「反党裏切り分子」松竹伸幸に今日も悪口する(2023年10/16日分)(追記あり)

【最初に追記】
手術後の近況&周囲での共産党除名事件の光景|松尾 匡2023.8.16

 ちなみに鈴木元さんの除名問題が統一地方選挙での共産党議席減に影響したとの見方を(ボーガス注:鈴木、松竹シンパなどから)よく目にしますが、(中略)ちゃんとアンケート調査などをしてエビデンスを集めて検討してほしいところです。少なくとも、私の直接観測できる範囲の、立命館を中心とする京都・滋賀の界隈では、全く影響がなかったと言い切れると思います。
 鈴木さんはかつて立命館の大幹部*1として、学園の新自由主義的再編に辣腕をふるった人でした。私自身は、立命館に移籍して間も無く鈴木さんが失脚されたので特に実害を受けたわけでなく、(中略)何も悪い印象は持っていません。
 しかし周囲の人たちはみなこぞって、「今さら何を言っている」というような態度でした。こっちとしては、そこまで嫌わんでもと思いましたけど、単なる経営政策の問題ではなくて、かなりキャラクター上の特異性*2があったと感じさせられました。
 それで今回のこの事件です。まわりには鈴木さんに同情する人は一人もいません。一人や、二人や、三人に聞いた話ではない。みんなことごとくそうです。最近の富田林事件*3などの共産党の姿勢*4に対しては、たいへん厳しく批判していたり、共産党の組織体質に対して変化を期待する共産党シンパか党員の人たちも、そもそも共産党に対してもとから批判的な人たちも、みんなそう。誰も鈴木さんに同情しません。
 ネットなどでは、もともと「鈴木さんの子分みたいだった京都の共産党関係者」が、こぞって鈴木さんをこき下ろす様に対して、冷たい官僚的な気持ち悪さを表明するコメントが多かったような気がするのですが、自分が聞くかぎりでの想像ではそうではなくて、(ボーガス注:退所後、ジャニー喜多川性加害を暴露した人々や、退官後、加計告発を始めた前川元次官等のように)やっと言いたいことが言えるようになったと、溜めに溜め込んだ不満をぶちまけているのだろうという印象があります。
 なので、この件については、(ボーガス注:そりゃ、必然的にそうなる | inti-solのブログ - 楽天ブログ*5等)ネットなどで見られる共産党へのマイナスの影響を断言する論調と、自分の観測範囲で見える光景とのギャップがあまりに大きくて唖然としてしまいます。
 ちなみに、その後の統一地方選挙で私は、京都でれいわ新選組の候補の電話かけ*6をしましたが、「共産党の支持者やったんやけどな」といったような反応にはついに一件もあいませんでした。そんなこともあって、自分の体感では、立命館だけのことではなくて、京都の街中でも、この件による共産党へのマイナスの影響はなかったように感じます。
 ところで、党首公選制を提唱して、鈴木さんより一月早く共産党を除名になった松竹伸幸さんについては、私自身は悪い評判のようなものは全く聞いたことはないです。
(中略)
 しかしそうは言っても、松竹さんの除名後のタイミングでは、三春充希さんの平均政党支持率では、共産党支持率は上昇を見せたのです。
 結局、一般有権者にとっては、政党の内部ガバナンスの問題などは、たいして関心をもたれないのが現実だろうと思います。
 今度のアンソロジー本でも書いたのですが、会社のガバナンスがワンマンだとか上意下達だとか言って、その会社の商品を買わなくなる消費者はほとんどいないわけです。よっぽどブラック企業で悪評をたてたのでなければ。
 消費者が商品を買う基準は、商品のイメージや品質ですし、会社の姿勢としてはどれだけ外部に誠実かが重視されるものです。政党も同じです。
 自民党や維新の会から忌み嫌われる「共産党」と称する名前の党に投票する有権者が期待するのは、何よりもまず、自民党や維新の会と断固闘うこと以外にありません。その期待を裏切らず満足させることが、党勢のためにはまず必要なことだろうと思います。
 今度のアンソロジー本で私は、「牛歩もできないヘタれた共産党*7に存在意義はない」と述べて締めました。

 コメント欄で紹介頂いた松尾氏*8久留米大学教授等を経て立命館大学教授、政治的にはれいわ支持者)の記事を紹介しておきます。鈴木のような人間と手を組んだことが松竹が「支持されないこと」の大きな理由ではあるでしょう。
【追記終わり】

中祖「赤旗」政治部長へのメール5(10.16) | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba

 来月9日(木)ですが、東京の大学生のグループ(「民主主義を考える若者の会」という名称)が私を呼んだイベント(「緊急開催!青少年のためのシン・松竹伸幸入門」)を開催してくれるそうです。午後6時半からで、会場参加は先着20名まで(1500円)、オンラインは定員なし(1200円)ということです。

 誰しも思うのは「民主主義を考える若者の会」とは一体何なのか?、ということです。
 ところが「民主主義を考える若者の会」でググってヒットするのは「民主主義を考える若者の会トークイベント『緊急開催!青少年のためのシン・松竹伸幸入門」だけです。
 「松竹を呼んでトークイベントを開催します」と言う記事しかヒットしません(当然、この会の公式サイトはありません)。
 そしてこの記事を読んでも

・誰が代表なのか
・松竹に寄れば『東京の大学生のグループ』だそうだが何処の大学なのか?(何処の大学なのか明記しない松竹もどうかと思いますが)
・『東京の大学生のグループ』ということは京都大など東京以外の学生は一人もいないのか?

民主主義を考える若者の会トークイベント『緊急開催!青少年のためのシン・松竹伸幸入門」によれば、私たちが第1弾企画としてプロデュースしたイベントが「青少年のためのシン・松竹伸幸入門」です。
というが何故第一弾企画が松竹なのか?。政治家(知事、市町村長と言った首長や議員)も政治活動家、市民活動家も松竹以外に山ほどいるのに?。例えば福島社民党党首でも保坂世田谷区長*9でもなく松竹を選んだ理由は何なのか?。この会が考えるのは「民主主義」であって「日本共産党」ではないだろうに?。
 イベントに『青少年のための』を銘打ってるということは「先着20名」限定の会場参加は「青少年(10~20歳代?)優先」なのか。それとも「40歳以上の中高年」でも先着20名の中に入ればOKなのか?。イベントに『青少年のための』を銘打ちながら「会場参加20名に青少年ゼロ」ということもありうるのか?

等、団体やイベントについての詳細は全く分かりません。
 あまりにも怪しすぎる団体というべきでしょう。
 「実はただの松竹応援団」にすぎないのに、それをごまかすために「民主主義を考える若者の会」を詐称してる疑いすらある。
 あるいは「統一協会」など「反共右翼団体のダミー組織」の疑いすらある。正直、こんなに胡散臭いのでは「1200円(オンライン)」「1500円(会場参加)」と結構な金も取ることだし、参加を躊躇する人間は多いでしょう。
 松竹も良くもまあこんな「怪しい団体」のイベントに出席できるもんです。
 今の松竹は「怪しい団体」と関わるようなことをやれば、ただでさえ松竹から距離を置いてるマスコミはもっと距離を置くし、共産党からは「あんな怪しい団体と野合するとは」と確実に批判されるんですけどね。
 なお、上記は松竹記事にコメントしますが恐らく掲載拒否でしょう。「自由な言論」という松竹の大嘘には心底呆れます。

*1:鈴木元 (立命館) - Wikipediaによれば立命館総長理事長室室長、

*2:つまり人格、人間性に問題がある。

*3:共産党市議が同僚市議へのパワハラで懲戒処分(公認取り消しなど)を受け離党に追い込まれる。

*4:最終的には加害市議を懲戒処分したものの、被害者市議が被害を訴えてもすぐに動かなかった

*5:これについてはinti-sol氏を批判する(2023年4月19日記載)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで批判しました。

*6:つまり松尾氏はれいわ支持者です

*7:共産党が過去において「常に牛歩していた事実はない」でしょうし、牛歩戦術は「最大野党が参加してくれない」と意義に乏しい。昔は「最大野党社会党とその支持者」が牛歩戦術に好意的だったところ、「今の最大野党立民党」においてはそうではないことを無視してこのような悪口を共産にすることは適切ではないでしょう。れいわは牛歩をよくするのかもしれませんが、正直、それは「れいわ支持者以外」にはほとんど支持されてない(そもそもれいわの支持率は常に共産以下)でしょうし、「最近支持率が高い維新」も牛歩などしません。

*8:著書『新しい左翼入門』(2012年、講談社現代新書)、『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』(2014年、PHP新書)、『これからのマルクス経済学入門』(共著、2016年、筑摩選書)、『自由のジレンマを解く』(2016年、PHP新書)、『左翼の逆襲』(2020年、講談社現代新書)、『資本主義から脱却せよ:貨幣を人びとの手に取り戻す』(共著、2021年、光文社新書)、『コロナショック・ドクトリン』(2022年、論創社)等

*9:勿論例は誰でもいいのですが