松竹伸幸に悪口する(2024年7/2日分)

共産党の社会主義論の変化・1 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba

 先日、私が卒業した大学*1の同窓会*2から講演依頼があった。如水会というのだが、その中に「新三木会」といって、「経済・政治・国際問題・産業・科学・ 歴史・文化の各分野に於いて実力ある講師を招き講演会を実施」しているグループがある。その担当者が私の新刊『私は共産党員だ!』を読んだらしく、9月はじめに如水会館で講演してほしいということだったので、お引き受けすることにした。
 あるいは、ある大学の政治学の先生*3から、2週間に1回、共産党論に関してインタビューを受け始めている。どう結実するのかは分からないが、本にすることをめざしておられるようだ。「松竹伸幸氏と語る日本共産党論」のようなものになるのだろうか。
 終了した6テーマは、「共産党の安全保障政策と憲法*4の変遷はどんなものだったのか」「なぜ共産党民主集中制にしがみつくのか*5」「共産党は革命という言葉をどんな意味で使っているのか」「共産党社会主義共産主義の未来をどう捉えているのか」「共産党社会民主主義政党になる可能性はあるのか*6」「マルクス主義もしくはマルクス・レーニン主義をどう考えているのか」。
 共産党の党首に聴くべき内容だとは思うが、私が聞かれているのだから仕方がない。

 松竹の何処に「実力があるんだ」と吹き出しましたがそれはともかく。
 単に松竹シンパ(反共右翼?)が「松竹に声をかけただけ」なのに「共産党の党首に聴くべき内容だとは思うが、私が聞かれているのだから仕方がない」とは党に無礼なことが良くも言えたもんです。
 なお、まともな人間なら「たとえ共産批判者」でも「共産についての議論をする」場合は、「田村委員長」等、共産関係者の話も聞くでしょう。「党に敵対する立場の人間(今回は松竹)」の話だけ聞くなんて変なことはしない。
 共産に限らず、自民、公明、立民、維新、国民民主、社民、れいわ等、他党でも「党関係者の話も聞く」でしょう。当たり前の話です。
 なお、「新三木会」ですが会サイト新三木会を見ると過去の講師は

◆最新アメリカ事情、そして中国、日本
 産経新聞ワシントン駐在客員特派員・古森義久
ウクライナ戦争と日本の安全保障
 元統合幕僚長・河野克俊*7
日中関係、過去・現在・未来
 中国評論家・石平
◆中国の科学技術振興:現状と動向
 国立研究開発法人科学技術振興機構・沖村憲樹*8
朝鮮半島情勢と日韓関係について
 元韓国大使・武藤正敏*9
◆日本と世界が直面する問題
 京都大学名誉教授・中西輝政
日中関係の今後と日本の将来
 元中国大使、元伊藤忠商事会長・丹羽宇一郎
東京裁判をめぐる諸問題
 立教大学名誉教授・粟屋憲太郎*10
歴史認識論争、南京事件慰安婦問題
 元千葉大学教授・秦郁彦*11
地球温暖化論に騙されるな
 東京工業大学大学院教授(講演当時)・丸山茂徳*12

と右派(保守派)だらけです。
 ぱっと見、せいぜいいるのは「リベラル保守(穏健保守、中道右派:例えば元科技庁官僚の沖村氏、伊藤忠元会長の丹羽氏)」であって、「左派」が全くいない。あえて言えば「東京裁判研究の粟谷氏」が「左派」か。
 古森や河野、石平、武藤、中西、秦に至っては「産経文化人(極右)」でしょう。
 しかも講師の中には何と「温暖化否定論の丸山」までいる。
 そういう「新三木会」に「反党行為で除名されたとはいえ元左翼(元共産党員)の松竹」が呼ばれて「嬉しいのか?」と松竹には聞きたくなります。
 なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「マツシン(松竹シンパ)の賛同コメント」しか掲載しない松竹のクズさには心底呆れます。

*1:一橋大学です。

*2:正確には「同窓会の有志(新三木会)」ですね。

*3:共産党に極めて敵対的な「加藤哲郎一橋大名誉教授(「巨人はロッテより弱い(但し当人はそんなことは言ってないと否定)」発言で知られる近鉄の投手加藤哲郎 (野球) - Wikipediaとは同姓同名の別人)」「中北浩爾中央大教授」あたりか?。存命なら「田口富久治名古屋大名誉教授(2022年死去)」なんかもあり得そうですが。

*4:憲法論について言えば「憲法の民主主義、平和主義的条項の堅持(細かい表現は違うかもしれませんが)」から「護憲」への変化がありますね。過去の共産は「護憲というと憲法を一言一句変えてはいけないことを意味しかねない」「我が党は天皇制廃止の立場だし、テクニカルな部分は変えることが間違いとは必ずしも言えない(例えば議院内閣制を大統領制に変える、国会議員の任期を変えるなど)」として護憲という表現を避けて「憲法の民主主義、平和主義的条項の堅持」等と表現してきた気がしますが、今は普通に護憲と表現してます。

*5:民主集中制を維持する」ではなく「しがみつく」とネガティブに表現するのはやめたらどうなのか。

*6:既に野党共闘をしている現在「事実上、社民政党化してる」と俺は評価しています。

*7:護衛艦隊司令官、自衛艦隊司令官海上幕僚長統合幕僚長等を歴任。現在、大日本帝国海軍海上自衛隊のOB団体「水交会」理事長。著書『統合幕僚長』(2023年、ワック文庫)

*8:元科技庁官僚。科技庁研究開発局長、科学技術振興局長、長官官房長、科学技術振興事業団専務理事、理事長、科学技術振興機構科学技術振興事業団の後継団体)理事長、同機構中国総合研究交流センター上席フェロー、同機構特別顧問等を歴任。

*9:ホノルル総領事、クウェート大使、韓国大使等を歴任。『韓国人に生まれなくてよかった』(2017年、悟空出版)、『文在寅という災厄』(2019年、悟空出版)等の嫌韓国右翼著書多数

*10:1944~2019年。著書『昭和の政党』(1988年、小学館→2007年、岩波現代文庫)、『東京裁判論』(1989年、大月書店)、『十五年戦争期の政治と社会(1995年、大月書店)、『東京裁判への道』(2006年、講談社選書メチエ→2013年、講談社学術文庫)等

*11:いずれも笠原十九司都留文科大学名誉教授、吉見義明・中央大学名誉教授らに批判されてるが、秦の慰安婦南京事件関係の著書として『慰安婦と戦場の性』(1999年、新潮選書)、『南京事件(増補版)』(2007年、中公新書)、『慰安婦問題の決算』(2016年、PHP研究所

*12:著書『「地球温暖化」論に騙されるな!』(2008年、講談社)、『科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている』(2008年、宝島社新書)、『地球温暖化対策が日本を滅ぼす』(2008年、PHP研究所)、『地球温暖化「CO2犯人説」の大嘘』(共著、2023年、宝島社新書)等