今日の産経ニュース(2024年3/15~24日分)

涙の新入幕V、母と抱擁 尊富士、痛みに耐え賜杯 「休場したら一生悔いが残る」 - 産経ニュース
 「どのレベルの怪我か」が分からないので何とも言えませんが、怪我を押して出場した稀勢の里が「それだけが短命横綱の理由ではない」にせよ「短命横綱で終わったこと」を考えると「果たして出場して良かったのか」と言う危惧はあります。テレビで見る限り「千秋楽は好取組」であり怪我の影響はないようには見えますが。


熊本知事に自公推薦の木村氏 野党支援新人破り初当選 - 産経ニュース
 「裏金疑惑で岸田政権支持率が低迷しても、自民候補が(組織票で?)勝利するのか?」とげんなりしますが、野党共闘が成立したことは評価したい。


石破茂氏の地元で自民推薦1位 鳥取県議補選、維新抑え総裁選に向けて面目保つ - 産経ニュース

 自民が推薦したITエンジニアの猟師山本暁子氏(42)と、維新の玉木裕一氏(46)が議席を得た。立憲民主党などが推薦した連合鳥取職員吉田正氏(65)は及ばなかった。

 維新が立民を破って議席を獲得したことには「極右政党・維新の批判派」として、改めて「維新の脅威」を感じざるを得ません(なお、中国地方で初の維新県議とのこと)。いい加減、立民も「維新へのすり寄り」を辞めたらどうなのか。また連合もいい加減「共産敵視」は辞めたらどうなのか。


<主張>教科書にLGBT 男女否定の授業にするな 社説 - 産経ニュース
 教科書検定の時期なのでこの記事ですが産経にとって、今回は「自虐教育云々」より「LGBT」の方が問題だったようです。

 性教育とは関係の薄い地理でも「性的少数者に配慮した社会へ」として、同性婚を法制化したニュージーランドなどの事例を好意的に紹介するコラムを掲載した教科書がある。
 社会科公民では性別に関係なく使える「だれでもトイレ*1」を写真付きで取り上げる例もあった。

 呆れて二の句が継げません。学校には「LGBTの生徒がいる」のだから「どう教えるか」と言う問題はともかく、「教えること自体」はむしろ当然です。
 それのどこが「男女否定」なのか。まさか産経は「学校にはLGBTの生徒などいない」という気か。はたまた「LGBTだとカミングアウトするな」と言う気か。
 今後はLGBT生徒に対応して「いわゆるジェンダーレスの制服やトイレ(まあ男女共用の制服やトイレですが)」も学校では「当然のこと」でしょうが産経はそうしたことにも反対するのか。
 産経が紹介する「教科書の例」も一体何が問題だというのか。


<産経抄>立憲民主党抜きでも憲法審査会を開催しよう - 産経ニュース
 勿論岸田がそんなことをしないのは「そのような強行をした場合の野党各党やマスコミ、世論の反発」を恐れてるのでしょう。
 勿論「岸田がそれほど九条改憲を重視してないこと」「泉代表、野田最高顧問(元首相)など、維新や国民民主にすり寄ろうとする立民党右派によって、立民がこの問題で腰砕けになることを期待してる(そのようなことにならない警戒が必要です)」等の理由もあるでしょうが。
 一方「裏金疑惑の支持率低下などで岸田はもう終わった→早急に岸田は退陣せよ」と見ているであろう産経からすれば「退陣に追い込まれたが、安保条約を強行した岸」のように「政権が終わっても強行しろ」となる。


「死刑制度は必要不可欠」 懇話会設立受け未解決事件被害者遺族の会が提言 - 産経ニュース
 「経済面での被害者遺族支援を目指す団体」を名乗るならこうした主張はすべきでないでしょう。「死刑廃止派がこの運動に参加や協力しづらくなる」し、勿論「経済面での被害者遺族支援」イコール「死刑存続」では全くないからです。


岸田首相、成田悠輔氏の老害発言を「極めて不適切」と答弁 - 産経ニュース
 当たり前の岸田発言ですが、岸田がはっきり成田を非難したことはそれなりに評価したい。


<産経抄>同性婚、米民主党政権の価値観に引きずられるな - 産経ニュース
 タイトルに吹き出しました。同性婚容認派の日本人は「日米安保に批判的な左派(共産党社民党)であっても」米国民主党かぶれだとでも言いたいのか。
 確かに「同性婚容認派(日本人含む)」は「同性婚に否定的な共和党」よりは「容認派の民主党」を評価してるでしょうが、その産経の理屈だと「同性婚反対派は共和党かぶれ」にならないか?
 そしてこの屁理屈なら「同性婚容認」に限らず「CO2削減」「妊娠中絶の権利」など「民主党が積極的で共和党が否定的な物」は全て「民主党かぶれ」と強弁できる。

 自民党小野田紀美*2参院議員は12日、Xで令和5年の党員数が前年比で約3万4000人減少した問題について指摘した。「LGBT法通した後ですよ、うちで激減したのは」。

 どう見ても「裏金疑惑発覚」が理由でしょうが酷い曲解をするもんです。というか、仮にそれが事実だとしても「そんな党員は離党して良かった」のではないか。「LGBT法は悪法」などという「ゴロツキ党員(まあ小野田もそっち側なのでしょうが)」の何がいいのか。

*1:男女共用トイレ、ジェンダーレストイレのこと。なお、最広義では「誰でもトイレ」とは「障害者対応(バリアフリーオストメイト人工肛門・膀胱)対応)」「妊婦対応(乳児用ベッド)」等も含んでおり「誰でもトイレ=ジェンダーレストイレ」ではない。

*2:菅内閣法務大臣政務官、岸田内閣防衛大臣政務官を歴任