「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年12/11日分:荒木和博の巻)

若い世代と拉致問題(R6.12.17)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 勿論「啓発で拉致は解決しない」ので馬鹿げた話です。


中京テレビのニュースです。特定失踪者辻與一さんについて|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 日本国内で既に40人以上発見され全て北朝鮮は無関係、ほとんどが自発的失踪で北朝鮮拉致どころか犯罪ですらない特定失踪者など報道するなと心底呆れます。


北朝鮮の「領導芸術」(R6.12.11)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 有本恵子さん拉致の実行犯八尾恵*1から北朝鮮のマインドコントロールの話を聞いたことがあります。

 そんなことが拉致問題の解決と何の関係があるのか?と呆れます。しかし八尾(1955年生まれ*2)も完全に「過去の人」ですね。存命ではあるのでしょうが、表舞台に現れなくなり、今やその所在は全く不明です。
 なお、「領導芸術」についてはググってヒットした以下の記事を紹介しておきます。荒木のように「マインドコントロール」と表現するのはかなり不適切な気がします。「大衆動員」とでも表現すべきでないか?

【日本一詳しい北朝鮮解説】祖父も父も要らぬと金正恩、「太陽」はオレ様一人!(平井久志(元共同通信ソウル支局長)) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)*32024.5.9
 「領導芸術」とは「人民大衆を組織動員する方法と手腕」であり、金日成時代、金正日時代を象徴する政治指導方式であった。特に「領導芸術」という言葉は金日成主席が大衆の中に入り、大衆の心理をつかみ、大衆を指導する、金日成主席と不可分の政治指導方式とされてきた。金正恩党総書記がこれを党の建設方向から外したことは「金日成離れ」の現象とみられた。


左派政権が金正恩を倒す?(R6.12.10)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 そんなことが拉致問題の解決と何の関係があるのか?と呆れます。
 なお、荒木の言う左派政権(太陽政策の立場の「金大中(在任:1998~2003年*4)」「盧武鉉(在任:2003~2008年)」「文在寅(在任:2017~2022年)」)が「意図的」に北朝鮮を打倒しようとしたことはないでしょう。また今後「共に民主党政権」が誕生し、太陽政策を展開したとしてもそれは「北朝鮮打倒が目的ではない」でしょう。
 太陽政策とは「北朝鮮との経済関係を深めることによって北朝鮮との緊張緩和を図る」というものであって、「打倒北朝鮮を目的としているわけではない」からです。では荒木は何を言ってるのか?
 「勘の鋭い人」は気づいたかもしれませんが、荒木が何を言うかと言えば「太陽政策で韓国との物や人の交流が進めば、北朝鮮にとってかえって困るかもしれない。韓国の自由な空気を知った北朝鮮国民によって体制崩壊の方向に進むかもしれない」。
 「おいおい」ですね。太陽政策やその主張者たち(金大中など)を敵視し、日朝国交正常化を否定する男が良くも言ったもんです。
 ならば「韓国や日本、米国と、北朝鮮の物や人の交流を進め、北朝鮮打倒につなげる」ために「韓国の太陽政策を応援し、日朝、米朝国交正常化を主張したら」どうなのか。太陽政策を主張する「共に民主党」を応援したらどうなのか。金大中など過去の「太陽政策論者」を高く評価したらどうなのか。
 といったらそうは言わないのだから「お前はアホか?」ですね。
 結局「尹錫悦辞任は不可避。大統領選挙では国民の力(現与党)が敗北し『左派政権(共に民主党政権)』が誕生するかもしれないが悔しくない!」という荒木の強がり、虚勢ではないのか。

*1:著書『謝罪します』(2002年、文藝春秋社)

*2:加藤財務相、福島社民党党首、保坂世田谷区長等が1955年生まれ(1955年 - Wikipedia参照)

*3:タイトルが露骨に「反北朝鮮」で「何だかなあ(呆)」と思います。客観的に普通に書くことができないのか?。なお記事筆者の平井(共同通信ソウル支局長、北京特派員、編集委員論説委員等を歴任)には『なぜ北朝鮮は孤立するのか』(2010年、新潮選書)、『北朝鮮の指導体制と後継:金正日から金正恩へ』(2011年、岩波現代文庫)、『金正恩の革命思想』(2024年、筑摩選書)等の著書があります。

*4:韓国は1期5年で再選は禁止