「確実な収入源」禁じられても過剰接待、教科書会社の思惑は - 産経ニュース
大阪府藤井寺市立中学校の令和3年度の教科書採択を巡り、教科書会社に便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして、大阪府警捜査2課などは2日、加重収賄容疑で、藤井寺市立中学校の西留俊春元校長(61)=同府松原市=を書類送検。贈賄容疑で教科書会社「大日本図書」(東京都文京区)の元取締役(65)と、同社社員(35)も書類送検した。
「安倍などウヨ政治家によるつくる会教科書のごり押し*1」ならともかく、こんな汚職事件は過去に聞いたことがなかったので驚きですね(なお、今回は数学と保健体育の教科書とのこと)。「氷山の一角に過ぎない」と思いたいところですが、どんなものか。
<独自>防衛強化に5年48兆円 防衛省積算 現行計画の1・7倍 - 産経ニュース
ウクライナ戦争の火事場泥棒かと怒りを禁じ得ません。どこの国が日本に攻めてくると言うのか。これを容認しながら「北朝鮮のミサイル発射や核実験」を「国民生活を犠牲にしている」と悪口する自民党支持者(産経、読売など:俺の周囲にも残念ながらそういう人間はいますが)はデタラメにもほどがある。
山際氏が党コロナ本部長に 旧統一教会巡り事実上更迭 - 産経ニュース
大臣辞任後、無役にするかと思いきやこれとは呆れて二の句が継げません。山際(麻生派)の親分である麻生副総裁に岸田首相がそこまで頭が上がらないのか?
自民党内ですら「山際をコロナ本部長にするくらいならいくらでも他に人材がいる」という反発があるのではないか?
▼日本の刑事裁判の有罪率は99・9%に達している。今村さんは、なんと十数件もの無罪判決を勝ち取ってきた。「冤罪弁護士」と呼ばれる所以(ゆえん)である。冤罪といえば(ボーガス注:免田事件(1948年)、財田川事件(1950年)、島田事件(1954年)、松山事件(1955年)など死刑判決の出た再審無罪事件が)時折メディアに大きく取り上げられる。しかし、痴漢やスリ、傷害など小さな事件の方がむしろ起こりやすいという。
▼学生時代、刑事法学の権威だった平野龍一*2元東大総長の論文を読んで衝撃を受ける。欧米の裁判所が有罪か無罪かを判断するのに対し、日本では有罪であることを確認する、というのだ。この状況を変えてやる、との意気込みで刑事弁護の道を選んだ。
▼今村さんが59歳の若さで亡くなっていたのを昨日の訃報で知った。なぜ、経済的に報われることのない冤罪弁護を続けるのか。今村さんを取材したNHKのディレクターの問いにこう答えている。
「私が生きている理由、そのものです」
◆今村『冤罪弁護士』(2008年、旬報社)、『冤罪と裁判』(2012年、講談社現代新書) と言う著書
◆佐々木健一*3『雪ぐ人:「冤罪弁護士」今村核の挑戦』(2021年、新潮文庫)という評伝
がある今村核弁護士(2022年8月20日死去、享年59歳)の追悼コラムです。
こういうまともな記事なら誰も産経を批判しないのですが。
【主張】野球150年 日本が普及振興の旗振れ - 産経ニュース
五輪競技からも外れた今「何だかなあ(無理だろ)」感しかありません。ワールド・ベースボール・クラシック - Wikipediaも参加国は「米国と周辺国(カナダ、メキシコ、キューバ等)」「日本と周辺国(中国、台湾、韓国)」がほとんどで「広がりがない」のが何ともかんともです。
*1:この場合は「右翼イデオロギーによるごり押し」なので皮肉にも「賄賂の提供」はむしろないのでしょうか?
*2:1920~2004年。かつて自著で「欧米の裁判所は有罪か無罪かを判断する所であるのに対して日本の裁判所は有罪を認定するだけの所である」という痛烈な司法行政批判を行った事がある。著書『訴因と証拠』、『捜査と人権』(以上、1981年、有斐閣)、『裁判と上訴』、『犯罪論の諸問題』(以上、1982年、有斐閣)、『刑法の機能的考察』(1984年、有斐閣)など(平野龍一 - Wikipedia参照)
*3:1977年生まれ、NHKエデュケーショナルディレクターとしてNHKの番組NHKオンデマンド | BS1スペシャル 「ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版」(前編)で今村氏を取り上げた。著書『辞書になった男:ケンボー先生と山田先生』(2016年、文春文庫:『三省堂国語辞典』の編纂者・見坊豪紀(1914~1992年、岩手大学教授、国立国語研究所第3研究部長など歴任)と『新明解国語辞典』の編纂者・山田忠雄(1916~1996年、日大名誉教授)の評伝)、『Mr.トルネード藤田哲也:航空事故を激減させた男』(2019年、文春文庫)(佐々木健一 (ノンフィクション作家) - Wikipedia参照)