今日の産経ニュース(2023年2/7、8日分)(追記あり:同姓同名って結構いるもんだと改めて思う)

松野官房長官 憲法24条巡り「同性婚認める想定ない」 - 産経ニュース
 但し「禁止してもいない(制定当時は同性婚について想定してないので定めてない)」とするのが通説です。従って改憲の必要は無く法改正だけで容認できる。一部のウヨは同性婚禁止説を主張し「改憲が必要」と強弁しますが。


立民・維新「無駄発掘」で視察 都内の旧公務員宿舎 - 産経ニュース
 と言うことで、維新にすり寄り「共産、社民、れいわ」との野党共闘に背を向ける泉立民です。かえってリベラル層の離反を招き党勢衰退を招いていると思いますが。なお、この旧公務員宿舎については特に評価しません(と言うか、この記事だけでは評価しようがない)。
 なお、廃止を決めたのは「旧民主党政権」だそうなので現状については勿論民主党(現在の立民及び国民民主)にも「廃止後の方針をきちんと立てずに廃止(現在、利用も売却もせず、放置状態とのこと)したのは問題だ」ということで一定の責任は免れないでしょう。


少子化対策を主導する茂木氏 研究5年越し、「ポスト岸田」に弾み - 産経ニュース
 安倍派の「萩生田政調会長」「松野官房長官」ならともかく、茂木幹事長を産経が持ち上げるのが意外です。


【産経抄】2月7日 - 産経ニュース

 誤算だったのは、今月8日に迫るマルコス大統領の日本訪問だろう。日本はフィリピンにとって最大の援助国である。犯人引き渡しを求める日本の要請に対して、ゼロ回答のまま出発するわけにはいかなかったはずだ。案の定、昨日までに少なくとも2人の事件の公訴が棄却され、送還が実現する。

 産経には「おいおい」です。建前では「三権分立」であり、マルコス訪日に配慮して「裁判所が忖度」など許される話ではない。
 あえて言えば審理に時間がかかるのなら「訪日前にゼロ回答」でも何ら構わない。


<独自>首相、LGBT法案準備を指示 自民、2年前は見送り - 産経ニュース
 まともな代物を作るなら反対しないが「統一協会規制法(当初はやる気無し)」と同じで「支持率」しか動機はないのかと呆れます。「岸田のスピーチライター*1だという側近秘書官(更迭)のLGBT差別暴言」への批判がなかったら絶対動かなかったでしょう。
 まあ、産経などウヨ連中は明らかに「LGBT法に否定的」なので、岸田が何処まで本気かは疑問符がつきます。
 しかし「安倍が存命」ならこの程度のことすら岸田は言わなかったのではないかと思うと「死も社会奉仕」、安倍晋三の死からしばらくたって、あらためて「日本の言論の自由なんてしれたものだ」と痛感する - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の感がありますね。
 「不十分な代物であっても」、2年前、安倍の妨害で挫折した「LGBT法」が成立するなら「一歩前進」でしょうし、「(不十分とは言え一応成立した)統一協会規制法」「(解散請求までいくかまだ不安だが)統一協会への文化庁の調査」とともに皮肉にも「山上が大きく政治を変えた*2」といえるのでしょう。山上自身は勿論「LGBT」云々で安倍を暗殺したわけではないですが。
【追記】
ポスト安倍晋三の不在あるいは力不足が、このようなところにも影響しているのかもしれない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 ほとんど同じ発言をした杉田は処分されませんでしたからねえ。
 また、上に書きましたが、「安倍の横やりで挫折したLGBT理解増進法案」について、今回、岸田は「今国会の提出」を検討するように萩生田政調会長に指示したそうです。
 安倍が存命でそこまで行ったかどうか。既に上にも書きましたがまさに「山上の安倍暗殺は政治を変えた(今後の政権監視やさらなる取組が必要とはいえ、既に、統一協会規制法の成立、統一協会への質問権行使という変化がありますが)」「(安倍の)死もまた社会奉仕」でしょう。
 テロは犯罪とは言え、こうした『政治変化』及び『統一協会に人生を破壊された山上の悲惨な境遇への同情』もあって俺は山上を非難する気にはあまりなりません。
 ちなみに

ポスト安倍晋三の不在あるいは力不足が、このようなところにも影響しているのかもしれない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 理由の2つ目は、今年5月に開催されるG7広島サミットだ。

というG7サミットでググったらこんな記事が。

G7でジェンダー議論を 市民団体、議長引き継ぎ:東京新聞 TOKYO Web2023.1.20
 5月に広島市で開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)の議論に、ジェンダー平等と女性の権利に関する政策提言の反映を目指す市民グループ「Women7」(W7)が20日、東京都内でG7サミット前議長国のドイツから日本に会合の議長を引き継ぐイベントを開催した。
 欧州連合(EU)の駐日大使や内閣府男女共同参画局の岡田恵子局長らが出席。国内グループ代表の福田和子さん(27)が司会を務め、「国際的な連帯が必要」と呼びかけた。

 内閣府男女共同参画局の岡田恵子局長が個人的にではなく、仮に「岸田政権の命令で職務として出席した」のだとしても、「安倍が存命でそれができたか」ですね。
 「そんな出席認めたら後で安倍に攻撃されるかも」と思ってできなかったのではないか。
 なお「話が脱線しますが」福田和子と言う名前には一瞬ぎょっとしました*3が年齢で分かるように福田和子 - Wikipediaとは同姓同名の別人です。
 と言うか既に松山ホステス殺害事件 - Wikipediaの福田は2005年に刑務所内で病死していますが。
 福田さんのツイート福田和子🙋‍♀️ #緊急避妊薬を薬局で 厚労省パブコメ1/31まで! (@kazukof12) / Twitterもこの機会に紹介しておきます。

参考

福田和子 - Wikipedia
 逮捕までの15年近くの5459日間、日本各地を転々としていた福田だが、潜伏生活の中で最も大胆だったのは石川県能美郡根上町(現・能美市)の和菓子屋の後妻(入籍はしておらず、事実上の内縁関係)の座に納まっていたことである。その店には、家が近所で当時小学生だった松井秀喜も客としてよく菓子を買いに来ており、松井は福田逮捕後のインタビューで「とても綺麗で優しいおばさんという印象だった」と語っている。
 金沢市のスナックで働いていた福田は、その店の客だった和菓子屋の主人に見初められて同棲するようになり、店も手伝うようになる。そして息子を愛媛県松山市の実家から連れ出し、甥だと偽ってその和菓子屋に見習いとして住み込みで働かせる。福田は和菓子屋の主人やその両親には京都嵯峨野にある旅館の令嬢と名乗っていた。
 福田は非常によく働き、接客も得意だったことから、店はたちまち評判となり、新しく改装するほどの繁盛店となった。
 和菓子屋の主人は福田をたいそう気に入り、正式に結婚を申し込むが、福田は正体がバレるのを恐れて2年以上も結婚を渋った。なかなか籍を入れない福田の態度に不審を抱いた親戚が、福田の甥だという息子の荷物を調べ、その中から運転免許証を偶然発見して確認したところ、福田の生まれ育った愛媛県松山市が書かれていたことに驚いて石川県警察に通報し、警察は福田の逮捕に向かう。しかし当日、近所の葬式の手伝いに出掛けていた福田は警察の行動を素早く察知し、とっさの判断で近くにあった自転車に乗り逃走、これにより逮捕は失敗する。このとき、警察は福田が整形手術を行っていたことを初めて知り、この事実は当時の週刊誌でも取り上げられた。
【福田和子を演じた女優】
大竹しのぶ
 『実録 福田和子 - Wikipedia』 (フジテレビ・共同テレビ制作、2002年8月2日)
寺島しのぶ*4
 実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー『福田和子 整形逃亡15年 - Wikipedia』(テレビ朝日東映制作、2016年3月17日)
◆佐藤仁美
 直撃!シンソウ坂上『母・福田和子』(フジテレビ制作、2018年8月2日)
宮地真緒
 ワールド極限ミステリー『日本犯罪史上もっとも有名な逃亡者、福田和子の知られざるミステリー』 (TBS制作、2021年10月27日)

 気づかれないもんなんですかね。

*1:更迭された荒井秘書官が関わった「スピーチ」から見えたこと やっぱり口先だけ?岸田首相の多様性重視:東京新聞 TOKYO Webは岸田のスピーチにLGBTへの言及がほとんどないことを「LGBT差別者がライターだからではないのか」と指摘している。

*2:こうした『政治変化』及び『統一協会に人生を破壊された山上の悲惨な境遇への同情』もあって俺は山上を非難する気にはあまりなりません。

*3:まあ、でも「大久保清 - Wikipedia(8人殺害、死刑判決、昭和四十六年 大久保清の犯罪|ドラマ・時代劇|TBSチャンネル - TBSとしてTBSでドラマ化→「大久保」「清」ともに平凡、ありがちな名前ですがもはやこの名前をつける人はまずいないでしょう。「荻久保清」「久保清」「小久保清」なども少ないのではないか?)」「西口彰(5人殺害、死刑判決、映画『復讐するは我にあり』の榎津巌のモデル)」などに比べたら「ホステス殺人」福田の知名度(?)は落ちるので「福田さんが不快な思いをしたこと」はほとんど無いとは思いますし、今後も「福田和子」命名はおそらく「普通にある」のでしょうが。なお、「福田さん(27歳)の誕生が恐らく1995年」「福田の逮捕が1997年」ですので、「福田の存在」をご両親が知らずに命名したとしても無理のない話です。例えば逮捕直後ワイドショーで騒がれるときにこの命名をしたかと言えば恐らくしないでしょう。

*4:2003年に出演した映画『赤目四十八瀧心中未遂』『ヴァイブレータ』『ゲロッパ!』での演技が認められ、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など受賞。2010年には、若松孝二監督の映画『キャタピラー』で、1964年の左幸子今村昌平監督『にっぽん昆虫記』)、1975年の田中絹代熊井啓監督『サンダカン八番娼館 望郷』)に次ぎ日本人として35年ぶりにベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。他にも、キネマ旬報賞主演女優賞、毎日映画コンクール女優主演賞、ブルーリボン賞主演女優賞、第34回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞(寺島しのぶ - Wikipedia参照)