国立市長選、無所属新人の浜崎真也氏が初当選「すべてを国立に捧げる」 SNS駆使し政策発信、現職を破る:東京新聞デジタル2024.12.15
国立市長選ですが「現職を、自公&維新と都民ファが支持した」のに対し、「野党共闘候補(立民、共産、社民、生活者ネットが支援)が勝利した」とのこと。
過大評価は禁物ですが、kojitakenが危惧する「維新と立民の野合」の危険性はそれほど高くないのではないか。
そして都民ファも一時期ほどの力はないのでしょう。どうも国民民主は「どっちつかず」でどちらも支持しなかったようです。
野田佳彦(野ダメ)、「維新の路線は立民と全く同じになった」との妄言を吐いて、参院選での維新と立民の候補一本化の方針を表明(呆) - kojitakenの日記
俺もkojitaken同様、野田*1には呆れますが、とはいえこうした野田の思惑は果たして上手くいくかどうか(これから書くことはアンチ維新の俺の「願望込み」ですが)。
既に立民は「社民」「共産」「連合(特に左派労組)」と共闘関係にあります。
そうした左派政党、左派労組は「左派を敵視する右翼政党」維新との共闘に反発するでしょうし、そもそも立民党内には「社民党出身の辻元代表代行(社民党時代に政審会長、国対委員長等を歴任)」など「維新が敵視する」左派系の議員もいる。
そうした党内、党外の反発を無視して維新との協力関係をすすめようとしても、党内が混乱するだけでしょう。
泉*2代表時代に維新との共闘が進まなかった理由の一つはそれですし(もう一つの理由は今は「大阪万博の体たらく」や「兵庫県知事パワハラ問題」等で、「本拠地」大阪はともかく、他府県(特に関西以外)では完全に落ち目になった維新(衆院選でも議席、得票数ともに減少し、支持率で国民民主党に抜かれた)が、以前は羽振りが良く「最大野党を目指す」として立民を敵視したことです。落ち目になった最近は、逆にこのように立民にすり寄ろうとしているようですが)。
一方で維新の方も、支持層(特に極右層)が立民との共闘を是とするかどうか。
「馬場*3前代表(「立民は日本に必要ない政党」などの暴言)と吉村*4現代表は違う」というのも無理がある発言です。
吉村は馬場代表時代から維新幹部(共同代表)だし、馬場暴言について批判もしてない。吉村の代表就任においては「馬場が事実上後継指名」しており、
1)鳩山*5総裁後の石橋*6総裁(石橋の対立候補である岸*7は、鳩山総裁時代の幹事長で鳩山が支援していた)
2)佐藤*8総裁後の田中*9総裁(佐藤は田中の対立候補である福田を支援していた)
3)福田*10総裁後の大平*11総裁(総裁再選を目指した福田に対し大平が勝利)
のような関係には全くない。
そもそも「馬場ほど酷くない」にせよ、吉村からいずれ「立民は必要ない政党(馬場)」のような右翼暴言もいずれ出るでしょう。
*1:民主党国対委員長(前原代表時代)、鳩山内閣財務副大臣、菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)、立民党最高顧問等を経て立民党代表。こうなると、吉村が前原を共同代表にしたのも「野田は前原代表時代に国対委員長だし仲が良いのではないか」という思惑があったのかもしれない。勿論今の野田と前原の関係がどんな物か知りませんが。野田は前原と違い、最初から国民民主党には参加していませんので(但し、当初は立民にも参加せず、野田同様に立民に参加しなかった岡田克也(現在、立民党常任顧問)が代表を務める衆院会派「無所属の会」に参加。後に岡田ら「無所属の会」メンバー(岡田、野田以外では大串博志(現在、立民党代表代行(選対委員長兼務))、金子恵美(立民党「次の内閣」農水相)、田嶋要(立民党「次の内閣」経産相)など)と共に立民に入党)。
*2:国民民主党国対委員長、政調会長、立民党政調会長、代表等を経て立民党常任顧問
*3:堺市議を経て衆院議員。維新の会幹事長、共同代表、代表等を歴任
*4:大阪市議、衆院議員、大阪市長を経て大阪府知事。維新の会副代表、共同代表等を経て代表
*5:戦前、立憲政友会幹事長(田中総裁時代)、田中内閣書記官長、犬養、斎藤内閣文相を、戦後、日本自由党総裁、日本民主党総裁、首相、自民党総裁を歴任
*7:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を、戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相、首相を歴任
*8:吉田内閣郵政相、建設相、自民党総務会長(岸総裁時代)、岸内閣蔵相、池田内閣通産相、科技庁長官等を経て首相
*9:岸内閣郵政相、自民党政調会長(池田総裁時代)、池田内閣蔵相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相等を経て首相
*10:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行管庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経企庁長官等を経て首相
*11:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)等を経て首相