珍右翼・黒坂真に突っ込む(2023年2月18日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 日本共産党松竹伸幸さんとはいかなる対話もできないのですか。紛争を対話で解決。

 「軍事対応ではなく外交で問題解決」を訴える共産党へのくだらない因縁です。
 何も「外交上の問題解決」とは「今すぐ全面解決」ではない。「中台問題」「領土問題(北方領土竹島尖閣南沙諸島など)」などで、ひとまず「戦争を回避すること」「問題を棚上げ(現状維持)にして対立を激化させないこと」もここで共産党が言う「問題解決」の一つです。
 一方「国と国の関係」は断ち切ることができないという性格がある(例:中国が嫌いだといって外交関係を断絶できない)ので「何らかの対話」をせざるを得ないのに対して人間関係(志位執行部と松竹の関係に限らない)は多くの場合「除名(今回の松竹)や離党」「懲戒免職や退社(会社の場合)」「離婚(夫婦関係)」などで「断ち切ることが可能」だし「断ち切ること」は必ずしも悪ではない。むしろ「無理に続けること」が「夫婦間の不和→最悪の場合、殺人」など不幸な場合も多い。
 そもそも、この黒坂の珍論「何でも話し合いで解決」では「共産党自民党で何でも話し合いで合意して解決」「夫婦間の不和も常に話し合いで解決(離婚は不可)」などということになるがそんなことは共産党は勿論言ってない。あくまでも「軍事対応ではなく外交で問題解決」と言う話にすぎない。

黒坂真
 志位さんは日本学術会議の独立性を保障せよと訴えています。それなら日本学術会議の完全民営化に賛成すべきです。
志位和夫
 学術会議歴代5会長が声明で「学術会議の独立性を保障することこそ科学の人類社会に対する意義を十全ならしめる必要条件であり、一国の政府が恣意的に変更してよいものではない」と政府の「改革」案の再考求める。“学問の自由の人類的意義”との提起、重く受け止めよ。
“政府からの科学の独立 人類的意義”/学術会議歴代5会長 声明/政府の「改革」案 再考求める2023.2.15

 なお、5会長とは

吉川弘之
 東大名誉教授。元東大工学部長、総長。著書『テクノロジーと教育のゆくえ』(2001年、岩波書店)、『一般デザイン学』(2020年、岩波書店)など
黒川清
 東大名誉教授、政策研究大学院大学名誉教授。著書『大学病院革命』(2007年、日経BP社)、『イノベーション思考法』(2008年、PHP新書)など
◆広渡清吾
 東大名誉教授。著書『統一ドイツの法変動』(1996年、有信堂高文社)、『知的再生産構造の基盤変動:法科大学院・大学・学術コミュニティーの行方』(2009年、信山社)、『比較法社会論研究』(2009年、日本評論社)、『ドイツ法研究』(2016年、日本評論社)、『社会投企と知的観察:日本学術会議市民社会日本国憲法』(2022年、日本評論社)など
大西隆
 東大名誉教授。著書『逆都市化時代:人口減少期のまちづくり』(2004年、学芸出版社)、『日本学術会議』(2022年、日本評論社)など
◆山極寿一
 京大名誉教授。元京大総長。著書『ゴリラとヒトの間』(1993年、講談社現代新書)、『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』(2020年、朝日文庫)、『京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと』(2021年、朝日新書)、『ゴリラからの警告』(2022年、毎日文庫)など

です。
 それはともかく、その黒坂の屁理屈(学術会議が政府批判したいなら政府と縁切りして民間団体になれ、学術会議の予算を出す政府が人事介入して何が悪い)なら

「産経」社説の特異な立場2023.2.15
 共産党の綱領や規約、党の政策や路線を外部から批判、攻撃することは党員であることと両立しないということです。どうしても党と異なる見解を主張し党を批判したいのなら、離党の自由も、離党後の言論の自由も100%保障されています。

敵基地攻撃能力 国を滅ぼす/「結社の自由」侵害 看過できぬ/憲法学者・慶応大学名誉教授 小林節さんに聞く2023.2.16
 「結社の自由」を行使して離党することもできます。

が指摘するように「松竹が志位委員長を批判したいなら離党(党と縁切り)しろ。離党すればいくらでも批判できる」「党員なら党の団結を守るのは当然」「松竹は除名されて当然*1」になるでしょうに、松竹の批判は「正当な内部批判」「除名は不当」というのだからいつもながらデタラメな黒坂です。
 それにしても「学術会議への不当な人事介入」は「発覚当初」はともかく、今やろくに批判しない朝日や毎日が「松竹除名」では「共産に悪口雑言」とはその「安全パイ(志位共産)なら叩くが、怒らせたらやばい相手(自民党)には沈黙」というデタラメさに心底呆れます(まあ松竹問題もいずれは世間が話題にしなくなった頃には、朝日、毎日も『読者に受けないから』『部数に貢献しないから』と言う理由で志位批判しなくはなるのでしょうが。所詮、朝日、毎日とはその程度のマスゴミでしょう)。
 「異論認めぬ偏狭(朝日、毎日の志位批判での言葉)」と言うなら批判すべき相手は「志位共産」なんぞより「学術会議会員任命拒否の岸田政権」でしょう。
 学術会議という国の機関の「不当人事」より、「共産には失礼ながら」政権与党ではないミニ野党・共産の「筆坂のような幹部(セクハラで政策委員長辞任)」ならともかく「たかが平党員・松竹の除名」で大騒ぎとは「朝日と毎日はアホか」ですね。
 そもそも学術会議会員には「会員であることに寄る制約(だから不当人事が批判される)」などないのに対し「松竹」には「党規約を守る」と言う党員としての制約がある。
 その制約が守れないのなら松竹は離党すべきだし、離党しないなら除名されて当然です。

*1:なお、「黒坂への嫌み、皮肉」でなく、つまり「黒坂とは全く関係なく」、俺は「松竹は除名されて当然の反党分子」と思っています。