今日の産経ニュース(2023年10/1、10/2日分)(追記あり)

【京アニ証人尋問詳報】断腸の思いと八田社長「日本の司法制度信じている」 - 産経ニュース

 日本の司法制度を信じている。ちゃんとした判決が出るとひたすら信じています

 勿論現時点ではどんな判決が出るか分かりませんが、仮に死刑ではなく「心神喪失で無罪判決(例:神戸市北区5人殺傷事件 - Wikipediaでの一部遺族の反応、例えば「私たちの心をもう一度殺すに等しい」神戸5人殺傷事件、2審も無罪に遺族ら憤り「罰せられない理由が分からない」|社会|神戸新聞NEXT)」「心神耗弱で無期判決(例:熊谷連続殺人事件 - Wikipediaでの一部遺族の反応、例えば<熊谷6人殺害>ばかばかしい…妻子殺害された男性、無期懲役確定に悔しさ「ああ、終わっちゃったんだな」|埼玉新聞|埼玉の最新ニュース・スポーツ・地域の話題)」が出たら発狂しそうな物言い「ちゃんとした判決(死刑判決?)」云々には「何だかなあ」ですね。
【1】行政訴訟で「自民党に忖度してる」
【2】再審請求の冤罪事件(例:帝銀事件)で「検察に忖度してる」
としか思えない「酷い判決が出る(実際、砂川訴訟では最高裁長官の田中耕太郎が、政府と秘密裏に談合していたことが後に発覚)」ようなことはこの事件でおよそ考えられないし、そういう意味でなら俺は「日本の司法制度を信じていない」。
 まあ「気持ちは分かります」し、「人格者でも何でもないつまらない人間」である小生も同じ立場なら今はこんなことを書いていても「気が狂う(同様の言動をする)」かもしれません。
 しかしその場合、精神に重大な問題があったのだから、減刑になるのは仕方ないと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)なんですが。当事者はともかくマスコミにはもっと冷静になって欲しい。


安倍氏死去後、自民党「悪くなった」が過半数 理由は「経済政策」「リベラル化」 くらするーむ政治部! - 産経ニュース
 「産経リサーチ&データ」は「国民全体が対象」の世論調査ではなく「産経愛読者へのアンケート調査」にすぎず「安倍シンパの集まりで安倍万歳が多いから、だから何?」で終わる馬鹿話でしかない。産経も「別途やってる国民全体が対象の世論調査」で同じ質問をやってみろという話です(厳しい回答が出るであろうからやらないのでしょうが)。「国民全体が対象の世論調査」はむしろ「安倍が死んで、統一協会も解散命令が出そうだし、LGBT法も可決した、いいことしかなかった」と言う回答が多いのではないか。


【産経抄】たかが来賓、されど来賓 - 産経ニュース

 つい先日まで放送されていたNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」は、植物学者の牧野富太郎博士をモデルにしたドラマで、主人公をはじめほとんどは仮名*1だったが、まれに「実名」で登場する人物がいた。初代文部大臣を務めた森有礼*2もその一人。
 41歳で凶刃に倒れる*3まで教育制度確立に全身全霊を傾けた。国家発展の基礎は教育にあると考えた彼は、教育の充実は「教員其人(そのひと)を得るに在るのみ」と思い至り、優れた教員を養成する師範学校制度を整備した。
▼その師範学校の流れをくむ*4筑波大学の開学50周年を祝う記念式典が、先週末*5茨城県つくば市で開かれ、御年98歳になるマレーシアのマハティー*6元首相*7や著名大学の学長らが国内外から駆けつけた。しかし、である。
▼森の後継者であるはずの(ボーガス注:盛山)文部科学大臣の姿はどこにも見えなかった*8。式次第を記したパンフレットには顔写真付きで来賓のトップに据えられていたのに。
▼新型コロナにでもかかって体調が悪いのか、あるいは重大な事案が東京で起きたのかと、心配したが、何のことはない。選挙区に戻っていろいろなアレ*9をしていたんだとか。
▼永田町では、臨時国会召集を前に解散風がビュンビュン吹いている。週末になれば地元に帰りたくなる気持ちもよくわかる。でもこの大臣、就任直後に「文部科学の分野とはそれほど近くなかったので、これから勉強しながら一生懸命取り組んでいきたい」と述べていた。泉下の森閣下は、「(ボーガス注:選挙を理由に大臣の本務を蔑ろにするなと激怒し)令和の御代は、政治家教育が必要だ」と嘆かれていることだろう。

 産経が珍しく自民党批判です。「盛山文科相の欠席理由」が産経の言うとおり「解散に備えた選挙活動」なら、今回は全く同感です(産経だとデマ記事が多いので鵜呑みにできないのが困りものですが)。とはいえ、「安倍政権で同じことが起きた」としてここまで悪口できたかどうか(なお、盛山文科相は岸田派所属)。
【参考:盛山大臣記者会見】

盛山正仁文部科学大臣記者会見録(令和5年9月14日):文部科学省
記者)
 初入閣ということで、今後の大臣になられての意気込み、やりたいことをぜひお願いいたします。
大臣)
 私、社会人になりまして運輸省国土交通省、あるいは経済企画庁ですとか環境省、そんなところにおりました*10けれども、文部科学の分野とはそれほど近くなかったものでございますから、これから勉強しながら一所懸命取り組んでいきたい、そんなふうに思っております。


立民・泉代表「10月解散あり得る」 - 産経ニュース
 と言いながら無為無策なのだから泉のバカさには心底呆れます。とっとと代表を辞任したらどうなのか。


【自民党は保守か】高市早苗経済安保担当相「自民は保守政党のまま」 - 産経ニュース
 問題は「保守かどうか」ではなく「まともかどうか」であり、極右・高市は明らかにまともではありません。


宝塚歌劇団員が死亡、自殺か 理事長が「哀悼の意」 - 産経ニュース
 問題は「自殺理由が何か」でしょう。個人的理由なら「哀悼の意」でもいいですが「パワハラやいじめ」等、「宝塚に自殺理由がある場合」は「哀悼の意」と言う他人事では済みません。その辺りどうなのか?
【追記】

宙組は調査終了後「可能であれば公演再開」 宝塚歌劇団理事長一問一答 - 産経ニュース
記者
 弁護士による調査チームの設置理由は
宝塚側
 正直、なぜこういう事態が起こったのかまったく分からない状況。私たちに何かできることはなかったのかを含め、二度とこのような悲しいことが起きないよう取り組みたい。出演者だけでなく、お客さまが宝塚歌劇に夢と希望と誇りを持っていただけるよう対応したい
記者
 調査チームのメンバーは
宝塚側
 宝塚歌劇団阪急電鉄と接点のない弁護士事務所にお願いし、ヒアリングを行っていただく。われわれは質問内容に立ち入らず、ヒアリングの場にも同席しない
記者
 「週刊文春」は亡くなった女性が上級生にヘアアイロンを押し付けられるいじめを受けていたと報じた
宝塚側
 上級生が下級生に髪形のアドバイスをするのはよくあることで、その際に誤って当たってしまった。両当事者や周りの人に話を聞き、記事に書かれれているようなことはなく、2人の間で他のトラブルもなかったと確認した
記者
 ヒアリングはいじめの有無を調べるのか
宝塚側
 もっと広く、事態の背景に何があったのかを調べる必要がある。ご本人の気持ちを聞くことができない中、どこまで迫れるのかというのはあるが、日々を過ごす中で何が問題だったのか調べる
記者
 ヒアリングの対象は
宝塚側
 (ボーガス注:自殺した女性が在籍した)宙組全員。必要があれば他の組にも広げる。調査結果は、何かしらの形で情報発信する

 ということでいじめ自殺の疑いが浮上しました。


【論点直言 LGBT配慮】理想を強制せず防犯考えて 女性スペースを守る会共同代表、森谷みのり氏 - 産経ニュース
【論点直言 LGBT配慮】生物学的性差は分けるべきだ 元地方創生相、片山さつき氏 - 産経ニュース
【論点直言 LGBT配慮】「えせ活動家」の暴走止める 白百合の会代表、森奈津子氏 - 産経ニュース
 こういう場合「両論併記」にするところ「LGBT人権擁護に反対する自民党シンパ右翼を三人も並べて平然としてる」のだから産経の無茶苦茶さにはいつもながら呆れます。


【政界徒然草】小沢一郎氏が山本太郎氏を懐柔?枝野幸男氏も復権へ動く - 産経ニュース
 有料記事なので「小沢と山本の関係」「枝野の動き」については全く読めませんが。

 10月22日投開票の衆院長崎4区、参院徳島・高知選挙区*11の両補欠選挙は、岸田文雄首相のみならず、立憲民主党泉健太代表にとっても正念場となる。年内の衆院解散*12もささやかれる中、2敗すれば「泉降ろし」の動きが本格化する可能性がある。

 なお、過去の「参院選敗北」「補選敗北」でも泉が居座ったことを考えれば果たして野党(立民候補)が補選全敗でも代表を辞めるかどうか?
 一方で野党が補選全勝なら、岸田は解散を躊躇するでしょう。
 勿論前回の補選同様、今回も野党側にどう好意的に見ても「互角の勝負」であり、勝利が確実と言える選挙ではない(勿論、立民に追い風など明らかに吹いてない)。全勝を希望していますが、残念ながら全敗の可能性も十分あるでしょう。

*1:具体的には「槙野万太郎(牧野富太郎)」「東大教授・田邊彰久(矢田部良吉)」「東大名誉教授・徳永政市(松村任三)」等(らんまん - Wikipedia参照)

*2:森以外では「岩崎弥之助三菱財閥創設者・岩崎弥太郎の弟。弥太郎死後、後を継ぎ三菱財閥総帥)」「小林一三阪急電鉄創設者)」「中浜万次郎(ジョン万次郎)」(らんまん - Wikipedia参照)

*3:当時の新聞が、「ある大臣が伊勢神宮内宮を訪れた際、社殿にあった御簾をステッキでどけて中を覗き、土足厳禁の拝殿を靴のままで上った」と報じ問題となった。この「大臣」とは「急進的な欧化主義者」である森文相のことではないかと右翼から森に疑いの目が向けられる事となった。この事件は事実かどうかは定かではないが、森が右翼テロで暗殺される原因になった。当時の文部官僚である木場貞長は後にこの事件は事実無根であると書き残している(森有礼 - Wikipedia参照)

*4:師範学校(1872~1873年)→東京師範学校(1873~1886年)→高等師範学校(1886~1902年)→東京高等師範学校(1902~1949年)→東京教育大学(1949~1978年)が筑波大の前身とされる(東京高等師範学校 - Wikipedia参照)

*5:9/30のこと

*6:1925年 - Wikipediaによればマハティールと同じ1925年生まれの「大田昌秀琉球大学名誉教授、元沖縄県知事、2017年死去)」「富永一朗(漫画家:2021年死去)」「野中広務(元自民党幹事長、2018年死去)」「橋田壽賀子(脚本家:2021年死去)」等は既に故人なので、彼の長命(しかも医療スタッフはさすがにつくにせよ、日本に外遊できる健康状態)にはびっくりです。

*7:マハティール・マレーシア首相に名誉博士号を授与 - 筑波大学(2018.11.5)という縁による物らしい

*8:ググったところ、欠席した盛山文科相に代わり、永江文科大臣政務官公明党)が代理出席

*9:要するに衆院解散に備えた選挙活動でしょう

*10:運輸省に入省しその後、環境省地球環境局総務課長、国土交通省総合政策局情報管理部長等を歴任。2005年に退官し、その年の衆院選で初当選。第二次安倍内閣法務大臣政務官、第三次安倍内閣法務副大臣等を経て岸田内閣文科相。田中内閣労働相、福田内閣運輸相、自民党国対委員長(鈴木総裁時代)、中曽根、竹下内閣通産相衆院議長等を歴任した田村元は義父(盛山正仁 - Wikipedia参照)

*11:徳島と高知を合区にするというのは「選挙区があまりに広すぎて(徳島と高知では地域の要望がかなり違うはず)」民主主義の観点で問題がありすぎると思います。

*12:可能性が無いとは言いませんが政権交代はないにせよ今の政権支持率では「自民議席減」は確実であり、岸田が「岸田おろし」のリスクを犯してまで解散はしないのではないか。むしろ解散があるとしたら「岸田おろし→ポスト岸田で解散」ではないか。