『松竹伸幸』『紙屋研究所』に突っ込む(2025年3/27日分)

◆紙屋ツイートに突っ込む

紙屋高雪
 『ニュース年鑑2025』(ポプラ社)の一部を執筆しました。子ども向けにニュースを解説する本です。

 ポプラ社と言えば、紙屋『どこまでやるか、町内会』(2017年、ポプラ新書)の版元ですが、紙屋が「何を書いたのか」明確に書かないのが実に不親切ですね。まさかポプラ社に「何処を書いたか、言うな」と口止めされてるわけでもないでしょう。


ハラスメントは個別事件でなく構造的な問題 - 神谷貴行のブログ
 一部にしか突っ込んでいませんが「上手い突っ込みが思い浮かばないだけ」で、「突っ込んでない部分」について賛同しているわけではありません。

 戦前、日本共産党自身「売国奴」「日本から出ていけ」と罵られたのですが、侵略戦争に向かう日本のその時のありようを厳しく批判したのは、真の愛国者であったからですよね。関心がなければ、あるいは「もう知るか。どうなってもいいや」と思うなら、そこから去っていくだけです。結局どちらが「売国奴」で、「愛国者」であったかは、歴史が決着をつけました。
 この問題でもまさしくそうなる*1と確信しています。

 随分と大言壮語するもんですが、実際には「党から完全に離れたら、世間から忘れ去られる程度の支持しかない」と自覚してるから離れないだけでしょうに良くも言ったもんです。「除名無効訴訟で、復党を目指す」と言う今だって「シンパ以外」にはほとんど相手にもされてないでしょうが。


『日本軍朝鮮人兵士』(25.4.1刊行) | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 今回は党への悪口はなく、松竹が編集し、かもがわ出版から刊行した著書の宣伝です。
 著者の川口清史氏は「松竹の反党仲間」鈴木元が「立命館総長補佐」を務めたときの総長(立命館大名誉教授)なので、鈴木つながりでの著書刊行ではないか。
 川口氏は「ニッポンコリア友好平和協議会*2会長」だそうですが、

『ヨーロッパの福祉ミックスと非営利・協同組織』(1999年、大月書店)
『非営利セクターと協同組合』(1994年、日本経済評論社

と言う著書で分かるように本業は「韓国・朝鮮研究」ではありません。
 なお、「日本軍の朝鮮人兵士」といえば、今回の川口著書以前にも既に

【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
内海愛子*3朝鮮人BC級戦犯の記録』(1982年、勁草書房→2015年、岩波現代文庫
内海愛子朝鮮人皇軍>兵士たちの戦争』(1991年、岩波ブックレット)
◆樋口雄一*4皇軍兵士にされた朝鮮人:一五年戦争下の総動員体制の研究』(1991年、社会評論社
林えいだい*5朝鮮人皇軍兵士:証言集 ニューギニア戦の特別志願兵』(1995年、柘植書房新社
林えいだい『忘れられた朝鮮人皇軍兵士』(1995年、梓書院)
内海愛子『キムはなぜ裁かれたのか:朝鮮人BC級戦犯の軌跡』(2008年、朝日選書)
◆裴淵弘*6朝鮮人特攻隊:「日本人」として死んだ英霊たち』(2009年、新潮新書)
◆権学俊*7朝鮮人特攻隊員の表象』(2022年、法政大学出版会)

等の著書があります。
 松竹記事がそうした「過去の研究蓄積」について全く触れないのは「何だかなあ」と思いますね。

*1:松竹や紙屋の除名において「党が間違っており、松竹や紙屋の方が正しい」という主張

*2:公式サイトホーム | ニッポンコリア友好平和協議会

*3:恵泉女学園大学名誉教授。著書『戦後補償から考える日本とアジア』(2004年、山川出版社日本史リブレット)、『スガモプリズン:戦犯たちの平和運動』(2005年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『日本軍の捕虜政策』(2005年、青木書店)等

*4:著書『戦時下朝鮮の農民生活誌』(1998年、社会評論社)、『戦時下朝鮮民衆と徴兵』(2001年、総和社)、『日本の朝鮮・韓国人』(2002年、同成社)、『日本の植民地支配と朝鮮農民』(2010年、同成社)、『金天海:在日朝鮮人社会運動家の生涯』(2014年、社会評論社)、『植民地支配下の朝鮮農民』(2020年、社会評論社)、『増補改訂版・協和会:戦時下朝鮮人統制組織の研究』(2003年、社会評論社)『戦時末朝鮮の農政転換:最後の朝鮮総督・阿部信行と上奏文』(2024年、社会評論社

*5:1933~2017年。著書『陸軍特攻振武寮:生還した特攻隊員の収容施設』(2009年、光人社ノンフィクション文庫)、『最後の震洋特攻』(2016年、光人社ノンフィクション文庫)等

*6:著書『中朝国境をゆく』(2007年、中公新書ラクレ

*7:立命館大学教授。著書『国民体育大会の研究:ナショナリズムとスポーツ・イベント』(2006年、青木書店)、『スポーツとナショナリズムの歴史社会学:戦前=戦後日本における天皇制・身体・国民統合』(2021年、ナカニシヤ出版)