珍右翼・三浦小太郎に突っ込む(2025年11月15日分)

仲代達矢さん、天国へ。私にとっては『用心棒』と『新・平家物語』|三浦小太郎

 12歳だった私が熱中してみたのが、大河ドラマ『新・平家物語』。そこで清盛を演じていたのが仲代さん。
 この番組で(ボーガス注:清盛の長男)平重盛を演じていたのが原田大二郎
 ほかにも中村珠緒、緒形拳、志垣太郎、栗原小巻山崎努
 すごいキャストだったんだなあ。

 三浦の紹介する俳優の出演は新・平家物語 (NHK大河ドラマ) - Wikipediaによれば

平時子(中村珠緒)
 清盛の妻
◆阿部麻鳥(緒形拳
 元宮廷音楽家(実在しない、このドラマでの架空の人物)。崇徳上皇*1(演:田村正和)の失脚後その側に仕え、上皇の死後は医師となり、貧しい人々の救済にあたる。物語中での「良心」を、具現化したような人物。
源義経(志垣太郎) 
 鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(演:高橋幸治)の弟。平氏追討で活躍するが、兄頼朝と対立し、頼朝によって滅ぼされる。
北条政子栗原小巻) 
 鎌倉幕府将軍(初代)である源頼朝(演:高橋幸治)の妻。鎌倉幕府執権(初代)である北条時政(演:加東大介)の娘。鎌倉幕府執権(二代目)である北条義時(演:西田敏行)の姉。
平時忠山崎努
 清盛の息子の一人。

ですね。三浦が紹介する以外にも

◆後白河法王(演:滝沢修
北条義時(演:西田敏行
 鎌倉幕府執権(初代)である北条時政(演:加東大介)の息子。鎌倉幕府執権(二代目)

など「世間に名優と評価されている俳優」が出演しています。
 さて、仲代氏と言えば、以下の通り、三浦が紹介した『用心棒』(1961年)も含めて、「多くの名監督の映画」に何度も主役、準主役級で使われた名優ですね。

仲代達矢 - Wikipedia参照
岡本喜八*2監督】
大菩薩峠(1966年、主演)
 中里介山の同名小説の映画化
◆殺人狂時代(1967年、主演)
 都筑道夫の小説「飢えた遺産」(後に「なめくじに聞いてみろ」に改題)の映画化
◆ゴメスの名はゴメス(1967年、主演)
 結城昌治*3の同名小説をフジテレビが岡本監督でドラマ化。後に編集し映画としても公開。
◆斬る(1968年、主演)
黒沢明*4監督】
◆用心棒(1961年)
椿三十郎(1962年)
 上記映画は、いずれも三船敏郎(主演)が演じる浪人の敵役。『椿三十郎』は山本周五郎の小説『日日平安』の映画化
◆天国と地獄(1963年)
 エド・マクベインの小説『キングの身代金』の翻案(映画化)。仲代は刑事役
◆影武者(1980年、主演)
 武田信玄役。仲代は1980年にこの映画でブルーリボン賞主演男優賞を受賞
◆乱(1985年、主演)
 シェイクスピアリア王』の翻案(映画化)。
五社英雄*5監督】
◆御用金(1969年、主演)
◆人斬り(1969年)
 司馬遼太郎の小説「人斬り以蔵」の映画化。主演は勝新太郎岡田以蔵役)。仲代は岡田に政敵「吉田東洋」(演:辰巳柳太郎)暗殺を命じる「土佐勤王党首領」武市半平太役。
◆出所祝い(1971年、主演)
 当時、流行っていた東映ヤクザ映画に対抗して東宝が製作したヤクザ映画だが、あまりヒットせず、東宝はヤクザ映画の制作を断念
◆雲霧仁左衛門(1978年、主演)
 池波正太郎の同名小説の映画化。映画題名にもなっている盗賊「雲霧仁左衛門」役。火付盗賊改方長官「安倍式部」(演:当時の六代目市川染五郎、現在の二代目松本白鸚)と死闘を演じる。
◆闇の狩人(1979年、主演)
 池波正太郎の同名小説の映画化
◆鬼龍院花子の生涯(1982年)
 宮尾登美子の同名小説の映画化。仲代は主人公「鬼龍院松恵(演:夏目雅子*6」の義父「鬼龍院政五郎」を演じた。
◆北の螢(1984年、主演)
小林正樹監督】
人間の條件(全6部、1959年及び1961年、主演)
 五味川純平の同名小説の映画化。仲代は1961年にこの映画で毎日映画コンクール主演男優賞を受賞。小林監督も1961年にこの映画で毎日映画コンクール監督賞を受賞。
切腹(1962年、主演)
 滝口康彦の小説「異聞浪人記」の映画化。仲代は1962年にこの映画でブルーリボン賞主演男優賞を受賞。小林監督も1962年にこの映画でカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。
◆怪談(1964年)
◆上意討ち 拝領妻始末(1967年)
 滝口康彦の小説「拝領妻始末」の映画化。仲代は三船敏郎(主演)が演じる会津藩士の同僚で、藩命で三船と戦うことになる敵役
◆いのちぼうにふろう(1971年、主演)
 山本周五郎の小説「深川安楽亭」の映画化
◆食卓のない家(1985年、主演)
 円地文子の同名小説の映画化
山本薩夫監督】
華麗なる一族(1974年)
 山崎豊子*7の同名小説の映画化。
 仲代は主人公「万俵大介(阪神銀行頭取。佐分利信が演じた)」の息子で、「阪神特殊鋼専務」の万俵鉄平を演じた。
金環蝕(1975年、主演)
九頭竜川ダム疑惑事件を題材にした石川達三の同名小説の映画化。寺田政臣内閣の星野康雄官房長官池田勇人*8内閣の黒金泰美官房長官*9がモデル)を演じた。
不毛地帯(1976年、主演)
 山崎豊子の同名小説の映画化

 また、三浦が紹介した『新・平家物語』(1972年)を含めて以下のNHK大河ドラマに出演しました。

仲代達矢 - Wikipedia参照
◆新・平家物語(1972年)
 平清盛(主演)。吉川英治の小説『新・平家物語』のドラマ化。
◆秀吉(1996年)
 千利休。主人公の豊臣秀吉竹中直人が演じた。堺屋太一の小説『秀吉』のドラマ化。
風林火山(2007年)
 武田信玄(演:市川亀治郎(当時。現在の四代目・市川猿之助))の父である戦国武将「武田信虎」。なお、この作品の主人公は信玄の家臣である「山本勘助」(演:内野聖陽)。井上靖の小説『風林火山』のドラマ化。

 なお、上記映画のうち、日本の中国侵略を批判的に描いた人間の條件自民党汚職疑惑を描いた金環蝕は「左派的な映画」といっていいでしょう(ちなみに金環蝕の山本監督は日本共産党員だった)。
 予想通り「自民党万歳」で「戦前美化の歴史修正主義右翼」三浦は、「三浦の仲代美化に都合が悪い」ので、「左派的な映画ヘの仲代氏の出演」に触れませんが。
 まあ、仲代氏が映画、テレビで主役、準主役級で活躍してきた「大物人気俳優」でなければ、三浦は「左派的な作品への出演」をネタに彼に悪口していたのでしょうが。
 なお、仲代氏は、これほど映画やテレビで活躍しながらも、一方で、舞台でも活躍し、また仲代氏が主宰する「無名塾」で役所広司*10などの有名俳優を育てました。

*1:鳥羽天皇(演:四世野村万之丞)の長男。弟である後白河天皇との権力争いに敗れ、讃岐国流罪とされた

*2:1924~2005年。1991年に、天堂真の小説「大誘拐」を映画化した『大誘拐 RAINBOW KIDS』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。

*3:1927~1996年。1963年、『夜の終る時』で日本推理作家協会賞を、1970年、『軍旗はためく下に』で直木賞を受賞

*4:1910~1998年。1947年に『素晴らしき日曜日』で、1980年に『影武者』で、1985年に『乱』で毎日映画コンクール監督賞を受賞(日本の映画賞の受賞の一例)。1951年に『羅生門』でベネチア国際映画祭金獅子賞を、1954年に『七人の侍』でベネチア国際映画祭銀獅子賞を、1980年に『影武者』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞(海外の映画賞の受賞の一例)。1976年に映画人として初めて文化功労者に顕彰され、1985年に同じく映画人初となる文化勲章を受章。没後の1998年に、映画監督として初の国民栄誉賞が贈られた。

*5:1929~1992年。フジテレビ社員として、テレビ時代劇『三匹の侍』(1963~1965年まで担当)を制作しヒットさせる。後に映画界に進出。宮尾登美子の同名小説を映画化した『陽暉楼』(1983年公開)で1984年の日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞(五社英雄 - Wikipedia参照)

*6:映画タイトルとは異なり、映画での主人公は花子ではなく花子の義姉「松恵」

*7:1924~2013年。1958年、吉本興業を創業した吉本せいをモデルにした『花のれん』で直木賞受賞

*8:元大蔵次官。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相等を経て首相

*9:1910~1986年。吹原産業社長の吹原弘宣が、黒金から預かっていた実印を用いて保証書を偽造し、その偽保証書で三菱銀行から資金を不正に引き出そうとした吹原産業事件(詐欺事件)が1965年に発覚(東京地検特捜部が詐欺で吹原を逮捕)。「池田派幹部」黒金と同様に、池田内閣官房長官を務めた「池田派幹部」大平正芳(1910~1980年)、鈴木善幸(1911~2004年)がその後も要職(大平は佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)など、鈴木は佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)など)を歴任し首相にまでなったのに対し、その後は、自民党代議士として当選したものの、この醜聞のために大臣、自民党三役などの要職には就けず政治生命を失う。

*10:勿論、他にもいますが、「無名塾出身の有名俳優」では「1996年、映画『Shall we ダンス?』でキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、毎日映画コンクール主演男優賞、ブルーリボン賞主演男優賞、報知映画賞主演男優賞を受賞」「1997年、映画『うなぎ』でキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、毎日映画コンクール主演男優賞、ブルーリボン賞主演男優賞、報知映画賞主演男優賞を受賞」「2017年、映画『三度目の殺人』で報知映画賞助演男優賞日本アカデミー賞最優秀助演男優賞毎日映画コンクール助演男優賞を受賞」「2018年、映画『孤狼の血』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、報知映画賞主演男優賞を受賞」「2023年、映画『PERFECT DAYS』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞」「2024年、映画『PERFECT DAYS』でキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞」の彼が恐らく一番有名でしょう(役所広司 - Wikipedia参照)。ということで役所以外の「無名塾出身の有名俳優」については紹介を省略します。