国です。素直に考えれば「北欧社民主義を模範にすればいい」のですが、「右派が北欧社民主義を毛嫌いしている」からか、日本ではそうならないのが困ったところです。
 ちなみに「カトリーン・ヤコブスドッティル*1首相(1位:アイスランド)」「サンナ・マリン*2首相(2位:フィンランド)」「ジャシンダ・アーダーン*3首相(3位:ニュージーランド)」「マグダレナ・アンデション*4首相(5位:スウェーデン)」は全て女性です。女性首相の見込みがまるでない日本とは雲泥の差です。

10位 ドイツ
15位 フランス
22位 イギリス
25位 カナダ
27位 アメリ
63位 イタリア
→日本(116位)はG7諸国においてダントツの最下位です。なお、メルケルが首相だったことは「ドイツが順位が高いこと」の象徴(メルケルのような女性の社会進出が進んでる?)でしょうか?
 しかし元枢軸国とは言ってもこの順位一つとっても日本とドイツは「今や大きく違う」わけです。ドイツの順位の高さを考えればドイツからもいろいろ学べるかもしれない。勿論小生はドイツからハニートラップを受けているわけではありません(「ハニートラップ」なんてことで、そのような歴史の話を解釈するのはよろしくない(半藤一利氏って、こんなトンデモだったのという気がする)(下) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で批判されてる半藤一利への皮肉のつもり)
 まあ冗談はともかく昔も今もドイツは天下の大国です。魅力的な部分は多々ある。それを「ハニートラップ(半藤)」の一言で片付けようとするのは単にアホなだけです。

99位 韓国
102位 中国
→中国、韓国と比べても順位が下の日本(116位)です

 なお、データがないのでランキングできないという理由でしょうが、北朝鮮などそもそもランキングされてない国があります。


参議院選挙の結果について/2022年7月11日 日本共産党中央委員会常任幹部会

 どうやってこの弱点を打開していくか。全党のみなさんの知恵と経験に学びたいと思います。どうか率直なご意見・ご提案をお寄せください。私たちは、全党のみなさんと力をあわせて、強く大きな党をつくるために、新たな決意で全力をつくします。

 小生は「日本共産党の選挙結果」に対する声明を全て確認しているわけではありません。
 従って、過去にも同様の声明はあったかもしれませんが、赤字部分については謙虚、誠実な態度として評価したい。


本格的共闘 再構築早く 改憲阻止へ取り組む/参院選結果受け 市民連合が声明
 全く同感であり、まずは「野党共闘に後ろ向きな態度」で今回の敗戦を招いた泉執行部が総退陣すべきです。
 前回衆院選挙での敗北で「当時の枝野執行部」に退陣を求めて今の執行部が成立した以上、今回の敗戦で「まずは総退陣」が当然でしょう。「他人(枝野執行部)に敗戦での退陣を求めながら」今回の敗戦でも泉らが居座る気らしいのには呆れますが。


都内で安倍元首相葬儀/小池書記局長らが見送り
 「見送り」というので(葬儀出席の招待状が来たが)「安倍氏の国政に与えた悪影響を考えれば追悼する気にならない」などの理由で「葬儀出席の見送り」かと一瞬思いましたが「(国会に来た)霊柩車の見送り」のようです。
 まあ、そもそも安倍の遺族だと反共主義から「招待状は送らない」のでしょうね。

*1:教育・科学・文化相などを経て首相

*2:運輸通信相などを経て2019年に34歳で首相に就任。これはフィンランド史上最年少の首相である(国情が違うので単純比較できないとはいえ、日本とは偉い違いです)。

*3:2017年に37歳3か月で首相に就任。これはニュージーランド史上最年少の首相である(国情が違うので単純比較できないとはいえ、日本とは偉い違いです)。

*4:スウェーデン初の女性首相。財務相などを経て首相