常岡浩介がリツイート
◆国末憲人
仏総選挙で左派左翼連合の勝利を受けて、すかさず左翼ジャン=リュック・メランションが演説。まるで自分が運動を率い、自らが首相になるかのような演説*1。左派穏健派への支持をすべて自分の利益にしてしまおうとする。ソ連仕込みの策略を、インテリ左派はあっけにとられて*2眺めるばかりだろう。
産経並みのウヨコメントの主「国末」が朝日新聞ヨーロッパ総局長だった(現在は退職し東大特任教授:国末憲人 - Wikipedia参照)というから「朝日や東大も劣化したもんだ、だから維新が躍進するような時代なのか?」「もはや朝日は左翼どころかリベラルでも無いね」と脱力します。
こんなウヨ・国末でも国末の著書『ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景』(2023年、岩波書店)なんだから「残念ながら」もはや岩波も左派ではないのでしょう。
勿論この「メランション誹謗」コメントを「国末批判」ではなく賛同の目的でリツイートする常岡の反共ウヨにも呆れます。
大体、「オランドなど社会党主流派を批判して離党し新党を結成した」とは言え「ミッテラン、オランド大統領を生み出した穏健左派・フランス社会党出身(フランス共産党では無い)」のメランションの何処が「ソ連仕込み」なのか(まあ共産出身だってソ連崩壊から時間がかなり経った今、ソ連べったりでも無いでしょうが)。
そもそもこの種の演説は「景気づけ(支持者へのアピール)」の意図が強く、メランションもいかに「左翼連合の最大勢力=メランション派」とはいえども、「全てを自分の手柄にできる」と思うほど脳天気でも無ければ、それを許すほど共闘相手(今回、左翼連合として手を組んだ社会党や共産党、あるいは二回目投票で共闘したマクロン一派)も甘くは無いでしょう。
つうかそういうことを言う前に「右翼の躍進阻止」を喜んだらどうなのか。そんなにメランションの躍進がウヨとして不愉快なのか?
常岡浩介
メランションがインターナショナル歌ってるのみて泣いちゃうれいわ議員。ヤバすぐる
◆大石あきこ(れいわ新選組)
フランスでは7/7、総選挙があった。
日本の政治を考える上でも大事なことが起きた。
今回、フランスでは、極右「国民連合」※が総選挙で圧勝してしまいそうな事態を受けて、以下のような包囲網作戦が取られた。
※「国民連合」とはマリーヌ・ルペンが党首。移民排斥、反共、差別的主張で知られる。近年は主張を積極財政メインに修正するも、系譜から極右と位置付けられる。
①極右「国民連合」を首位にさせないため、
②左派連合「新人民戦線」★と
③マクロンの与党連合が、
3位の候補者*3を互いに降ろす協力をしそれがうまくいった。
★ 「新人民戦線」は、徹底抗戦と積極財政で知られる「不服従のフランス」(メランション党首は極左と呼ばれることがある)が主導した。
②「新人民戦線」は、予想を超えて200議席数前後の大勝利の見込み。(①は140程度、③は170程度見込み)
興味深かったのは、例えば③の候補者が3位となり立候補を降ろしたとき、②の候補が残りますが、③の支持者は②を支持できないので5割が棄権すると回答しています(写真は7/7毎日新聞)。
それで構わないのだと思います。
鼻をつまんでも投票できない、しかし対抗馬は立てない*4。
それでも闘う野党の核があれば、無党派層の投票が増え、結果として勝利する。
一つの野党共闘の教訓です。
「新人民戦線」は、メランション率いる「闘う野党の核」があったので、マクロン大統領による年金改悪、物価高、ガザ虐殺加担に怒る人々の受け皿になったと考えられます。
大国フランスで、そんな動きが起きたのは、世界に影響を与えることであり、とてもうれしい。
メランションがインターナショナルみんなで歌ってる動画とか泣きそう。
日本においても、「怒りの受け皿になる野党」とは、何なのか。
もっと議論されていく必要があると思う。
「反共右翼」の常岡らしくて吹き出しました。
そもそもれいわ議員「大石氏」が泣いたのは「メランションがインターナショナルを歌ったから(インターナショナルに共感する左派であるから)」ではなく「メランションが極右躍進を阻止したことを、インターナショナルを歌って、党員や支持者らと皆で喜んでる姿」を見て「良かった」と泣いたのでは無いのか。つまりは歌う歌がインターナショナルでなく例えばフランス国歌でも大石氏は「泣いた」でしょう(とはいえインターナショナルについて、大石氏に『ウヨ・常岡のような敵意』がないことは確かでしょうが)。
まあ勿論大石氏の「泣く理由」が「インターナショナルを歌ったから(インターナショナルに共感する左派であるから)」であっても「常岡のような反共極右」でない限り、何の問題も無いのですが。
なお、大石氏が言うように「メランションほどの力のある野党指導者」が出てないことが日本の「野党の課題」ではあるでしょう。大石氏も「勿論自分(れいわの政審会長)もそうした野党指導者の一人であり責任を痛感している(俺の要約)」とはしています。
*1:と言いながら引用しない辺りが実に怪しい。実は国末が悪口するほど「メランションの自画自賛」でもないのではないか。なお、メランション党は第一党になったので、メランション発言が「大統領がマクロンでも、首相はマクロン党ではなく第一党(左翼党)から選ぶべきだ(過去もそうしたねじれケース「コアビタシオン(ミッテラン大統領&シラク首相など)」があった)」程度なら、むしろ「当然の発言」でしょう(メランションが「本気で首相ポスト狙い」か、「支持者受け&マクロンへの政治的牽制」かはともかく)。
*2:むしろインテリ左派は「反メランション」の人間ですら国末のようなウヨ発言に「あっけにとられる」のではないか。というか「メランションについては、インテリ左派が皆自分と同意見」と思える国末の根拠は何なのか?
*3:3位でも一定の得票率(確か15%)があれば二回目の決選投票に進出ができる
*4:どうも「蓮舫支持しなかったことの言い訳(でも対抗馬は立てなかった!)」のようですがそれは「違う」でしょう。党として蓮舫支持を表明すべきだったと思います。フランスの場合だって、有権者(メランション支持者、マクロン支持者など)の中には棄権があっても「党としては共闘した(単に対抗馬を立てないだけでなく、2位への投票をメランションやマクロンが呼びかけた)」わけです。